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久々にちょっと思ったことを書く。
この時期、仕事が立て込んできて巷で風邪が流行りだすと、絶対といってよいほどすぐ劇場中蔓延します。
一人で事務所に座って・・という仕事じゃなく、特定多数の人間との接触がかなり近い&多い職種。
抱き合ったり手をつないで踊ったりもするし、集団でうごめいてしかもみんなで一斉に口を開いて歌う。
(・・・よく考えたら妙な仕事。)
お陰で「ビールス」を頂く率は他の職種より断然アップします。
厄介なことに「声」が商売道具なので、これまた風邪で喉にきたらもう、アウト
クリスマス前から風邪が流行りまくりで、みんなが交代で感染しあっている状態がまだ続いていますが、
数週間前、偶然にも一部の合唱団メンバーから、
「最近の若いもんはちょっと風邪気味って言う程度でもすぐに休む。」
と言う意見が出た場所に居合わせてしまった。
彼らの言い分は
「昔はもっと激務(出張が月に17回とか・・)だったのに、
みんなもっと社会人としての自覚があったから、
たとえ風邪引いても、熱が出てフラフラで声がまったく出なくなっても、
責任感があるから無理して仕事に来ていた。」・・・・というもの。
あと・・・合唱団の中から小さいソロを歌ったり、一声の台詞があったりする人が
休んだら代わりの人を探さなきゃいけなくなるんだけど、
「最近の人は追加のギャラが出るソロをもらっている演目の本番だけ来て、
それ以外は午前中の稽古にも出ないし、合唱パートも歌わない。」
実際この意見をぶちまけた人たちは私たちの年代よりはかなり上で、
今までの「武勇伝」を語り始めると・・・
いろいろ持病があったりして数ヶ月単位で病欠していたことも数回・・・・ある人もいました。
大変な病気で休むのは仕方ないけれど、
はっきり言って、仕事の性格上「歌でものすごい大きな戦力」になる時期は過ぎています。
もちろん私も歳を取るわけで、それはそれでいいんですよ。
声には個人差があるし、日本やアメリカみたいにまったくの実力主義で歌えなくなったら放り出される、
というのでは後進が育たないし、文化も廃れてゆく。
舞台に乗っている人間にいろんな年齢層があってそれぞれのキャラを出してゆくという
この国の劇場の合唱団のシステムはとってもいいと思っています。
ただ、這ってでも仕事に来い!・・というのはどうかと。
ビールスを更にばら撒くことにもなるし、悲劇のヒロイン的に
「私はこんなに病気なのに来てあげてるのよ。」・・・・は、ノーサンキューです。
それこそ社会人としての責任感を持って、将来のことも考えて、
無理して歌って声をつぶす前にしっかり休んで風邪を治し、
元気になったら定年まで戦力になるように切磋琢磨するのが理想・・・・ですよね。
(↑自分で書いていて、苦しくなるのはなぜ・・・?)
あと・・・ギャラのためだけに来る・・・云々ですが、
言っていることはすごくよくわかるけれど、
中にはすぐに代役を用意できない珍しい演目もあるわけで、
「公演をなんとか成立させるために・・」無理してきている人もいる。
ただ、どれぐらい調子が悪いのか、その見極めは本人にしか出来ない。
今やっている「アストゥトゥリ&カルミナ・ブラーナ」。
前回の公演では正団員のSopが2人休んでいたのですが、
もう一人風邪をひいて無理をして来ていた同僚がアストゥトゥリが終わった時点で、
「やっぱりダメ・・・」と帰ってしまいました。
仕方がないこととはいえ、この人数の少ない合唱団でかなりの痛手です。
もしかして彼女が初めから休んでいれば、「3人抜けるのなら・・」と、
事務所が他の劇場からピンチヒッターを呼ぶ準備があったかも知れません。
・・・・ま、あくまでも「かも」なんですけど(汗)。
「無理を押して来る」・・・のが美徳みたいな風潮はやっぱりあかんと思います。
ただ、最近は「すぐに休んだらお局さん方にまた裏で文句言われる」・・・という理由で、
意地になって来ている若いモンもいて、そうなると人数は揃っているのに、
実際は100%で歌ってくれないから、比較的まだ健康なほかの人たちに負担が増える。
でも頭数は揃っているので、他の劇場からのピンチヒッターを呼ぶ枠がない。
ただ・・・我にかえってみると、
先シーズン「雌鳥」の役をもらっていた時、ちょうど花粉症の時期で、
なんとか雌鳥のソロ部分だけちゃんと歌って、他のコーラス部分は抜いて歌った経験アリ。
あれがもっとひどくなっていたら「咳が止まらないから休みます。」と電話する勇気があったか?
・・・たぶん、なんとかお薬でもたせてソロだけでも歌うことを試しただろうと思います。
客観的に状況をみて意見するのは簡単だけど、
自分のことになると急に周りが見えなくなるのはみんな同じですよね。
新年に際し、グローバルな視点で冷静な判断
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