オペラ座の関西人

あと1公演!!夏休み目前です。

仕事

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初日楽屋見舞い

はい、お待たせしました。
恒例、プレミエ・ゲシェンク(初日プレゼント)の工作です。
今回のヘリアーネでは、主役のヘリアーネ以外は全員「固有の名称」を持っていないのが特徴です。
というのもヘリアーネだけが奇跡を起こせる人物なので、他の人はソリストでも、
Der Herrscher(統治者)とか、Der Fremde(未知の人)とか名前がありません。
もちろん私たちコーラスも「虐げられた民衆」もしくはDie Seraphischenstimmen(天使たちの声)とかなのです。
私は二幕の途中まで天使で、その後民衆に加わります。
 
そんなわけで民衆の衣装はいわゆる綿のベージュの「作業着」。
背中にはご丁寧に「ネジ」の模様と、囚人のようにそれぞれ番号がふられています。
私はちなみに「185」番です。
 
まず用意したもの。
作業着様のベージュの生地、セロファン、紐、木の枝様のチョコバー、ネジ。
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このネジがね・・・大変だったんですよ、見つけるの。普通にデパートの日曜大工コーナーにあると、
タカをくくっていたら、超ミニミニしかなくて・・・・徒歩で買い物に出かけたので仕方なく一度家に帰って、
近所のホームセンターへチャリンコを飛ばして行ったんです。
ちょうどプレミエ当日は土曜日で、うちの近所ではフリーマーケットが開催されており、
車を動かすと二度と駐車場所が見つからない危険性があったので、わざわざチャリンコで。
・・・・それが!!!やっとのことでホームセンターに辿り着いたら、
なんと、消滅してました・・・・・・・・・・・・・・・(汗)。
更地になっててテントに「郊外に移転しました」・・・の文字。悲しすぎる。
無駄な労力と時間を使って、結局家に帰り車のキーを手にまた郊外のほかのホームセンターへ・・・。
やっとそこで見つかった大きなネジ。急いで昼食を取り(すでに2時前)、工作の作業に。
 
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まずは木片に見立てたチョコバーをセロファンに包む。そして布を適当な大きさに切る。
 
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一枚ずつメッセージを書いて・・・・。                  穴を開け、ネジを差し込む。
 
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チョコバーを包んでいる紐をネジに巻き込んで・・・。       上からまわして留めます。
 
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ジャ〜ン!!出来上がり。                         ・・・これを30個作りました・・・・・。
 
コーラスのメンバーには特別に楽屋に行ってからこっそり衣装の背番号を書き写し、
「〜さんへ」とかくところに、「番号○○○」と書いて渡しました。
これがかなり好評でした。
 
あ〜、疲れた。作り終えた時はすでに5時でした・・・・(汗)。
本番には6時前に出かけなきゃならなかったので・・・。
いつも当日、直前になってあたふた工作するのでBさんに呆れられています。
そういえば夏休みの宿題とかいつも8月31日に慌ててたなぁ・・・この性格は死んでも治らん。
 
そんなわけで今回は見かけ地味な工作でした。・・・・チャンチャン♪
 
 
 

Das Wunder der Heliane

この数週間、私を悩ませて苦しませた作品、
エーリヒ・コルンゴルト作曲のオペラ「Das Wunder der Heliane(ヘリアーネの奇跡)」。
昨日、めでたくプレミエを迎えました・・・・ふぅ・・・。
 
説明が難しいのですが・・・。
この作品はまずこの演目がうちで上演されると決まってみんなが「?」・・・という反応をしました。
というのもまったく聞いたことも観た事もない作品だったからです。
コルンゴルトという作曲家については私は学生時代に歌曲を何曲か歌ったことがあったりして、
割と好きな作曲家で、オペラでは「死の都」とか「フィレンツェの悲劇」とかなら題名ぐらいは聞いたことがあったけど、「ヘリアーネ」はまったくだーれも知らんかった!!
それもそのはず、噂ではドイツでもちゃんと上演されるのは22年ぶりだとか・・・。
うちの職場ではこの作品は今シーズンのいわゆる「マジメ部門」(?)の目玉。
劇場支配人の演出、音楽監督がタクトを振るという力の入れ方も他の演目とは大違い。
 
内容はともかく、私の印象としてはこの作品に取り組み始めたはじめから最後まで、
とにかく「音が多い!!」コーラスもオケも、とにかく一度に鳴っている音が半端じゃなく多い。
第二に「楽譜面が小難しいわりに、その甲斐もなく耳にはふつーに聞こえる」。
第三に「暗譜がなぜか困難」・・・・・でした。
 
思うに知られていない作品なだけに稽古が本格に始まるまでは楽譜の上っ面だけを追って、
誰もがこの作品をかなり甘く見ていたので、
「ゲッ・・・これって結構難しいんちゃうん・・・?」と気付いた時にはもう時間が・・・・(汗)。
それにうちのコーラスの指導者・・・こういう状況にはまると、
かなりテンパってしまってもう・・・無我夢中、五里霧中・・・になってしまう人なので、
稽古は重ねれども疲れが増すばかりで上達せずという日が続き・・そうなるとこちらのストレスも増すばかり。
ストレスが増すにつれて病欠者も増す・・・なにしろ音域が広く、音が多いということはつまり一番上を歌っているソプラノ1は必然的に音域が高くなり高音でフォルテが続く出ずっぱりの3幕の稽古の後はいつも声はガラガラに嗄れ(ここまで声がしんどい演目はこの仕事に就いてはじめてかも・・・)、それでもなぜか次の日には治っているからして・・・また叫ぶ・・・の繰り返し・・・あぁ、ほんとに終わってよかった。
 
こういう小難しい曲は、空で歌えるまで繰り返し繰り返し歌って慣れるのが一番よいのですが、
今回そんな余裕も周りにそんなことが出来る指導者も期待できなかったので、
私の必殺技、楽譜「念写」方式で暗譜することにしました。
この方法はまさにいつも頭の中で楽譜を追ってページをめくっているので、
数え間違えなければかなり確実なのですが、頭の中の楽譜に常に集中しているので、
「演技者」としての自分はやむなく割愛されることが多々あります・・・・。
つまりこの演目では「虐げられた民衆」を演じているけれど、リズムが難しい部分がくると、
自分に戻って指揮者だけに集中して頭の中でひたすら楽譜を追うからです。
 
オペラ座の関西人、生まれながらの芸人としてはこれはかなり許されがたい行為なのですが、
こうでもしないと今回の状況では絶対に間に合わない・・・とにかく苦労させられた作品でした。
 
イースターの休暇があったりして今回、最後の詰め稽古が変則的になって、
第一回オケつき舞台稽古の次の日がもうHPでした。
その時に2幕の変拍子でリズムが難しい部分で演出家が中断して、
「HPという段階になってまだ全員が指揮者に釘付けになっているとは何事かぁ!!」
って怒ったんですけど・・・・ごめんなさい、私もしっかり見てました。
でも次の瞬間、「あんたはこの小難しい曲を暗譜せんでええから、ええよな。」
って思いました・・・きっとそう思ったのは私だけじゃなかったと思います。
それに本当ならみんなが釘付けにならないように、ちゃんと音楽指導できてない、
・・・某氏を叱り付けるべきなんじゃないかと・・・・。
 
いやぁ、ほんとにいろいろ苦労させられた作品でした。
まだ初日が終わっただけでこれからあと6月まで何回か公演がありますが、
ここまで神経を使う作品が、数週間開いた後同じようにちゃんと上演できるのか・・・。
・・・知ぃ〜らないっと!!(無責任)
 
 

LU出張

先週は木、土、日とルートヴィクスハーフェンに出張公演でした。
演目はミュージカル「ハイ・ソサエティ」。

木曜日、幕が開いてびっくり、ほぼ満席です。
以前にも紹介したこの劇場「Pfalzbau」は収容人数1000人を越えます。
3階席は最前列に数人でしたがそれ以外はほぼ埋まっているということは、
900人ぐらいは入っている・・・(汗)。
これがまた土曜日も同じような感じで、日曜のマチネは半分ぐらいだったかな・・。
でもこの3日間で多分2000人ぐらい入ったことになるのはすごい。

コールポーターの古いミュージカル映画から舞台化された作品ですが、
やはり年配の方々には根強い人気があるのですねぇ。
はっきり言って、私には何がいいんだか・・全然わかりませんが。(爆!)
舞台に出ているときは完璧な「営業笑顔」を張り付けてますが、
心の中ではずーっと「あぁ、早く帰りたい・・」と思っています。
こういう出張が3回も続くと病欠の人が増えていき、
最後にはコーラスの女声が定員の半分になってました・・。
正規団員のソプラノは私ともう一人だけでした!

そんな中、土曜日の午前中も別の演目の稽古があったため、
土曜日から日曜にかけてルートヴィクスハーフェンに泊まりました。
ネットで予約したホテル「エクセルシオール」。
劇場の近くで一番安かったのでここにしましたが、
すごい、典型的な70年代に建てられたコンクリートの高層ビル。
8階からの眺めは最高ですが・・見えるのは工場地帯と貨物列車の駅。
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・・・インテリアは・・よく言えばレトロ。
イメージ 2

ま、一晩だけだし、お客さんも少ないから静かだし、駐車場もタダだったので文句は言いませんが。

日曜はゆっくり起きて朝食を取ってチェックアウトギリギリまで粘ってやると思ってましたが、
カーテンが古くてちゃんと閉まらないので明るすぎて7時半に目が覚めちゃいました。
そんなわけで早めに出て車で5分ほどの街の公園に散歩に出かけました。
クロッカスやスノードロップは大分出てました。
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自分でもバラを育てているので興味があって「バラ園」まで足を伸ばしました。
もちろん今の時期まだ花がついていないのはわかっていましたが、
プロが世話をしているバラが今の時期どういう状態なのか、
どういう剪定がされているのか見たかったのですが・・・何とこんな有様。
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秋に一度チェーンソーかなんかでガリガリ切り取っただけの花壇。
遅咲きだったであろう株には枯れて放置された薔薇の実がぶら下がったまま。
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もう・・・がっかりです。
種類だけはたくさんあるので手入れさえちゃんとしていればもっと株が大きくなって、
花がたくさん付いてすばらしいバラ園になるでしょうに・・・残念です。
6月にまた出張があるときにちゃんと咲いてるかどうか見に来たいと思います。

高度成長期に産業が発達していた頃の産物なんでしょうが、
池や噴水も水が抜かれて干からび、コンクリートがむき出しです。
景気が悪くなるとこういうところに手が回らなくなってすぐ荒れ放題になるんですよね。
植物には罪はないのに。
せっかくの市民の憩いの場。とっても残念です。

いまだ喉は痛いのですが、いよいよ明日はプレミエです。

今日は午前中に内科の診察があったので、その後街に少し出て、
楽屋見舞いの工作の材料をちゃちゃちゃっと揃えてきました。

今回の演目はワーグナー「さまよえるオランダ人」。
日本でも歌ったことがある(ただし2.アルトだったが・・)し、
前職場のザールブリュッケンの劇場でもやったことがあるので3回目です。
ただ前回は2.ソプラノだったので、今回1.ソプラノをまた習いなおす羽目に・・めんどくさい。
ま、でもメロディーのなので覚えやすかったけれど。

今回の演出では小道具に私たち女性コーラスがオランダ人船に差し入れに、
カゴに入れたお魚とワインを持って行こうとするのですが、
その場面ででてくるカゴを模った「ミニミニカゴ」にお魚型のグミと、
ワインボトルの形をしたチョコを入れて配ることにしました。

カゴをデパートのクラフト用品コーナーで探しましたがちょうどいい大きさがなく、
それによく考えるとカゴまで買っているとあまりにもお金かけすぎ、
(一応私のポリシーとして、あまりお金をかけるよりは手間をかけるほうが気持ちがこもっている・・と思うので・・・)そういうわけでカゴは・・・・・・作ることにしました!!(あ〜ぁ・・)

しっかりさせるために折り紙ではなく画用紙(茶色)を買ってきて、
(どうせドイツには折り紙を買えるところも少ないのだが・・・)
ネットで検索した「バスケット」を一つずつ折りました。
結構簡単でかわいく出来ましたが、紙が分厚いので結構これが骨折れます。

あとは買ってきた赤い画用紙を長方形に切り、
白地の紙に濃紺でメッセージを印字したものを細く切り、
十字に貼り付けて・・・ノルウェー国旗もどきに(合唱団はノルウェー人役)!!

あぁ、説明がまどろっこしい。
写真がUPできればこんな苦労はしないのに。
私のカメラが・・・キューバにあるのが悔やまれる・・・。

そういうわけで、プレミエ・プレゼント、
今回はお見せできないのがとっても残念です。

ほんとにすんごくかわいく出来たんですよ!!!!

プリマ、卒倒!!

今日・・というか、もう日にち変ってるので昨日ですが、
先シーズンからの再演の「ノルマ」の千秋楽でした。
2月に出張公演があるのですが、うちの劇場では昨日が最後。

この演目、主役陣はかなりの難役をこなすとてもよいキャスティングになっていて、
音楽的にもかなり充実しているだけでなく、
演出も合唱が途中で台詞を言う場面があったり(楽譜には書いてないけど)
結構ドラマチックな演出で、私は気に入ってます。

主役のタイトルロール、ノルマを演じるR女史。
彼女は体は小さいけれど、イタリアオペラのソプラノとしては絶品、
以前うちで「トロバトーレ」のレオノーラを歌ったときもものすごく良かったです。
声に深みがあるし、何しろ本物のイタリア人なので言葉に説得力がある!!
ノルマはよくコロラトゥーラの軽いソプラノで歌われることが多いけれど、
役どころとしては敵のローマ人の子供をはらんで捨てられた、大人の女性。
彼女は深みのある声でしかもアジリタが出来る、ノルマは正に適役。

今日の公演も普通に始まりました。
一幕、ノルマの有名なアリア「清らかな女神」の前半部分が終わって、
コーラスとの短い掛け合いでカヴァティーナに入る直前、
急に沈黙・・・・・・・・・・・????
ふと足元を見ると、ノルマが床に倒れている・・・・。
・・・????・・・あれ?こんな演出ではなかったはず・・・・。
続きをノルマが歌い始めないと音楽も先に進まないので、指揮者も振りかぶったまま、
舞台を見つめている・・・。数秒後、未だに動かないノルマ。
ゲゲゲ!!!もしかして、気を失ってる?

ちょうど私の1m先で倒れているので・・・そろそろと近づき、
「Rさん、Rさん・・・」と声を掛けてみるけれど、
反応なし・・・ギャー!!ほんとに気を失ってるし!!
・・・叫ぶ私、「ザニテーター、ビッテ!!(救護員、呼んでください!!)」
周りのみんなも叫びはじめる、「幕を下ろせ!プリマが倒れた!」。

長いことこの仕事してますが、本番中にこんなこと初めてです。

結局幕が下り、劇場に待機している赤十字の救護隊員とお医者さんが来て、
私たちは楽屋で待機、客席は一足先に休憩に・・・・。

意識を取り戻した彼女はお医者さんの許可を得て復活、
約30分後に、公演は続行されました。

最後までちゃんと歌いきった彼女、ほんと、脱帽です。
カーテンコールまで決して顔色はよくなかったですけど・・・。

しかし・・めちゃめちゃびっくりしました。
公演続行する直前までショックで私も手が震えたままでした。
あまりにも目の前で倒れられたのでね・・・。
でも大事に至らず、公演も続行できてほんとによかったです。

Rさん、お大事に。


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