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毎月一冊ずつ、本を与えることは今もやめていない。
小学一年生になり、そろそろ絵本から本へ移行してゆきたいお年頃。 でも、あまりにも長いのは、きっと飽きて、疲れてしまう。 本を嫌いになって欲しくないから、我が子の興味がグングン魅かれるような作品は?と思案していた。 今まで一冊完結もしくは、短編集など詰まった本を与えていたが、今回は少し対象年齢を落としつつ、尚且つ自分で読むのにはピッタリの年齢(小学低学年)であり、シリーズものをチョイスしてみた。 もう創刊されてから60年を超えるにもかかわらず、今も愛される作品。 今夜ご紹介するのは、知っている人も多いであろうこのシリーズ。 ルース・スタイルス・ガネット作 ルース・クリスマン・ガネット絵 わたなべ しげお 訳 ーーーエルマーのぼうけん エルマーとりゅう エルマーと16ぴきのりゅう 幼稚園の年長さんで先生が読み聞かせてくれていたらしいシリーズの一冊目。 (動物島に捕えられているりゅうの子を助けるため、エルマーは冒険の旅にでかけます。 広がる空想、ユーモア、リアリティー。幼年童話の最高峰の一つとして読みつがれています。) 国語の教科書に載っている物語より長いので、自分で読むのには根気が要ります。 幼稚園時に読んでもらった懐かしい作品と言うとっかかりから始まり、やはり男の子、冒険ものにとてもよくくいつきます(笑) 『あ!みかん島だ!』なんて声を時折あげながら、本人黙読でなく、音読しているもので、途中喉が渇いちゃったとオレンジジュースを飲み飲み休憩を挟みつつ最後まで読むことが出来ました。 二冊目の"エルマーとりゅう"に至っては、一冊目と違って初めて読む物語ということで、かなりのめり込んで黙々とすっかり物語の中へ入り込んで一気に読んだ模様。 『あー面白かった!エルマー凄いね!僕もりゅうの背中に乗って飛んでみたいよ。どんなに気持ちいいだろう?宝箱いいなぁ、優も欲しい!』なんてもう目がキラキラ。『次のシリーズも読みたくなっちゃった。』とかなりの手応え。 かくいう私も、出勤前の朝の30分間もあれば一冊読めてしまう厚さ。直特急で家事を済まして、エルマーシリーズを読みふけっておりました(笑)大人が読んでもワクワク楽しい冒険の旅。 本当なら繰り返し読ませる事が大事と思っているので、一ヶ月に一冊目と言うサイクルで本を与えているのですが、私自身が気になってしまって(笑)とうとう次の"エルマーと16ぴきのりゅう"をさっき購入してしまいました。 この三冊目は先に読んだエルマーの冒険やエルマーとりゅうとは一線をかいした内容になっていました。きっと大人に向けて書いたのではないか?と思う場面も。 (エルマーのお話の完結編。やっと家に帰りついたりゅうを捕えようと、人間どもがやってきます! エルマーは、りゅうの家族を救おうと、りゅうの家にやってきます。りゅうの名前も今回初めて明かされます。心躍る結末です。) ただこれを読んで純粋に息子が吸収してくれるといいなと思いました。 今回も数字のトリックや用意周到な計画、ハラハラ度は先の二冊以上で、大人の私でもとても楽しく読むことが出来ました。挿絵は白黒ですが、頭の中で描く様々な模様のりゅうたちは想像するに美しく、とても楽しいものでした。りゅうが空から地上へ降りる際に、円を描きながらゆっくり降りてくる様は想像すると、バサバサと言う羽の音が聞こえるし、羽が仰ぐ風を頬に感じたり、降りたつときの砂埃さえも目に感じる。 本を読んでいる時の真剣な顔つきを見るのも好きですが、読み終わった後の水をたっぷり注がれた植物のようなイキイキした表情やちょっと興奮した顔で感想を述べる息子を見るのが、私の楽しみの一つでもあります。 先にも書きました様に、読み聞かせするなら5歳くらいから、自分で読むなら小学低学年からのお子さんにお勧めする夢の詰まったシリーズです。 全学校図書館協議会選定 日本図書館協議会選定 福音館書店 定価(本体 1200+税) そうそう、夏休みの読書感想文は、どうやら学年代表で選ばれ、コンクールへ提出されたのち、入選したらしいです。 毎日毎日コツコツ三週間かけて頑張った甲斐があったねと。 本をもっともっと好きになって欲しい。 本は今いるこの場所から、色々な所へ連れて行ってくれる。プラス素敵な挿絵があったなら、それを起点にしてどんどん物語は頭の中で具現化し、色が付き、物語を読み進めることで登場人物なりが動き、話し歌い踊る。その場にあるであろう風を感じたり、甘い果実の香りを感じたり、時には冷たい雨に打たれ哀しい気持ちも、打ち震えるような怒りも、心が踊り出すような喜びも味わうことが出来る。 きっと心を豊かにしてくれる、きっと人生をも豊かにしてくれる。 今だからピュアな心で読める本を沢山読ませてあげたい。 そうだ、あともう一つ、最近嬉しかったのが、国語の教科書下に"おじさんのかさ"が今でも載っていたこと! (おじさんのかさについては以前記事にあげています。 http://blogs.yahoo.co.jp/hibinyan810/61166614.html) 私が小学一年の時にも国語の教科書載っていた、私の大好きな作品が、今も教材として載っていることを知ってとても嬉しかった。 "おじさんのかさ"は幼稚園の時に自分用に絵本を買って既に息子に読ませているのだが、息子も好きな本だと言っていた。 これで国語の授業をもっと楽しく感じれるといいなと思う。 |
BOOK
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ひびにゃンがおススメする本や絵本の数々。
梨木果歩・加納朋子は特に好き。
梨木果歩・加納朋子は特に好き。
コメント(28)
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さて、ネタはたくさんあるのですが、この茹だる様な暑さと、息子にかかりきりで、まったくブログ放置状態‥汗。
それでも、自分、本は何冊か読んでいるわけで、書きたい事はたくさん有るのですが‥ とりあえず、今日やっと息子の読書感想文を完成させたので、課題図書をUPしてみる。 第59回 青少年 読書感想文 全国コンクール 課題図書 小学校低学年の部1.2年生 --------『いっしょだよ』 小寺 卓矢 写真・文 アリス館 定価(本体1400円➕税) 他にも、三冊物語形式のものが、あったにもかかわらず、森の美しい写真が印象的で、文は一番少ない本を、息子は選んだ。 これを、選ぶだろう事は、最初から、わかっていた。 私は物語形式のものを選んで欲しかったが、書くのは、彼なので、好きにさせてみた。 ただ、やはり、こう言う写真集的なものを読書感想文にして展開するのは、かなり難しい。。。 ストーリーではないから。 仕方がないので、七月は、毎日印象に残った写真のページについて、短い感想を、国語ノートに書かせるだけの作業を、与えた。 大好きな葉っぱや緑がたくさん載っている本であるから、好きな場面は沢山有る様子。 ただ、なんというか、広がらないよね。 感想をちょっと言わせるっていうのではなく、文を、書かせる事って、こんなに難しいのかと。。。(; ̄Д ̄)しんどい事だ。 ほっておくと、「○○が綺麗だった。」とか、「○○が、面白かった。」で、終わってしまう。 何と、シンプル?! ○○の何が、どんな風に、面白かったのか?綺麗だと思ったのか、果ては、比喩はまだこの年齢には難しいのはわかっているが、○○がまるで、何に見えたのか?とか、自分の身の回りのものに例えてみたりして話を感想を膨らませる事の難しいこと、難しいこと‥(; ̄Д ̄) 下手をすると、私が言ったまんまを書こうとするから、とても厄介で、息子の言葉を引き出す、誘導するのが、こんなにも難しい事だとは‥読書感想文、恐るべしなのである。 ざっと言ってしまうと、森の中でさみし気に見える木の芽、「ひとりぼっち‥なのかな?」「ちがうよ、いっしょだよ」まわりには、虫も水も他の植物も沢山あって、それぞれが違うものだけど、関わり合って共に生きていることを、美しい写真と共に伝えてくれている本である。 各ページで受ける感想を、ブツ切れにならない様に、たまに、私が文章の塊のチェンジを提案してあげながら、所々、コレは、何で、そう思ったの? え、じゃ、コレって何のこと?何かに似てない??なんてツッコミいれながら、何とかかんとか、400字詰原稿用紙二枚を書き終えた。 現在、下書きの下書きを経て、下書きを清書書きにするべく、横で息子が頑張ってます。(笑) それでも、結構な時間を要するのねー(・ω-`;)なかなか終わらない。 賞をもらうために、頑張っているのではないので、気楽なものですが、いやはや、結構な大仕事でした。 一応、課題図書の他に、自由図書でもOKらしく、行き詰まって、もう無理!って成った時の事も考えて、別に、私が課題図書以外で、八月に読む絵本として選んでおいた本(物語形式のもの)を用意はして有るのですが、こちらはまたの機会にご紹介とする。 この他、感想画と言うものも、有る様だ。 こっちの方がもしかしたら、このくらいの年齢の子には簡単なのかもしれないけれど‥ 絵の具をまだ習っていないので、習字を一から指導で精魂尽き果てている私としては、感想文の方を進めてみたのでした。 あの内容だと、賞とかはとても無理でしょうが、一冊読んで、原稿用紙二枚も最後まで感想文書くことができたという、達成感を感じてもらえたら、親として万々歳だし、自分は出来ると自信に成ってくれたらと、思う。 |
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私の一番好きな色は「濃紺」です。
少し前に深夜番枠で”まほろ駅前多田便利軒”というドラマがやって毎回録画を取ってみていたのですが、あの作品と今読んだ本の作者が一同じであると言うことに今ようやく気が付きました。
今夜読んだ本は
三浦しをん 著
――― 『舟を編む』 です。
この本は2012年に本屋大賞第一位を獲得して62万部も売れたのですね、知りませんでした。
濃紺に銀色の文字が美しく、何やら船が海を渡っている様子が表紙に描かれていて目に留まったのですが、始まりの数行を読んで実に面白いと思い、そのままレジへ。
しばらく時間の余裕ができるのを待って、今日昼間から読み始め、途中何度か日常の雑多に本を置きつつ先ほど読み終わりました。
すごく楽しかった。
言葉の面白さというのかな、今私は英語をやり直そうとしているのだけど、(第一言語がお互いに英語じゃない、多分アラブ系の方とコミュニケーションを取ら無くてはならない場面に遭遇することが多々あり、必要な情報を聞き出すうえで自分の片言英語でなんとかかんとか必要最低限の情報を聞き出すも、毎回この作業するたびに自分が自分で情けなくなる><。自分が使うのは主に専門用語だけど、それにしても怯まずに滞りなく伝えたいことを伝えたいし、相手が訴えたいことをくみ取ってあげたいし。道のりは遠いけど。)ひとつの単語に色んな意味があるでしょう?なかなか覚えきらなくて、なんでこの単語にもう一つも二つも全く違うような意味が備わっているのかと頭を悩ませることが多いのだけど、それは日本語も一緒なのよね。
「犬」という言葉をひとつ例にとっても、こんなに「犬」という言葉に使い分けと言うか意味合いを持っているわけかと改めて感心するし、言葉って面白いなと思うわけです。
助詞「へ」の使い分けとかも面白くって笑った。
私も昔から国語が大好きなので、この本を読んでいる時に何だかとても頷いたりして、たまに声を出して笑ってしまったりして、最後は静かに涙してみたり、あっという間に読み終わってしまって残念なくらい。
辞書制作に関わるどこか浮世離れした不器用な人間たち、辞書編集部の面々が織りなす人間模様も楽しい、新しい辞書「大渡海」を編み上げるまでが舞台のお話です。
本の中の時間は15年ありますが、その間恋に仕事に大忙しで、当たり前なんだけど、登場人物によってその人の思考で言語化される言葉の雰囲気が(またはチョイスが)様々ですごく面白かった!キャラが立ってるって言うのかな、一人ひとりシンプルンなんだけど濃いの。
また昨今は何でもネットで調べられる時代にありながら、辞書ってこんな風に作られるのか、得難い存在だなと、昔はよく辞書を引いたものだが…こんなにも情熱を注いでつくられているものなのかと感動すらする、タイトルにあるように言葉の海へと舟が漕ぎ出すように言葉の中を自分が泳いでいくような錯覚、思いを言葉にする、言語化することの大事さとか難しさとかとかを感じる機会を与えてくれると言うか、そんな物語。
静かに、でも確実にワクワクする様な、そんなスタンス。
私は言葉使いがあまり美しくないけれど、日本語って本当は語感がとても美しいもので、時代の流れと共にどんどん新しい言葉も生まれてきたり、死語となって旬をあっという間に過ぎてしまう造語とか、古くて埃をかぶっていても凛とした響きをもった言葉とか…日本語って好きだなーと思う。
私は電子ものより、やっぱり紙にほのかにインクの匂いがする本のが好きだし、たまに少しかび臭いくらいの図書館とかも大好きだから、余計にこの本を気に入ったのかもしれません。
自分を一番に大事にしてくれるか否か…これは結婚相手、または恋人に求める最も重要項目だと思うよ。 3時間もあればすっかり読めてしまうからあまりお時間が無い方にもオススメです。
映画にもなったようですね、本を読んだことだし映画も観て観たいです。
私の好きな松田龍平が出ているようだし、主役の”マジメさん”にピッタリだと思うし。
かなり前になるけれど”あしたの喜多善男”って言うドラマがあったのだけど、あれかなり面白いドラマだった。視聴率的にはあんまり振るわなかったみたいですが。
あれを観てから松田勇作のご長男である松田龍平氏が割と好きで彼が出ているドラマは気が付くと見ています。
まほろ駅前多田便利軒(しかもこれで彼女は2006年の直木賞受賞しているのですね)にも出てました。つかみどころがない役が多い気もしますが、そのたたずまいが好きですね。
そして映像で本書に出てくるトラさん(トラネコ)も観て観たいな。
本と猫ってセットな気がする。
光文社 定価1500円也。
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新しい月になったので、また一冊絵本を息子へ与えました。
今月の絵本は
―――たったひとつのねがいごと
バーバラ・マクリントック(作)
福本友美子(訳)です。
ある日、モリーがいちばへかいものにいくと、ふしぎなおばあさんとであいました。
こんばんモリーは、ひとつだけねがいがかなうまほうのさかなのほねを手にするというのです。
さて、モリーのねがいごととは…?
英国の作家チャールズ・ディケンズのお話にヒントを得て、人気絵本作家が丁寧にえがいた、心あたたまる絵本です。
今月の末には7歳になるので、6歳が終わるまでに読ませたい絵本はこれで最後です。
先月に与えた絵本も彼の年頃にピッタリと思って与えたのですが、今回の絵本も読み終わった後にとても喜んで拍手をしてくれました。
そして、自分だったら『一つだけ願いがかなう骨で何を願う?』と聞きましたら、響の白い長い毛1本を骨に見立てて指で持ちこう言いました。
「一週間旅行に行ってパパとママと響と優で、ご飯を食べたり、お散歩したり、お風呂に入ったり、一緒にホテルで寝たりして過ごしたい。」
それでいいの?1つだけだよ?ママだったらもっと自分がどんなに頑張っても難しいようなめったに叶わなそうな事を願うと思うと言うと、じゃぁ、「10週間の旅行にする!」って(笑)
純粋で単純だなーと思ったわ。
作中で出てくる一番下のフィリスにそっくり!
響の白い毛を今度は私によこして「ママは何をお願いする?」って聞いてきたわ。
私のたったひとつのねがいごとは・・・、ここではとても言えないわ。
ママは本当に好きなんだねーって言ってたけど(笑)
でも叶うといいなーと思ってる。
自分への願いじゃないいのだけどね。
そうなったらとっても素敵!
一応、響の白い毛に願い事を唱えて、ふぅと宙に飛ばしてみたわ。
私もまた、主人公のモリ―と一緒で自分への願い事じゃないのが、自分でちょっと興味深かった。
皆さんなら何を願うかしら?
絵柄もまたクラシカルで独特の暖かさがあって私は好きです。
おすすめ。
ほるぷ出版
定価 本体1500円+税
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今日は一日家で過ごすつもりだったが、夫に用事を頼まれて本屋へ。
最近は絵本コーナーばかりだったので、半年ぶり位に女性作家の棚へ足を進める。
めぼしいものはないかと眺めていると、梨木果歩の本が目に飛び込んできた。
タイトルはさほど魅かれるものはなかったが、2ページ目を読んでそのまま泣きそうになった。
自分の本を買う予定は無かったが、このまま家に連れて帰ってくれと言われている気がしてそのままレジへ。
自宅に帰り早速続きから読むと、ずっと細く涙が流れては止まり、流れては止まりの繰り返して、たぶんさっき読み終わるまでにはコップ一杯くらいの涙は流したのではないだろうかと思った。
ちゃんと両目から均等に流れていた。
2000年の頃は片方からしか涙が出なくて、少しおかしかったから、今の自分大丈夫なんだなと安堵した。
梨木果歩は私の大好きな作家だ。
だが最近は眼精疲労がひどすぎて本を読むことを避けていた。
しばらく本を手に取らないうちにたくさん本を出しているようだった。
私が手に取った本は「雪と珊瑚と」だ。
全体はなんてことのない日常のを描いているが、その時々のセリフや主人公や登場人物の心情がいちいち胸に痛かった。
じゃなければ、きっと涙は出ないだろう。
涙はストレスが溶けて出てくるものという認識の私だけれど、泣くことって言うのは自分を取り戻すのに、大事な作業だと思う。
私は泣きぼくろが左目に沢山あるので、よく涙を流すけど、入学式とか卒業式とかは泣かない。
そういう時に感じるものとはちょっと違うのだと思っている。
--- 産後は涙腺が緩む、とか
---おかあさんがいてあげられなくてごめん、とか
---二十一歳、とか
---施される事に対する内訳は六割の感謝、二割の屈辱感、二割の反感、とか
---祈りは他者と共有できない、とか
---プライドが試される、プライドの鍛え方、とか
---世の中にはどうしても相性の悪い人がいる、とか
スルスル読んでいく中でも、自分の中でリフレインしてくる言葉があったりして。
この言葉だけを並べても伝わりずらいけど、自分の頭の中ではガンガン反射して屈折してて鎮まるっていうか。
私が息子へ定期的に聞く言葉があって。
「優にとって私ってどんな人?」
「厳しい人」
「でも優しい人」
「優に、ご飯を作ってくれる人」
子供はとても正直で、最初は私の分身みたいに思っていたけど、実はそうじゃなくて、もう私とは別の一人の人なんだけど、磁石で引き合うような間柄でもあって、時に離れたくなる存在でもあって。
3つ上げてくれた私への現在の印象の中で「優に、ご飯を作ってくれる人」って言うのは毎回必ず入っているのね。
これは当たり前の事と思っていたけれど、そうでない場合もあるってこと、ずいぶん前に知ってた。
私はもちろん、食事を毎日作ります。
今は給食があるから少なくとも彼に2食は毎日必ず作って食べさせている。
料理は昔から好きで、しかもしなくてはいけなくて、親が帰ってくる前に必ず作って待っていた。
鍵を渡されるようになってから、親が夜遅くに帰ってくるまでに、洗濯を取り込み畳み、風呂を洗って沸かしておき、部屋の掃除機をかけて、ご飯を炊いて夕食を作って待っているのが私の役目で仕事だった。
だから、入職後寮に一人暮らしをしても、気が付くと必ず4人分くらいのご飯を作ってしまう。
食べきらない分は次の日やまた次の日へ食べ繋いでいた。
私の部屋は病院から丸見えだったので、ライトが付いていれば在宅中とわかるせいか、仕事に人間関係に疲れた同僚が元は大して仲良くなかったとしても、「ひびにゃンち、電機ついてたから・・・上がってもいい?ご飯ある?」って訪ねてきては食べきらなかった分を振る舞ってを繰り返していた時期があった。
今冷静に思うと無償で夕食を不特定多数に(夜勤以外の日に)提供していたのかと思うと、不思議な光景であった。
食費もバカにならなかったと思うのだが・・・。
しかも毎回来る人はバラバラで、固定客みたいな同僚もいるには居たが。
あれは一体なんだったのか。
私が寮を出る1年くらいの間中、ずっとそれは続いていたから謎だね。
でも、食べることって大事だね。
自分を創ることだものね。
私の母は料理はあまり得意ではなかったからか、母のこの料理が大好き!って言うのは正直なかった。
途中から私が作っていることの方が多かったからかもしれないけど。
ただ強烈な記憶として、母の作る焼きそばはとても不味かった、という記憶はある。
本を読みながらそんなことを思い出したので、その頃よく作っていたミネストローネを寸胴いっぱいに作ってみた。
久しぶりにセロリ(独特の風味と苦味が大好き)を買って、色とりどりのビーンズやホールトマト、マッシュルーム、ベーコン、玉ねぎ、人参、ジャガイモ、アスパラガスも。
茄子も入れたかったが息子がかたくなに入れないでと懇願するので今回は入れなかった。(我が家で茄子を食べれるのは私だけ)
ローリエの葉っぱを1枚と、バジルと粗挽き黒こしょうはたっぷり入れて。コンソメで味を調えてぐつぐつ1時間。
私は具だくさんのスープが好きだ。
あの一年間は必ずスープを作っていた気がする。
味は何にしても、疲れた体に暖かいスープとたくさんの野菜は喜ばれた。
あとはコールスローを作って、私はパンがよかったのだけど、ライスが食べたいとのことなので、ご飯を炊いて。
「おいしいね。」と言いながらおかわりまでしてくれた息子にちょっと嬉しくなる。
今帰宅した夫も、今夜はビールだけでいいとLINEで言っていたのに、「おいしそうだね、それも食べる。」と今黙々と無言で食べている。
ここ数か月ちょっと独身に戻りたがっていた自分が、この本を読んでふわふわした感覚が無くなって、大量のスープを作って食べた時に気持ちがやっと落ち着いた気がする。
自分は妻で母で嫁だけど、自分は自分だと思いたくなる時があって、たまに全てを遠ざけて一人で生活したくなることがあるのだけど、正に昨日までそれだった。
今はちゃんと元の今の立場の自分になってる。
本はやっぱり心の栄養。
眼鏡をかけながら本を読んだのは、これが初めてかもしれなかった。
レンズに自分の涙がついて少し面倒だったけど、大好きな文字がくっきり見えて読み進められる幸せ。
眼鏡をかける前は、大好きな活字が少し歪んで見えて寂しかった。
本を読んでいると勝手に登場人物たちの声が聞こえてきたり、勝手にそので情景が脳で見えて動いてくれて、せっかく買った本も数時間で読み終わってしまうのが、唯一哀しいことなんだけど。
波打っていた心がやっと落ち着いた。
しばらくまた本を読もうと思う。
どんな話の本かは詳しく書かないけど、とってもいい本です。
去年の春に発売された角川書店、生きることの本質を描いた本です。
おすすめ。
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