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何気なく美術関係の情報をネットで見ていたら、東京丸の内に美術館がオープンという。 「ふーん三菱かあ、ビルもあったしなあ〜。」と思いながら読んでいると、 『2010年4月に東京・丸の内に開館する三菱一号館美術館の開館記念展として、オルセー美術館の全面的な協力により、同館所蔵品を中核に、国内外の主要美術館・所蔵家の作品で構成された「マネとモダン・パリ」展を開催いたします。』 「え?マネ?おーこれはすごい。」と目が点状態。 マネは作品数が少なく、所蔵している美術館はその作品が客寄せパンダ状態。 だから、マネの作品を拠出しあって、一つのテーマとして特別展を開催するなんてあり得ない。 陰に力のある仕掛け人がいるのは間違いありません。 オープニング展覧会として、莫大な費用を要したのではないかと推測されます。 マネが生存したのは1832〜1883年。 ちょうど花の都パリが再生し、どんどん近代化されていた頃。 昔の城壁が取り壊され、現在のように大きな通りが誕生していた頃でした。 必ずしも生存中は万人に認められたわけではありませんが、その後の印象派画家に大きな影響を与え、 死後には「近代絵画の創始者」とされ、仲間達に深く愛された画家です。 展覧会の構成は次の三部構成でした。 最初は「1 スペイン趣味とレアリスム:1850-60年代」 「ローラ・ド・ヴァランス」(オルセー美術館所蔵) 若いマネが発表した当時は酷評されたようです。 ちなみに日本はまだ江戸時代です。 次は「死せる闘牛士(死せる男)」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵) もともとこの作品は、NYのフリック・コレクション所蔵の「闘牛のエピソード」と一体のもの。 最初にサロンを出品するも全く評価されず、作品を二つに切断したようです。 そんな時期もあったのですね。 お次は「街の歌い手」(ボストン美術館所蔵) 落ち着いた絵で結構好きです。 でも描かれているのは知り合いのモデルに街で見た流しの女性に扮してもらったという作品のようです。 次は「エミール・ゾラ」(オルセー美術館所蔵) マネの最もよき理解者で、マネが有名になるよう死後も尽力したエミール・ゾラです。 回顧展を開催するなど力を尽くしたとか。 この絵の右上にある日本画らしい絵に興味がそそられます。 パリっ子の日本文化好きはこの頃からあったのでしょうか? 狭い迷路のような会場内をチョロチョロと動いていよいよ第二部です。 「2 親密さの中のマネ:家族と友人たち」です。 戦争から避難した土地で家族や友人達を生き生きと描いています。 ここで画家モリゾと出会い、彼女に多大な影響を与えます。 ポスターに使われたモリゾの肖像もこの頃描かれた作品です。 オルセー美術館でもひときわ目立つ美しい作品です。 若い頃この絵を見て、マネが好きになりました。 第三部は「3 マネとパリ生活」 マネの時代のパリが生き生きと描かれています。 「ラテュイユ親父の店」(トゥルス美術館所蔵) このお店はこの時代パリっ子に大人気のお店だったようです。 ドガ「ル・ペルティエ街のオペラ座の稽古場」(オルセー美術館所蔵) マネの影響を強く受けたドガ。 私が大学生の頃、何かの展覧会で見て大いに感動したドガ。 この作品ではありませんがそれからドガも好きな作家の一人です。 この絵は出来たばかりのオペラ座のバレエの練習風景でしょうか? (現存のオペラ座ではありません。) 作品数はそれほど多くはありませんが、パリの様子を交えながらコンパクトに展示されてます。 終了間近でしたが、何とか見られて至福のひとときでした。 もう一度あれば是非、また見たい展覧会です。 |
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