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上海カルテットが根室へやって来る。ポスターを見て、思わず「おおっ!」と叫んだけれど演奏曲目を見て「うーん、ブラームスかあ....」とちょっと失望。 ブラームスの曲は、モーツァルトのようにぱっと曲が浮かんで勢いで出来てしまうという軽いノリの感じではなく、ひねって悩んでしぼりだしたような、重厚というよりは少し暗い病的な感じを受けるので苦手な作曲家の一人。(私だけが感じるのかもしれませんが)それで何となく「食わず嫌い」というか「聞かず嫌い」になっています。ベートーベンも少し似た感じを受けるときがあるけれど、ブラームスほどではありません。 そのためポスターを見てから約1月間、行くか行くまいか悩んでいました。 コンサートの数日前にネットで、「本年結成25周年を迎える上海クァルテット。 世界各地で記念イベントが進行中。日本では、2006年の日本デビュー10周年記念公演での 今井信子(ヴィラ)、原田禎夫(チェロ)とのツアーでの成功をばねに、再び今井、原田との共演を含む弦楽四、五、六重奏によるオール・ブラームスプログラムが実現。」という記事を見て、滅多に聞ける(見られる)ものでもなし、記念イベントだしと自分の気持ちを無理矢理正当化し、チケットを買いに行きました。こんな一流の音楽家の演奏でも前売2500円(当日は3000円)とは安い。根室恐るべしですが、「券売れてますか?」の問いにお店では「あまり売れてません。クラシックですから。」と芳しくない回答。もったいないですね。 しかし、開場の18:30ちょうどに会場に着くと、先月のユジノの楽団の時とは違い、何と観客がすでに大勢並んでいます。「おー、何か今日は違うぞ。」根室市民の気合いを感じます。 前から三列目くらいの中程に席を確保し、演奏開始までプログラムを見ると、曲目は、弦楽四重奏・五重奏・六重奏の順で全て第2番。2年前に同じパターンでオール1番をやったらしい。 バイオリン×2、ビオラ×1、チェロ×1で構成する上海クァルテットを基本形に、曲ごと+ビオラ×1(今井信子)、+チェロ×1(原田禎夫)と順に加わり音楽が重厚になっていくのを実感できます。 また、メンバーが楽しそうにきびきびと演奏してくれたおかげで曲の暗い感じが薄まったような気もしてなかなか本当に極上の演奏でした。「聞かず嫌い」を反省です。 メンバーの息の合った演奏と、原田禎夫さんの余裕があって、みんなを見守るような優しい感じの演奏がとても印象的でした。 当然、終演時は拍手の嵐でした。アンコールがなかったのは残念ですが、カーテンコールには4回ほど出てくれました。これでも感動ものですね。 しかし、やめてほしいのは楽章が終わる都度拍手すること。これでは余韻を楽しむ間がありません。根室市民だけですよ。拍手も少し間をおいて!。観衆も少し大人と言うか常識人になってほしいです。 帰りには上海クァルテットのCDへのサイン会を見て(買いませんでした。) 家ではワインを傾けながら、ブラームスの交響曲4番で余韻を楽しみました。 |

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