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・患者さんの希望すること
・患者さんにとって(できる範囲で)最もよいと思われること
(=医者がやること≒やれること)
この2つに共通する目標はおおまかにいってしまえば
“病気を治すこと”です。
ところが、目標が同じであったにしても
この2つにはズレがでてきてしまいます。
なぜでしょう?
実際には患者さんの希望というのは、
“自分の望むようなかたちで治ること”
であったりします。
そこで医者のやれることということを考えてみると、、、
やれることなんて本当に限られたことです。
科学なんて万能には程遠いです。
「食事はがんばっているんだけど糖尿がよくならないです」
「そういうことはせめて体重が増えなくなってからいってください」
「風邪ぐらい医者なんだから明日までになおしてもらわないと困るんですけど?」
「こんなに高熱が出てるものは1日くらいでは治りません」
「つかえねぇ」
・・・こんなことばっかり書いていると、無茶な要求ばっかりされてぼやきたくて書いているみたいですが、当然なんとかしてあげたい願いもありますし、本来そういったことがほとんどです。
「本当はね、もうすこし生きていてあげたいんですけどね」
「・・・」
極端な例えかもしれませんが、人間が最後には死んでしまうのは自然の摂理で、究極的に医者は患者さんの要求に応えることはできないんです。
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以前友人からもらったメールで、病院受診することをクーラーを買うことに例えられていたので同じように例えると、、、
“すでに生産が終わってしまっていて入手することは明らかに無理なクーラー”があったとして、それを自分のところに(しかも本体を持参して)買いにきた人がいたとします。
“そのクーラーを手にいれることはできない”というようなことを説明したとき、
“じゃあ他のところに買いに行きます”といって立ち去ろうとしているひとに対して、、、
「自分が望んでいるんだから好きにすればいいんじゃない?」
といってだまって送り出すのは確かにその人の希望通りなのかもしれないですが、それって本当に親切なんでしょうか?
“そのクーラーを手に入れるのがいかに難しいか”さらに詳しく説明して思いとどまらせるのもいいことだと思うし、その商品の型番を調べるとかして“クーラーを運ばないで済むようにしてあげる”のも希望はまったくかなえていませんがそのひとのためになっていると思います。
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クーラーの入手が難しいという話を聴きたくない人、つまり、自分の望んでいる夢を壊されるのが怖くて、聴きたくない人もいるんでしょうね。現実と向き合うのって難しいです・・・・
2007/6/11(月) 午前 10:16
医師不足は現在非常に深刻なので、残念ながら「好きにしてもらう」という選択をとらざるを得ない状況はいま非常にふえていると思います。
2007/6/13(水) 午後 11:58