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大動脈解離:大動脈瘤の一型で大動脈中膜の変性等により中膜が内外2層に解離しその間(偽腔)に血腫を形成する。(=解離性大動脈瘤)
もう少しわかりやすくいうと、心臓から全身にむかって直接でている血液の全てが通っている血管である大動脈の壁が、内側と外側の2層に分かれてはがれだしてしまった状態。血管の内部は血液が高圧で流れているため、薄くなった血管は“破裂”しやすいため非常に危険。
ある日の日当直でのこと、朝病院につくと外来から電話があり
当直帯で外来にきた患者さんの引継ぎがあるとのこと。
腰痛で救急車をよんでやってきた患者さん、
本人は「もう大丈夫だから」とばかりいっている。
前日の当直のDr腹部のCTとっており、
曰く「腹部の大動脈太いように思いますけど
特に問題ないですよね?
痛みまだ少しあるみたいなんでよかったら整形入院でお願いします」
・・・よそうこの場のつっこみは、不毛だ。
「あとは引継ぎますのでお疲れ様です」
引き継いでカルテをよくみれば看護師さんご丁寧に血圧まで右左両方とってあって、
きっちり左右差有り。
後は(ちがうといいなあと思いながら)造影CTを追加して、
不本意ながら大動脈解離を診断(※)、
循環器の外科がない病院なので、受け入れ可能な施設を探してそのまま搬送。
うっかりそのまま整形に入院させていたら危険な状態だったのはいうまでもなく
医療事故になるとこでした。
※造影すると大動脈の中にはがれた血管壁がしきりみたいにでるので専門でなくてもわかる。
前日のDr、診断ができなかったのはまだ許せるところもあると思うんですね。
いいたいのは
「異常があると思うんだったら、
やたら大丈夫だっていうんじゃねぇ!」っていうこと。
このときは全く知らない相手だったから検査の追加とかバンバンやりましたけど、
もし知ってる人から「大丈夫」っていわれていたらやっていたかどうか・・・。
知らないこと知らないっていうのも、
異常だと思ったら専門じゃなくても自分の意見をいうのも
こういう“診断より判断”みたいな状況では必要なことだと思います。
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検査をやった技師さんからは、
何のひと言も無かったのでしょうか??
そこが不思議・・・。
2007/8/31(金) 午後 2:23
検査の目的を書いていなかったから??このDrが「動脈ひろがってないですよね?」ってコメントしていたらあんまりCT見ないで本当に整形入院させていたか自宅に帰していたかもしれないです。
2007/8/31(金) 午後 11:38