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誕生!(3/18)

 一夜明け、嫁さんからメール。

 5:47 おはよう
    1時間しか寝れなかった
    10分くらいの感覚でお腹痛くて〜

 後で聞いたのですが、昨夜私達が病院を出た1時間後に本当の陣痛が始まったそうで。

 産まれそうなのかと返信したら、

 6:54 あのニイハオ人はまだまだだと(補足:助産師のリーダー格が中国人だった)
 6:57 明らかに股が昨日より痛い

 病院行こうかと返信したら、

 7:03 もうオオカミおばさんになりたくにゃい
    普通に仕事してていいよ

 どうやら、仕事を休ませたのに産まれなかったことが2回続いて気にしているようだ。

 と思ったら、

 7:15 今日の朝食
    パンがおいしい
 7:19 でもレーズン(泣)

 ・・・知るか。

 8:41 先生の内診を受けました。陣痛が5分間隔で始まっているので点滴はなしです。
    だけど子宮口はまだ3センチなので、まだまだかかりそうです。

 ここからは痛くてメールを出来る状況ではなくなり、以降は嫁さんのお母さんから逐一状況を知らせるメールをもらいました。

 それによると、陣痛促進剤を使っているわけではないのに、また赤ちゃんの心拍が乱れたとのこと。
 医者は「もう1度あったら帝王切開にするので、同意書の手続きもあるため出来れば旦那さんに来てもらって欲しい」と。

 13時アポの用事を済ませて、2日連続で出先から病院へ直行。

 16時頃に病院に着くと、嫁さんがいる待機室に病院スタッフが慌しく出入りしており、何やら機械を持ち込んでいる。「何事か?」とビビッているとちょうど部屋から出てきた先生が入ろうとする私を制止したうえで一呼吸おいてから、右の手のひらをこちらに向けて「ちょっと、待ってください」。

 子宮口は8センチまで広がったものの、赤ちゃんがなかなか下がってこないのでエコー診断するという。
 その結果、本来赤ちゃんはアゴを引いて頭頂部から産道に入ってくるものですが、うちの子はアゴを上げた状態で顔面から産道に突入してきたため、引っかかって進めなくなっているという。この状態からでも産まれないことはないが、今から10時間くらいかかるという。
 ここまで2日がかりで陣痛に耐えてきた嫁さんは10時間と聞いて唖然。しかも2回心拍を乱している赤ちゃんの状態が気になる嫁さんは「先生、切っちゃダメ?」と帝王切開に気持ちが傾いている様子。

 結局20時になると夜間の当番医も来てスタッフが充実するため、帝王切開するにしても20時以降になるという。だから4時間後にもう一度エコーで診て、進捗がなければそのときにもう一度考えようと保留。その間に夫婦で帝王切開に向けて心の準備を。
 と言っても、嫁さんは陣痛に耐え続けており、心の準備が必要なのはむしろ私のほうでして・・・。
 嫁さんは切る気満々だったのですが、私がビビッていたというのが正直なところ・・・。

 20時に再びエコー診断。結局子宮口は8センチのまま、赤ちゃんは引っかかった状態で変わらず。
 医者としては「必ず帝王切開をしなければならないというわけではないが、帝王切開のほうがリスクが少ない」との見解。
 嫁さんの様子を見に来る看護師は「もうちょっと頑張んなさいよっ」と。
 結論は我々夫妻に委ねられましたが、2回も心拍を乱している赤ちゃんにこれ以上長い出産をさせるリスクを避け、帝王切開をお願いすることにしました。

 同意書にサインし、20時半過ぎには嫁さんはオペ室に。
 徹夜を覚悟していた私と嫁さんの両親は、今のうちにと待合室で弁当で腹ごしらえ。

 食べ終わった頃に、オペ室の方から我々を呼ぶ看護師の声。
 そしてその背景に赤ちゃんの産声が!

 「もしかしてウチの子の声か?」と気持ちが高まりつつ私だけ部屋に入り、カーテンを開けると同時に
「元気な女の子ですよ〜!」と。

 私の目に飛び込んできたのは、こちらに向けて大股を広げて泣き叫ぶ赤ちゃんの姿。
 いきなり女の子の大事な部分を直視してしまった私は、あまりの色気の無さに思わず笑いが。
 産まれた時って自分は泣くものだと思っていましたが、予想に反して笑っちゃいました。
 腹の中での暴れっぷりから、てっきりみんな男の子が出てくると思っていただけに意外でもあったし。
 すぐにカーテンの外で待つ嫁さんの両親に「おんな!おんな!」と伝えた私は再びカーテンの中に。

 看護師さんから産まれたばかりの我が子を抱かせてもらいましたが、重いとか軽いとかよりも先に感じたのは「熱い!」。
 確かに迸る生命がそこにありました。
 顔を真っ赤に、梅干の種のようにしわくちゃにして泣き叫ぶ熱い我が子。
 うまく言葉にできませんが、今まで抱いたことのない感情が湧いてきました。

 21:05 体重3,035グラム 身長49.5センチ 元気に泣き叫ぶ女の子が産まれました。 

 と、感動に浸っている間、嫁さんは腹を縫われていたわけですが。

 個室に戻ってきた嫁さんは、点滴に繋がれ、ガタガタ震えていました。
 ずっとお腹に抱えていた赤ちゃんと羊水が一気になくなったため、体温が奪われて産後に震えることがあるのだそうです。

イメージ 1
 帝王切開の赤ちゃんは一晩保育器に入れられるため、この日はガラス越しの我が子をたっぷり眺めました。この日は誕生ラッシュ。我が子を含めて4人も新生児室に並べられました!少子化なんてどこ吹く風。産婦人科では日夜新たな生命が誕生しています。産婦人科って、素晴らしい仕事ですね!なんてことを考えながら帰宅。

 すると長い2日間を終え、麻酔が切れた嫁さんから本日最後のメール。

 23:24 お腹痛くて眠れない〜



 お疲れ様でした。
 アンタ、すごいことをした。
 よくやった。

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hid*ki*276
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