小田原駅で東海道新幹線「こだま」から下車した時点までは、以前、紹介した通りです。消滅した客先会社OB会の会場は、箱根登山鉄道大平台駅から徒歩約5分。昔であれば、小田原駅から箱根登山鉄道電車に乗車すれば乗り換え無しで目的地へ辿り着くことが可能でした。しかし、現在は事情が変わってしまいました。
改めて検索してみましょう。箱根登山鉄道の路線総延長は15.0km。ゲージは1435mm。箱根湯本〜強羅間は直流600Vで運転、小田原駅〜箱根湯本間は直流1500Vで運転されます。私がこの世に生まれて間も無い、昭和25〔1950〕年8月1日、小田原駅〜箱根湯本間に小田急車両が乗り入れ開始。小田急電鉄のゲージは1067mmです。小田急車両乗り入れに当って実施されたのが三線軌条化。600Vであった電圧は1500Vに昇圧されました。このため箱根登山鉄道の車両も600V/1500V対応の複電圧車に改造されています。
以上が、昔乗車した頃の箱根登山鉄道の印象です。小田原で乗り換える短い登山電車は、2両連結でも車内は乗客で満員。とても車窓を楽しめる様な電車ではありませんでした。長い編成の小田急車両に乗車して箱根湯本までの途中駅で下車する場合には、先頭車両に乗車しなければなりません。車掌さんがドアコックを使用して先頭車両の乗降扉を開閉します。急行の最後部に乗車しようものならば、短いホームの風祭駅では降ろして貰えませんでした。
時世の移り変わりに伴って、箱根登山鉄道も様変わりしてしまった感じです。以下はウィキペディアから。
・ 平成5〔1993〕年7月14日、箱根湯本〜強羅間の架線電圧を600Vから750Vに昇圧。同時に3両編成の運用が開始される。
・ 平成12〔1993〕年12月2日、日中の小田原〜箱根湯本間の運用は全て小田急電鉄からの片乗り入り車両のみとなり、自社車両による運用は朝と夕方以降のみとなる。
・ 平成18〔2006〕年3月18日、小田原〜箱根湯本間での自社車両の運行を取り止め、小田急の乗り入れ車両のみとなる。
・ 平成18〔2006〕年9月、小田原〜入生田間、三線軌条の標準軌部分のレールを撤去。
・ 平成20〔2008〕年3月15日、小田原〜箱根湯本間での小田急の乗り入れは、特急と4両編成の各停のみとなる(ただし急行の後4両の各停での乗り入れは残る)。
・ 平成21〔2009〕年3月14日、小田原〜箱根湯本間で箱根登山〔レーティッシュ鉄道〕色の小田急1000形が運行を開始する。
小田原〜入生田間、三線軌条の内、箱根登山鉄道車両が走行に使用していたレールは撤去されてしまいました。箱根登山鉄道の小田原〜入生田間4.2kmは廃線といった感じです。現在の登山電車は箱根湯本〜強羅間8.9km区間のみの運転です。それ故、箱根湯本までは小田急に乗車せざるを得ません。
写真1枚目、小田原駅から箱根湯本まで乗車した各停4連箱根湯本行です。箱根登山色の小田急1000形1059F〔クハ1059+デハ1009+デハ1109+クハ1151〕の先頭車クハ1151〔写真奥〕に乗車しました。7DNo.31−36・以下全て、平成23〔2011〕年6月20日撮影(16:01)。
写真2枚目、クハ1151前面展望。小田原を発車すると間も無く小峰トンネルへ突入します。レールの写真左手には三線軌条の名残が感じ取れます。7DNo.31−39・16:04撮影。
写真3枚目、トンネルを抜けるとJR東海道本線と僅かな区間平行し、国道1号線をオーバークロス。その後、右方向へグイと曲り勾配を下った所が箱根板橋駅。7DNo.31−40・16:05撮影。
写真4枚目、箱根板橋駅到着間近です。写真左手、「使用禁止」と表記された短いプラットホームが箱根登山鉄道専用ホームであったと思います。三線軌条の名残が残っていますから。写真右手は、箱根登山色の小田急1000形1060F〔クハ1060+デハ1010+デハ1110+クハ1161〕の新松田行。こちらの線路には三線軌条の名残が見付かりません。プラットホームと一緒に改修されてしまったものと思われます。7DNo.31−42・16:06撮影。
写真5枚目、箱根板橋駅を発車すると再び築堤を駆け上がり、斜めに架設されたポニートラス橋梁で、またまた国道1号線をオーバークロス。かつては橋梁上に5本のレールが並んでいたようです。7DNo.31−44・16:07撮影。
写真6枚目、箱根登山鉄道の入生田車庫横を走行中。入生田駅到着間近です。ここまで来ると三線軌条が姿を現します。今では三線軌条区間は、入生田〜箱根湯本間1.9kmのみになってしまいました。三線軌条を走行する箱根登山鉄道車両は回送電車をゲットするしか術がありません。7DNo.31−46・16:12撮影。
写真7枚目、入生田駅ですれ違った5258〔クハ5558+デハ5508+デハ5408+クハ5258編成?〕他4連各停小田原行。このスタイル・塗色がやはり懐かしいです。7DNo.31−50・16:13撮影。
写真8枚目、脱線ポイントも複雑な三線軌条のポイントも切り替わりました。入生田駅を発車した各停箱根湯本行は、この後、三線軌条区間を走行します。踏切手前から38.5‰〔パーミル〕の勾配が存在します。7DNo.31−51・16:14撮影。
写真9枚目、小田原駅からアップダウンを繰り返して箱根湯本に到着。写真左が乗車した小田急1000形1059F。写真右手は、初めてお目に掛かった小田急60000形ロマンスカーMSE。もう少々撮影したいと思っていましたが発車してしまいました。7DNo.31−61・16:19撮影。
|