高木英樹 セレンディピティ(Serendipity)雑記帳

”偶然の幸運”は,常に努力し,出会いの準備ができている者だけに訪れる

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WL予選 男子総括

 5月9日から5月21日までの約2週間に渡る、
FINAワールドリーグ予選アジア・オセアニアラウンドが終了した。
 
 日本男子代表チームに関しては、目標としては2位以内を確保し、
6月にフィレンツェで開催されるスーパーファイナル進出を目論んでいたが、
残念ながら3位に留まり、目標は達成できなかった。
 
 しかし本大会を通じてチームは大きく成長し、
選手たちも今後への手ごたえをしっかりつかんだのではなかろうか?
 
 成長した証左として、1)若手の台頭2)ディフェンスシステムの機能強化
2つのポイントが挙げられる。
 
1)若手の台頭について
 フィールドプレーヤーでは、大川、竹井、志賀、またゴールキーパーでは、棚村、清水など
現役学生選手の伸張が著しく、オーストラリア、カザフスタン、中国戦などの重要な試合においても
大事なところで速攻により得点を決めたり、ファインセーブを見せるなど大いに活躍した。
 
 アジア大会時と比べると、かなり自信を持ってプレーできるようになってきたと思われる。
とは言っても、まだまだ未熟なのは事実であるので、さらに経験を積んで力をつけて、
ヨーロッパで武者修行するベテラン選手とうまくかみ合うようになると、
日本チームの攻撃の幅が広がり、チーム力向上に大きく貢献してくれるに違いない。
 
2)ディフェンスシステムの機能強化
 本大会を通して常に心がけたのは、ディフェンス力の強化である。
日本の現状を考えれば、強豪国相手に10点以上得点することは至難の業である。
であるならば、相手を最小失点に抑え、少ないチャンスを物にして競り勝つしか、
日本には活路はない。
 
 しかし、ディフェンス強化といっても、体格やパワーで劣る日本人が
海外の大型選手を相手に単独で守るきるのは、これまた不可能に近い。
 ならば日本の組織力を生かして、ディフェンスのシステムを洗練させていくしかないのである。
そこで、プレスと通称"Mディフェンス"を組み合わせた新たなディフェンスシステムの構築に取り組んだ。
 
 概要を簡単に説明すると、プレスから状況に応じて2,3,4番のいずれかの選手がCFに下がり、
残りの選手は攻撃側選手のギャップに入ってシュートおよびパスを牽制する。
 攻撃側選手がカットインしたり、CBがCFのアウトに出たのを合図に再びプレスをかけ、
相手攻撃の芽を摘むというのがこのディフェンスの特徴である。
 
 しかし、このディフェンスシステムを機能させるためには、6人全員が一糸乱れず、
ポジショニングの変更、ボールへのアタック、ゴール前へのヘルプなどの
一連の動作をこなさなければならない。
 
 何度もビデオを観て動きを確認し、実際の試合の中で試す。
これを繰り返すことで、実践の中でこのディフェンスシステムへの習熟度が高まり、
徐々に機能が強化されたことは、今後に繋がる大きな収穫となった。
 
 以上のように、本大会では所期の目的は達成できなかったが、オリピック出場と言う大きな夢への
階段を1つ上ることはできたのではないだろうか?
 
 しかし、可能性が見えたと同時に弱点もあらわになった。
 
 日本チームの最大の弱点は、「退水ゾーンを決められない」こと。
 
 退水時攻撃決定率に関しては、アジア大会において60%を目標としたが、
結果的には遠く及ばなかった。今回の大会においても最低ラインとして50%を目標としたが、
やはり達成することができなかった。
 
 数値目標として、この退水時攻撃決定率をなんとか50%以上に引き上げることができれば、
次の世界選手権における展望も開けてくるのではないかと思う。

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