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本日は、伊達が遺した詩の中から『心に綴った日記』を再掲します。
私が特に好きな詩の中の一篇です。



  『 心に綴った日記 』



大切な人に何か伝えたいと思うとき
言葉あふれ出してどうにもならないのが
一つの真実だとしたら
次第に無口になっていくのも
一つの真実なのかもしれない



もしも心の奥底から沸き起こる
真実の声だけを伝えられるのなら
もう言葉なんて要らない



言語学者の誰一人として解明できなかったのは
この世界の言葉になんか一度も成りえなかった
美しい魂の声なのだから
二人を繋ぎ止める言葉をもう全て使い果たして
その腕に抱いたはずのぬくもりさえも
消えてしまいそうなときは
この天空を見上げ 瞳を閉じ悲しいだけの世界を消す



そして あの日 同じ青の下で
二人で心に綴った日記を
そっと開いてみたい



もしもそこに あの時の涙が滲んで
しわになり読めない文字があったなら
それこそ いま歩き出す二人への はなむけの言葉



陽が落ちて 星が輝くように
雨が止み  虹が架かるように
喜びも悲しみも みんないつかは美しく輝く
思い出と呼ぶには軽すぎる深い想いもまた・・・



人は日々 螺旋状に成長するという
地球が一回転する間に  僕らもひと周りして
昨日よりほんの少しでも上にいたなら  それでいい



その時に感じる想いを  余韻を
今日も心の日記に綴ろう
美しい余韻だけを残せたなら  それでいいから



夕陽が 消えるように
シャボン玉が はじけるように
母の背で聞いた 懐かしい歌のように
長い夢から 覚めたように
散りゆく花のように
心の日記に綴られた もう読めない文字のように




   (作詩の時期不明)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日は伊達の遺した詩の中から、私が特に好きな詩の一つ『影』を再掲します。なお、この詩は詩集『風の詩音」に掲載されているものです。


   『 影 』



君の影を見よ

はるか宇宙を超えて

何者にも遮られること無く

届いた この光を

君が いま

宇宙で初めて遮ったのだ



君よ

これが存在なんだ。



  初出:「めろめろ」33号  (2003年10月)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(追記)

これは伊達が遺した詩の中でも、特に短い詩の一つです。
 多くの人は、若い頃に一度くらいは、『自分は何故人間として、またこの時代の、この日本の、この家族に生まれて来たのか?そして、どうしてこのように今生きているのか(存在しているのか)等、ふと考える時があると思います。 
  恐らく、我が子もある時、そのような思索をした時があったのでしょう。
そして、それらへの答えを見い出すべく、様々な書物(日本・世界の古典や歴史・宗教・文学・哲学等)を読み込み、考えた後に、ある晴れた日、突然、自らの「影」を見つめる中で何かしら、一つの明確な答え(真理みたいな事)を見出したのかもしれません。
 その発見した事は、当に自分の「存在証明」そのものでは無かったのかと・・・。

ですが、一方で、私はこんな事も思うのです。
66年と数か月を生きて来た私自身の「人生の光と影」についてです。
人並みの平凡な人生を何とか過ごして来た私ではありますが、その中でも、今想い起こせば、若かりし時の少しは華やいだ事や、中高年になってからの自らの能力不足によって耐えられそうも無くなる程の失意に陥った出来事など・・・。

きっと、我が子の短かった(33年9か月)人生の中でもそのような「光と影」があったのではないだろうかと・・・。

だが、そうした「苦楽の想い出」は、いつも自分自身の「影」(記憶)となって何時までも、自分という者の体内につき纏い、一時も離れようとしないのだ。

「太陽」(光)というものがある限り(太陽のお蔭で)、人間を含めた全ての自然物は存在できるのであり、己自身の影は(決して鏡のような虚像では無い。)唯一人間だけが認識できるものである。
 そして「影が消失する」という事は即ち「死」を意味する事になるのだ。

話は変わるが、昨今の政治・宗教・経済等に絡んだ多くの衝突、又、富の集中と貧困や格差の拡大等、世界の各地に見られる「ブラックホール」と「超新星の爆発」のような「収縮や拡大の両極端の世界」がこの小さな地球上で進行しているように思えます。
このような時代にこそ、私達はもう一度、「自・他」との関係性、そして一番大事な事。つまり、「私達の、この地球上の全生物は、一体、誰が創造したのか?」「進化論」や「神による創造論」は果たして本当にあり得るのか?等といった「始点」に立ち返った思考と探究を、これまでの学説や常識に囚われずに、再度各人が夫々に行ってみる事が、「危機の時代」と言われる今こそ、必要な事ではないのではと、この「影」という詩を読んでふと、思い巡らした(妄想した)次第です。

そうした事を考える意味で最近、良い映画が上映されたのは殊の外嬉しい限りです。そう、『沈黙』です。
 私は今、その原本となった小説を読んでいます。あと残り少しです。来週中には見に行けそうです。原本には無い監督自身の「想い」も映画に盛り込まれているとの事でとても楽しみです。きっと、「沈黙する理由やヒント」がどこかに暗示されているように思えるからです。もしかして「永遠の(無限)の生命を持ち得た(獲得した)何者かが、我々人類の行動の成り行きを少しハラハラしながらもじっと観察している(眺めている)のでは無いでしょうか?
 自らが自らに似せて(DNA操作による生命創造テクノロジーにて)創造した地球上の全生物、特に人類への絶対的信頼、いや、絶対の確信を持って・・・。私にはそう思えてならないのです。しかし、これも又、私の妄想ではありましょうが?・・・。


 2017年1月22日(日) 22時16分  野川秀行。

本日は、伊達が遺した詩の中から、私が気に入っている詩を再掲します。



    『 詩 』   伊達風人


雨上がりの空に架かる虹を

憎む人がいないから

僕は詩を書く




朝には偉大な太陽に驚き

昼には青い空と白い雲を眺め

夜には煌めく星と月に想いを馳せ

そして心には喜びと悲しみと

あなたへの愛しい想いだけを抱いて




僕は詩を書く

あなたの涙のあとに

きれいな七色の虹を届けたくて


  
    〜詩作の時期不明〜

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(追記)

「朝・昼・夜」が日々規則正しく繰り返されるこの地球の一日。
そして、その一日の中で、時折、人の魂を揺さぶる程の美しい自然の造形美に出遭う事がある。夏の日の夕刻、俄に湧き上がる黒雲と突然の風と激しい夕立。そしてその後に現れた青空の中に陽を浴びて浮かび上がった七色の虹。
ある時は又、冬晴れの夜空に煌めく幾多の星々等々・・・。
自然は、この世に生きる誰をも素直にさせる不思議な力を持っている。
そうした美しい自然の前では、それまで抱いていた誰のせいでも無い憎し  みや悲しみの感情が、みな、自ずとフェードアウトしていくようである。
目まぐるしく過ぎて行く日々の中で、時折、大いなる自然に身を埋め、時にその美しさに素直に感動する心をもってさえいれば、人はどんな過酷な暮らしの中でも、愛する人の幸せを願いつつ、何とか生きて行く事ができるのであろう。

 
       2017年1月15日(日) 野川秀行。

 福島在住の詩人、広田修さんが本日山形の我が家を訪ね来て下さいました。
広田さんは、我が子「伊達風人」が詩人であった事を教えてくれた方です。
 2011年2月12日に東京の板橋で急逝した後、遺品整理をしている中で、詩の同人誌「kader0dvol.1」(カデロード)を発見し、巻末掲載の同人名に広田氏の名前と連絡先(電話番号)が載っていた事から、家内が連絡を取って判明したのでした。
 それから、広田さんのアドバイスで詩集を発行する事になったのですが、その年の3月11日に起きた「東日本大震災」と続く「福島原発爆発事故」などで福島市飯坂町のご実家(果樹農家)が大変な時期であったのにも関わらず、5月中旬に我が家に弔問に来て下さったのでした。
 そしてその後も、詩集の出版にあたって、出版社の紹介から詩集編纂に至る迄、多大な尽力を戴いたのでした。そしてその後も、毎年、数回、折りに触れて墓参や慰問に来て下さっているのです。
 今回もそうした意味でとても忙しい仕事の合間を縫って山形の我が家に足を運んで下さったのでした。
 本日も、午前10時頃から午後2時頃迄、我が子(伊達)の話を中心に、広田さんの近況など、私達夫婦にとってとても心が癒される時間を過ごす事が出来ました。
 広田さん、本日は我々にとって、とても嬉しい「クリスマスプレゼント」を戴き有難うございました。そして今後共、どうぞ宜しくお願い致します。
 広田さんにとって、来年も輝かしい一年になりますよう、心から祈念しております。


   「福島の 優しき詩人 訪ね来て 天から届く 我が子の笑顔」


         2016年12月24日(土)18時40分  野川秀行。
 
 

本日は、伊達が遺した詩の中から『光明』を再掲します。
この詩も、私が好きな詩のひとつです。



     『 光 明 』    伊達風人


ランプの火は
内在する油を減らすことで
世界に光を投じる
ろうそくの炎は
その身をすり減らすことで
世界に明るさを広げる


遠い昔 そんな風に
人々の心は光っていたので
世界も光に満ちていた
人々の魂は輝いていたので
世界も輝きに満ちていた


それなのに現代人は
自己の所有物を増やすために
他人の光さえも奪い合う
心の光も 魂の輝きも
失ってしまったからだ


その結果 この世界はいま
太陽の照り輝く昼間でさえも
電灯を点けなくてはならないほど
深遠な暗闇に包まれている



  *2004年12月28日  *初出:web同人詩誌「めろめろ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(追記)

 この詩は、今から12年前、伊達が27歳の時の年末に書かれた作品です。
慌ただしい年の瀬。テレビや新聞等が、政治や社会、事件、事故など、この1年に起きた様々な出来事を振り返り紹介する時期です。 
 かつて日本人が持っていた「分かち合い、与えあい、助け合う」といった『心の美しさ』が、この現代に於いて、全く真逆の方向にあるのではないかという深い悲しみ。我が子の心に、何か想うところがあったのだろう。
 
 そして、それは、この詩が書かれた時から12年を経た今でも、残念ながら、全く変わっていないのではないでしょうか?

           2016年12月18日(日)野川秀行。
       


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