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☆本日は伊達が遺したエッセー「慣性の法則」の中から、『心』という詩を再掲します。
(NO.23) 『 心 』
何をどれだけ詰められても
満たされないものが心だとしたら
僕は何を求めればよいのだろう
これが生きる秘密だと気づきながら
僕は今日も電車に揺られている
あなたひとりのために
満たされてしまうものが心だとしたら
僕は何を求めればよいのだろう
これが愛する悲しみだと気づきながら
僕は今日もあなたを見つめている
心はおそらく
一つの異世界で
そこでは
過去に降った雨が再び降ることも
また一瞬で晴れ渡ることもある
そして僕らは晴れたそのときを
幸福と名付けるしかない
逆行する時間軸の上で
深い記憶の底に潜む未来に
詩人は激しく抵抗するが
彼が心に得るのは
無言の歌と
風花のような想い
ただそれだけだ
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