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☆本日は、伊達が遺した詩の中から『詩』を再掲します。この詩は伊達の詩の中でも、私好みの詩の中のひとつです。
『 詩 』
雨上がりの空に架かる虹を
憎む人がいないから
僕は詩を書く
朝には偉大な太陽に驚き
昼には青い空と白い雲を眺め
夜には煌めき輝く星と月に想いを馳せ
そして心には 喜びと悲しみと
あなたへの愛しい想いだけを抱いて
僕は詩を書く
あなたの涙のあとに
きれいな七色の虹を届けたくて
*詩作の時期不明
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(追記)
私が何故この詩が好きなのか、自分でもよく分かりません。
ただ、「自然に存在するもの」が、それを見る人間にとって、あまりにも美しいもので あるからでは無いだろうか?
では、「人」が創ったもので最も美しいものは何かと問えば、それは素晴らしい絵画で も無く、素晴らしい機械でも無く、當に生まれてきた人間(赤子)そのものでは無いだ ろうか。それこそ、本当に自然な、穢れの無い「愛に溢れた存在」であるからでは無い でしょうか?
そうして生まれた「赤子」が、その後、もしも奇跡的な確率でその侭「成人」として成 長する事ができたとしたら、この世界はどれ程か喜びと輝きに満ちた世界になるのであ ろうかと・・・。
この詩の最終連にある「あなたの涙」とは、そうした元来、真面目で素直で純粋な人達 (若者達)が、この現代社会の異常な程の様々な歪みの構造によって、心を捻じ曲げら れ、又はいじめや疎外を受け、苦しみ、悲しんでいるかという証左であり、こうした涙 を流す事を自分を含めて厭というほど見て(経験)して来たからに他ならないからではな いでしょうか。伊達は、そうした現実の悲しみに触れる度(同僚や身近な人)に、そ れを単に直接言葉で伝えるのでは無くて、ある時は優しい眼差しや表情で、心から寄り 添う事で伝えよう(詩で表現、代弁する)としたのではないでしょうか?
*2019年3月1日(金)15時50分 野川秀行。
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