過去の投稿月別表示

[ リスト | 詳細 ]

2019年05月

← 2019年4月 | 2019年6月 →

全1ページ

[1]

☆本日は、詩集「風の詩音」に載らなかった詩の中から『夕焼け』を再掲します。



  「夕焼け」


夕焼けはまぶしかった
太陽はその存在を残すため
精一杯赤くなる

俺も誰かの風景の一部と化して
赤く染まっているだろう



もっと赤くなりたい

たとえいっときの色にせよ
全てを染める色だから
幸福の色だから


 あと何回この夕陽をみることだろう

 そのたびに俺は幸福でいられるのだろうか


夕焼けへの想いは六十億
俺の想いはその一つ


 そうだった
 
 夕焼けとは

 人々の想いの燃え上がる現象なのだ



やがて俺の長い影は闇と同化するだろうが

俺はもう少しだけ赤いままでいたいと思う

この想いを言葉にしても赤いままでいたいと思う



   ことばが理性的なものであるとは限らないから



 
       (詩作の時期不明)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 (追記)

☆朝からよく晴れた日。そして夕刻になっても未だ、かすかな暖かさの残る夕暮れの中で 真っ赤に染まった沈みゆく太陽(夕陽)を偶然発見した時。
 そんな時は時折、人を少し高揚させると同時に、感傷的にもさせるのかもしれない。
 我が子が亡くなった年(2012年)の5月末のある晴れた日、私は独り、日本海の夕陽を見 に山形県の鶴岡市の加茂まで車を走らせた事があった。
 その時、私は生まれて初めて「海に沈む夕陽」を見続ける体験をしたのだったが、果た して我が子(伊達)がこの詩を書いたのは、このような場所であったのだろうか。
 いや、決してこのような場所では無かったのではないのかと、私はその時、何となく直 感的に、そう感じたのであった。
 確かに美しい夕陽ではあったのではあるが、何の感傷も感情も殆ど浮かんで来なかった からなのである。
 では、我が子が夕陽を見たのは、どんな場所で、どんな心境の時だったのだろうか。
 勝手に色々考えてみた結果、私は、大勢の人々が帰宅を急ぐそんな都会のビルの谷間に 沈む少し小高い場所で、誰か想いを寄せる人(女性)の事を想いながら眺めたのではな  かったのではないのだろうかと・・・。
 「東京砂漠」という歌謡曲があるが、當に、都会の喧騒の渦巻く群衆の中だからこそ、 明日という確かな日(幸せの)到来があるのを期待しながらも、何故か自分だけには、 もしかして「明日が来ないのではないだろうか」という、一抹の「寂寥感」や「不安  感」に襲われたのではなかったのではないだろうか。
  私には、何故かそのように思えてならない・・・。

           2019年5月9日(木) 野川秀行。
 

☆本日は詩集「風の詩音」に載らなかった詩の中から『原風景』を再掲します。



   
『 原 風 景 』



人の心には懐かしい風景がある
その風景は決して「記憶」ではなくて
ある種の「感覚」に属している



青い香りを感じ取り青い季節を追う感覚
曖昧且つ確かで極めて個人的な感覚
センスデータの重層的触発に耐えられずに
その風景は立ち現れる



晴れた日はジョウロで紫陽花に虹を架け
雨の日はかたつむりを探した
素直に好きと言えずにあの子を泣かせて
友達とケンカしては仲直りをした
兄と腹を抱えて笑い合って
疲れ果ててはベッドで眠りに就き
父の帰宅を寝ぼけ眼で確認し
母の手のぬくもりに心を安らげ・・・
ただそれだけだった
それが全てだった
そんな時代があったと思う



自分がなにものであるかなど知る由もなく
もがきながらも喜怒哀楽に溺れ
それでも幸せだったあの頃



あの風景のどこを切り取っても
その切り口は美しく輝いていて
天然色の幸せが零れ落ちてくるから
時折僕は忘我の楽しみさえも忘れて
「感覚」の訪れを待っている



     〜伊達風人〜     (詩の作成時期不詳)


  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(追記)

☆今日の昼頃、私達(夫婦)は久し振りに上山市牧野にある久昌寺に墓参りに行ってき
 ました。当初、我が子の生誕日である5月4日に行く予定にしていたのですが、昨日、
 テレビで「令和時代の到来」を伝える番組をずっと見続けている内に、何故か時の流
 れの速さや、全てが過去になってしまう、とてつもない寂寥感に突然襲われてしまっ
 たからなのでした。確かに存在していたもの(我が子)が、あっという間にこの世か
 ら消えて次第に確実に「忘れさられて行く・・・・・」という恐怖にも似た感覚。
 「幸せであったあの頃の懐かしい想い出・・・・」。
 伊達が遺したこの詩のように、私達の家族の幸せだった原風景が、今、走馬燈のよう
 に、私の瞼の中を駆け巡っている・・・・。
 
 

全1ページ

[1]


.
伊達風人の父
伊達風人の父
男性 / B型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(4)
  • 皆忘先生
  • 開運サリー
  • sekiya
  • sekiyann
友だち一覧
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

過去の記事一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事