◆デカダンスの彼方へ.....◆

"デカダンス"「映画」「文学」「美術」を語りましょう♪

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

イメージ 1

『血と薔薇』宣言.....。

その容赦のないアフォリズムに満ちた文体は『ツァラストラはかく語りき』(ニーチェ)を連想させます。

戦後の我が国のエロティシズムの方向付けをした「澁澤龍彦氏」+「三島由起夫氏」創造によるデカダンス聖書といえましょう。

それから、各巻「表1」に論考のカテゴリーとして以下の項目が謳われています。

*エロティシズム
*ホモセクシャル
*サディズム
*マゾヒズム
*フェティシズム
*ナルシシズム
*幼児愛
*魔術
*オカルティズム
*ブラック・ユーモア
*コンプレックス
*心理学
(こららのコンテンツのほとんどが単一の特集として、『ユリイカ』、『現代思想』(共に青土社)で掘り下げられています。)

さて、Vol.0017:『血と薔薇 1』創刊第一号に続き、『新潮日本文学アルバム54 澁澤龍彦』(新潮社)の「評伝 澁澤龍彦」の第3章(P50)"『血と薔薇』の時代"(昭和41年〜昭和45年)で披露されている種村季弘氏の回想による、『血と薔薇』設立秘話をご紹介しましょう。

"新宿の飲み屋と北鎌倉の酒席で冗談半分にブチ上げた話が、いつのまにかひとり歩きしてしまったような趣がないでもない。といって、やるからにはぶざまな真似はできない。「日本読書新聞」に「血と薔薇」宣言が発表された。そうかと思うと、突如として「黒ミサ・パーティー潜入記」といった週刊誌記事が出たりした。「澁澤龍彦氏がニワトリの首にナイフをあてがうと、その下の祭壇ベッドに横たわっていた全裸に近い女性が、かすかに呻きはじめた。モンテスパン夫人に心酔するこの女優は新劇の女優だ」云々。「湘南の屋敷で異端の儀式」とセンセーショナリズムで煽りたてたものの、ありようはグラヴィアページの撮影風景だったのである。
いずれもささやかな客寄せである。宣伝のためなら致し方なしとテレビにも出た。たしか吸血鬼映画の番組で、私もご相伴にあずかり、出演前にはやくも二人ともべろべろになって、何をしゃべったかいまだに思い出せない。"
(種村季弘)

さて、コンテンツは以下のとおり。

タイトル:『血と薔薇 2』 エロティシズムと残酷の綜合研究誌
表紙 模クリシー美術館蔵貞操帯 カメラ 立木義浩

■血と薔薇宣言                        

グラビア

鍵のかかる女    カメラ 立木義浩 P1
貞操帯制作 ドイ・ノリコ/岩崎とよ子
モデル     李礼仙/芦川羊子/福島晶子/鶴岡政男

エッセイ

悪魔のエロトギア 西欧美術史の背景 澁澤龍彦 P16
聖道門への憧れ           稲垣足穂 P24
悪場所の秘儀 廣末 保 P170
ポーノグラフィーの美学
スティーヴン・マーカスの<ポーノトピア>をめぐって 中田耕治 P66

カラー口絵

英泉 P157

英泉えがく艶画のサドマゾヒズム  高橋 鐡 P161

特集フェティシズム

毛皮を着たヴィーナス カメラ 石元泰博 P73
シンデレラの靴         種村季弘 P81
レチフと靴フェティシズム 生田耕作 P88

血と薔薇コレクション
クロヴィス・トルイユ P40
Collection "Le Sang et la Rose" Clovis Trouille 

競作カラーオフセット
未来のイヴ    L'Eve future
司修・谷川晃一・落合茂・中村宏 P121
殺人機械 P129
池田龍雄・長新太・中村宏・堀内誠一
カフカの「処刑機械」とデュシャンの「大硝子」
カルージュの分析       東野芳明 P130

Les Vestiges du Demon
デモンの軌跡    出口裕弘 P130

悦楽園園丁辞典 2        塚本邦雄 P104   
男色演劇史2    堂本正樹 P97  
わがカーマスートラ   
第1章=出会いの火     高橋睦郎 P110
斜めになった狭い道を歩いていくと
アメリカにおけるホモセクシュアルの現状 植草甚一 P214
アポリネールの秘めごと歌   堀口大學訳 P30

詩「少女」          吉岡 実 P14
蓮から「さかしま」に
インド古詩評釈    松山俊太郎 P58

戯曲
天上の悲劇 愛慾公会議   
オスカー・パニツァ 訳・解説 村田経和 P49

小説
膣内楽 連載(二)    加藤郁乎 P114
八重霞 連載(二)    武智鉄二 P145
ジャンキー 回復不能麻薬常習者の告白
ウィリアム・バロウズ 鮎川信夫訳 P193
閉ざされた城の中で描かれた
イギリス人 連載(2)             
       ピエール・モリオン 澁澤龍彦訳 P202

血と薔薇次号予告 P224

カット=加納光於・野中ユリ・瀬川康男・水野卓史
題字=堀内誠一

画像は、澁澤龍彦責任編集『血と薔薇 2』第ニ号(天声出版)(昭和44年1月1日発行)です。

開く トラックバック(1)


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事