◆デカダンスの彼方へ.....◆

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■私の、モーツァルトのfavorite No.1は、依然としてK.397「幻想曲 ニ短調 FANTASY in D minor」ですが、

「ミサ曲・教会作品」というジャンルに絞って選ぶとすれば、favorite No.1は、

◇ K. 341「キリエ ニ短調 KYRIE in D minor」

であります!!

壮麗、豪快、繊細、劇的!! とにかく"素晴らしい"のひとこと!!

K.397「幻想曲 ニ短調 FANTASY in D minor」、
K.396「幻想曲 ハ短調 FANTASY in C minor」、
K.310「ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 PIANO SONATA in A minor」、
K.511「ロンド イ短調 RONDO in A minor」、
K.540「アダージョロ短調 ADAGIO in B minor」、
K.364「協奏交響曲 SINFONIA CONCERTANTE in E-FLAT major for Violin,Viola and Orchestra」の<第2楽章>Andante ハ短調、
K.183「交響曲25番 ト短調 SYMPHONY No.25 in G minor」etc.....

といった"悲愴な色合い"の曲が大好きですが.....

正直なところ、それらからモーツァルトの"導入部分"をくぐった私が、次にハマッたのが、一連のミサ曲・教会作品、

K.341「キリエ ニ短調 KYRIE in D minor」、
K.317「ミサ曲 ハ長調《戴冠ミサ》 MASS in C majnor"CORONATION MASS"」、
K.220「ミサ・ブレヴィス ハ長調《雀》 MISSA BREVIS in majnor"SPATZEN-MESSE"」、
K.427「ミサ曲 ハ短調《グレイト》 MASS in C minor"GREAT MASS"」、
K.626「レクイエム ニ短調 REQUIEM in D minor」、
K.139「ミサ・ソレムニス ハ短調《孤児院ミサ》 MISSA SOLEMNIS in C minor"WAISENHAUS-MESSE"」、
K.192「ミサ・ブレヴィス ヘ長調 MISSA BREVIS in F majnor」、
K.259「ミサ・ブレヴィス ハ長調《オルガンソロ・ミサ》 MISSA BREVIS in F majnor"ORGELSOLO-MESSE"」、        
K.165「エクスルターテ・イゥビラーテ EXSULTATE,JUBILATE」、
K.618「アヴェ・ヴェルム・コルプス AVE VERUM CORPUS」、
K.195「聖母連祷 ニ長調 LITANIAE LAURETANAE in D major」 etc.....
といった作品群でした。

●「ミサ曲・教会作品」を聴いていると、モーツァルトの交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、器楽曲、声楽曲、オペラ・ジングシュピール.....全ての作品の種子・萌芽を感じ取ることが出来ます。
これが、「ミサ曲・教会作品」のほとんど全ての作品をじっくり聴いた結果、感じたことであります。
海老沢敏氏が指摘(『超越の響き〜モーツァルトの作品世界〜』(小学館)P 418〜419)しているように、モーツァルトの作品評論・研究において、この「ミサ曲・教会作品」が不当に軽く扱われていることに不満を感じております。

私は常に、"モーツァルト作品の大樹"の根幹に、「ミサ曲・教会作品」を据えて全作品群を見渡しております。

●「ミサ曲・教会作品」を聴いて「交響曲」を聴く.....「ミサ曲・教会作品」を聴いて「管弦楽曲」「協奏曲」「室内楽曲」「器楽曲」を聴く.....「ミサ曲・教会作品」を聴いて「オペラ・ジングシュピール」を聴く.....こういうのを"コペルニクス的転回"とでもいうのでしょうか.....眼から鱗とでもいうのでしょうか?決して、安易に作品が「わかった!」などと僭越なことは申しませんが、モーツァルトの作品世界が「ミサ曲・教会作品」をじっくり聴く前と、聴いたあとでは全然、そのみえ方・感じ方が変わってしまった!!というのが本音であります。

■K. 341(=K6.368 a)「キリエ ニ短調 KYRIE in D minor」に関する海老沢敏氏の考察

"人びとは、たかが教会作品の断片というかもしれぬ。だが、同様のことが、残念ながら自筆譜が杳として行方をくらましてしまった名曲K. 341(=K6.368 a)「キリエ ニ短調 KYRIE in D minor」についても語ることができるのだ。

この《ニ短調 キリエ》は、今まで長いこと、モーツァルトがオペラ・セーリアK.366「クレータの王イドメネーオ IDOMENEO,RE DI CRETA」を上演するために赴いていたミュンヘンで、かのカール・テーオドール侯に聴かせるべく、1780年11月から翌1981年3月までのあいだに、そこバイエルン侯国の首都で作曲されたと、かたく信じられてきたものであった。

だが、私たちは、モーツァルト研究が新たにもたらしたヴィーン時代のモーツァルトの、教会音学家としての活動に対する新事実を勘案しつつ、あらためて、このきわめて表現力の強烈な《ニ短調 キリエ》に聴き入る時、この作品もまた、モーツァルトが教会音学家としての新たな意識と意欲と、そして展望の下に、1787年以降に、ヴィーンで、このミサ曲冒頭の楽章を仕上げたものにちがいないと思わずにはいられないのである。

事実、出だしのニ短調の和音のトゥッティに始まり、半音階の動きを伴った表現的な弦の音形や烈しい音程の跳躍などを伴って、暗く深く歌われるこの<求憐誦(キリエ)>の彼方には、あるいはすぐ間近には、ほかならぬモテット K.618「アヴェ・ヴェルム・コルプス AVE VERUM CORPUS」、そしてとりわけ白鳥の歌 K.626「レクイエム ニ短調 REQUIEM in D minor」の、深甚にして奥妙な世界、神と人とを結ぶ絶妙な音の世界が広がっていると信じざるをえないのだ。

私はK.626「レクイエム ニ短調 REQUIEM in D minor」を白鳥の歌と語った。だが、もし、モーツァルトの死を、偶然の出来事として捉えるならば、この未完の名曲は逆にモーツァルトの新しい時期の魁となる作品と考えるべきなのであろう。

その偶然は、しかし神意の、摂理の必然だったのである。"

海老沢敏
(『超越の響き〜モーツァルトの作品世界〜』(小学館)P 418〜419より)


●K. 341(=K6.368 a)「キリエ ニ短調 KYRIE in D minor」

Kyrie eleison. 主よあわれみたまえ。
Christe eleison. キリストよあわれみたまえ。
Kyrie eleison. 主よあわれみたまえ。


●画像は、「K. 341 キリエ ニ短調 KYRIE in D minor」所収の『聖母連祷〜モーツァルト宗教作品集』(2枚組)ヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団 & 合唱団(PHILIPS / 日本フォノグラム株式会社)X-7935〜36です。

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このような素晴らしい記事にコメントするの気が引けるのですが…モーツアルトってこんなに沢山の教会作品があるんですね。「レクイエム ニ短調 」が美しくて好きですが、(ほぼこれしか知らない)他のも聴いてみたくなりました。

2006/3/11(土) 午後 0:09 [ amai ]


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