◆デカダンスの彼方へ.....◆

"デカダンス"「映画」「文学」「美術」を語りましょう♪

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さて、本作は『EQMM』(早川書房)昭和40年1月〜11月に連載されたエッセイ集です。上記を骨子に約100枚を加筆され上梓されています。さらに、桃源社版では、新たに加えた序文の後に図版目次が挿入され、本文目次は各章に詳しい小見出しが付されています。内容的な加筆増補も見られます。

コンテンツは以下のとおり。

*序
*秘密結社の輪郭
*原始民族の結社とその名残り
*古代における密儀宗教
*グノーシス派の流れ
*薔薇十字団
*フリー・メーソン
*さまざまな政治的秘密結社
*クー・クラックス・クランその他
*犯罪的結社その他
*悪魔礼拝と魔術のサークル
*アジアの秘密結社
*イスラム教の秘密結社

『澁澤龍彦集成』(全6巻)(桃源社)の第1巻(昭和45年2月25日発行)に再録。そういえば『黒魔術の手帖』『毒薬の手帖』『秘密結社の手帖』全部同じ巻に再録なの?と思われる方がいるかもしれませんが、『澁澤龍彦集成』(桃源社)の第1巻は、その名も「手帖シリーズ篇」という構成で、澁澤自身「あとがき」で以下のように述べています。

"この「手帖シリーズ」三部作は、それぞれ互いに連関を保ちながら、ある一つの見地から眺めたヨーロッパ文化史、あるいは異端の思想史を形成しているのではあるまいか、と著者はひそかに考えている。"(澁澤龍彦)

現行本では、同タイトルにて河出文庫(昭和59年4月4日発行)。『澁澤龍彦全集』(全24巻)(河出書房新社)では、第6巻(平成5年11月12日発行)に収録。

*今回も三木本一・矢貴昇司(桃源社社長)の手になる装丁。やはり"天""地""小口"、3方が"赤色"に塗りつぶされています。

本作では"遊技の形式的特徴のなかでは、日常生活から空間的に分離されているという点が最も重要だった。一つの閉じられた空間が、現実あるいは観念のなかで、日常的な環境から切断され、境界を設けられる。遊戯はこの空間の内部で行われる。そこで適用されるのは遊戯規則である。・・・宣誓とか、騎士団や教会への加入とか、誓式とか、秘密結社とかの問題が語られるところ、そこにはつねに何らかのやり方で、そうゆう行事に必要な、遊戯における隔離が行われている"

『ホモ・ルーデンス』J・ホイジンガの示唆的な引用を含む序文が「赤色」で印刷されています。

画像は、『秘密結社の手帖』澁澤龍彦(桃源社)(増補改訂版)(初版本:昭和48年3月1日発行)です。
しかし、"オリジナル"の初版本として『秘密結社の手帖』澁澤龍彦(「ハヤカワライブラリ」早川書房)(新書判)(初版本:昭和41年3月15日発行)があります。

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『澁澤龍彦全集』(全24巻)(河出書房新社)の第3巻(平成5年8月12日発行)の奥付の解題にあるように、"澁澤龍彦の「手帖3部作」のなかでは、後年の博物誌家的資質の開花をもっとも雄弁に予告するエッセイ集であり、晩年の『フローラ逍遥』の早すぎた自己パロディーともゆうべき「毒薬園逍遥」"といえましょう。

本書所収の毒草マンドラゴラへの格別の偏愛は、あらためて『エロスの解剖』(桃源社)(昭和40年7月5日発行)で再びフィーチャリングされ敷衍されています。

さらに、本書に想像力を刺戟された中田耕治氏は澁澤龍彦氏へのトリビュートとして、『ド・ブランヴィリエ侯爵夫人〜毒薬に憑かれた淫蕩なる聖女〜』を薔薇十字社より上梓(昭和46年5月1日発行)しています。

さて、本作は『宝石』昭和37年1月〜12月に連載されたエッセイ集です。コンテンツは以下のとおり。

*序
*古代人は知っていた
*血みどろのロオマ宮廷
*マンドラゴラの幻想
*ボルジア家の天才
*聖バルテルミイの夜
*不思議な解毒剤
*ブランヴィリエ侯爵夫人
*黒ミサと毒薬
*毒草園から近代化学へ
*砒素に関する学者の論争
*さまざまな毒殺事件
*巧妙な医者の犯罪
*集団殺戮の時代

『澁澤龍彦集成』(全6巻)(桃源社)の第1巻(昭和45年2月25日発行)に再録。

現行本では、同タイトルにて河出文庫(昭和59年2月4日発行)。『澁澤龍彦全集』(全24巻)(河出書房新社)では、第3巻(平成5年8月12日発行)に収録。

*今回も三木本一・矢貴昇司(桃源社社長)の手になる装丁。やはり"天""地""小口"、3方が"緑色"に塗りつぶされています。

*本作では

"彼は緑色に対する奇妙な愛を抱いていたが、けだし緑色は、個人にあってはつねに精妙な芸術的禀質のしるしであり、国民においては、よし道徳の頽廃ではなくとも、一種の道徳的弛緩を示すものであると言われている。"
『ペン、鉛筆と毒薬』オスカー・ワイルド

から引用した序文が「赤茶色」で印刷されています。それから、『ペン、鉛筆と毒薬』の引用文中の彼とは詩人にして画家、美術批評家、古物収集家、散文家、卓抜な偽造者そして精妙にしてイン隠微な毒殺者であった"トマス・グリフィスス・ウェインライト"のことを指しています。

画像は、『毒薬の手帖』澁澤龍彦(桃源社)(初版本:昭和38年6月10日発行)です。

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"澁澤龍彦"あるいは"澁澤龍彦的世界"の真骨頂、彼の上梓した単行本の中でも最も人気もあり人口に膾炙されている「手帖3部作」をご紹介いたしましょう。『文藝』昭和48年11月号に発表され、『人形愛序説』にも収録されている「翻訳について」という小文があります。

"翻訳は、カメラのファインダーをのぞいてピントを合わせる作業に似ているのである。近ごろ流行のコンポラ写真は論外としよう。フランス語で表現された一つの文章、一つのボキャブラリとまさにぴったり対応する日本語の文章、日本語のボキャブラリを発見するまで、根気よくフォーカス・ノブをぐるぐる廻さねばならない。ようやく二重像が一致して、ぴったりピントが合ったな、と思ったときに初めてシャッター・ボタンを押す。つまり、原稿用紙に文字として定着させるわけである"
(澁澤龍彦)

これはすなわち、『ウォルター・ペイター全集』(筑摩書房)の編訳、『新=東西文学論』(みすず書房)、『ある唯美主義者の肖像〜ウォルター・ペイターの世界〜』(青土社)の著作etc.世紀末研究では著明な富士川義之氏が『ユリイカ〜澁澤龍彦 ユートピアの精神〜』昭和50年9月号(青土社)のなかで指摘しているように、ここには"澁澤流"の翻訳の美徳があり、澁澤の生得の思考方法である"視覚的なイメージによる思考方法"があるといえましょう。

さて、本作は『宝石』昭和35年8月〜36年10月に連載されたエッセイ集です。コンテンツは以下のとおり。

*序
*ヤコブスの豚
*カバラ的宇宙
*薔薇十字の象徴
*夜行妖鬼篇
*古代カルタの謎
*サバト幻景
*黒ミサ玄義
*自然魔法もろもろ
*星位と予言
*ホムンクルス誕生
*蝋人形の呪い
*ジル・ド・レエ侯の肖像(聖女と青鬚男爵)
 水銀伝説の城
 地獄譜
 幼児殺戮者

『澁澤龍彦集成』(全6巻)(桃源社)の第1巻(昭和45年2月25日発行)に再録。

現行本では、同タイトルにて河出文庫(昭和58年12月3日発行)。『澁澤龍彦全集』(全24巻)(河出書房新社)では、第2巻(平成5年7月12日発行)に収録。

*本の装丁フェチでもある三島由紀夫氏がその反時代的な"ダンディさ"を<殺し屋的ダンディズムの本>と激賞したように三木本一氏・矢貴昇司氏(桃源社社長)の手になる本の装丁も揮っていて、洋書のように"天""地""小口"、3方"黒色"に塗りつぶされています。それは、以下の手帖2作にも受け継がれています。

*さらに、「手帖3部作」は澁澤龍彦氏の「序」部分のみ本文と異なったインクを使用する、つまり「2色刷り」という贅沢さ!!本作では"魔術とは欲望の全能である"ヤーコブ・べーメ、"想像力は最も科学的な能力である"ボオドレエル、"真の詩人はつねに祭司であった"ノヴァーリス etc.と箴言やアフォリズムを引用した序文が「碧緑色」で印刷されています。

画像は、『黒魔術の手帖』澁澤龍彦(桃源社)(初版本:昭和36年10月5日発行)です。

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"快楽主義者"、"唯美主義者"、HIDETO.Kです ww.....

自分の「実人生」も、愛好する「文学」も「哲学」も「映画」も「美術」も"快楽"もしくは"死とエロティシズムの臨界"で追求し耽溺し続けてきました.....ジョルジュ・バタイユの『空の青』や『マダム・エドワルダ』や『わが母』や『眼球譚』の主人公たちのように.....


【座右の銘】「エロティシズムとは、死におけるまで生を称えることなのだ」

『エロティシズム』ジョルジュ・バタイユ


自分が出会った"素敵な映画"、"素敵な文学"、"素敵な音楽"を私の勝手な関連づけや、カテゴライズのなかで、どんどん紹介していっちゃいます。
これから毎日、1日1作品くらいのペースで、三島由紀夫、横尾忠則から月岡芳年、速水御舟、ルキノ・ヴィスコンティ、フェデリコ・フェリーニ、P.P.パゾリーニ etc.まで一気呵成にご紹介してゆきたいと思います。

『週刊 読書人』という読書マニアの方向けの新聞がありますけれども、本コーナーは、まあ『日刊 デカダンス』的コラムとでもいったらよいでしょうか www

以前、われわれは「LPレコード」時代、例えば、LED ZEPPELINやKING CRIMSON etc.のレコードを買う場合(現在のように簡単に視聴するシステムや慣習がなかったために)ジャケット・スリーブの"デザイン"の印象で中の音楽を想像し、購買意志の決定をしていなかったでしょうか?.....極度の書物フェチたる私としましては、岩波書店、みすず書房 etc.の提唱する"書物復権"には大賛成!!

私の「コラム」に来ていただいた方が、私が紹介した「映画」「文学」「洋楽」に興味を持たれんことを!! (笑)

P.S.画像は『危険な関係』C.ラクロ、『肉体の悪魔』R.ラディゲ、『赤と黒』、『パルムの僧院』スタンダールの実写版で素晴らしい演技を披露している私の大好きなフランス人俳優Gerard Philipです。(スチールは『赤と黒』より)

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