だんじりマニアを目指す「マニア予備校生」のためのだんじり一般教養学習コーナー4時間目の授業です。だんじりの屋根の形式について学習していきましょう!
「○○町のだんじりはキリヅマや・・・」「ウチのだんじりはイリモヤやさかいに・・・」
みなさんこんな会話を聞いたことがないでしょうか?このキリヅマやらイリモヤやらはだんじりの屋根の形式の名前なのです。
「だんじりの屋根ゆうたら上だんじりと下だんじりの差くらいのもんで、だいたい同じやないかい!」と思う人もいるかもしれません。確かにその通り!50メートル先から見たらイリモヤもキリヅマも分かりません。でもその一見同じように見える両者には決定的な差があるのです。
それでは、その両者の違いを学習していきましょう!
↑これが正面から見た切妻(きりづま)屋根です。どっから見ても普通の屋根ですよね・・・
↑そしてこれが入母屋(いりもや)屋根です。う〜んこれもどっから見ても普通の屋根・・・
しかしこの両者、下から覗き込んでみれば決定的に違います!
↑下からアングルの切妻。
↑同じく入母屋。
もう分かりましたね!黄色の矢印が示す、屋根すぐ下からたくさん出ている四角い棒状のもの、これを垂木(たるき)といいますが、これの角度がまったく違います。
切妻は屋根の側面に向かってまっすぐのびている(これを真垂木(まだるき)という)のに対して、入母屋は屋根の角に出ている隅木(すみき)とよばれる部分(赤矢印の部分)に向かってだんだんと開いていく扇状(これを菱形扇垂木(ひしがたおおぎたるき)という)になっています。まさにこれが切妻と入母屋の差なのです!
また屋根の正面、前回学習した破風(はぶ)にも決定的な差が・・・!
破風には眉決り(まゆしゃくり)と呼ばれる3本ラインが刻まれているということは前回述べましたが、この長さにも差があるのです。
↑切妻の眉決り
↑入母屋の眉決り
矢印が示すとおり一目瞭然、眉決りのエンドラインが切妻は破風の端っこまで、入母屋は途中までとなっています。これは入母屋の垂木が正面側にも出ているためです。
さて、ここまでは主屋根(大屋根)の話・・・ほな小屋根はどないやねん!?
小屋根の形式はほぼ100パーセント入母屋なのです。
↑「あれっ!?」と思った人。鋭いですぞ!先ほど入母屋は屋根の角(隅木)に向かって扇状に開いていくと説明しました。でも小屋根の多くは入母屋でありながら垂木が扇状に開いていません。(上に写っている主屋根と見比べると分かりやすいです!)この垂木をカチコミ垂木といいます。
レアですが、小屋根の垂木もしっかり扇状に開いている豪華な細工のだんじりも世の中にはあります。
はい!ここでチャイムが鳴りました!今日のところはこれくらいにしときます☆
マニアのみなさん、今回の授業に関するウンチク話があればよろしくお願いします!
さて今回は再来週の旧市のだんじり祭で「ここは切妻、あそこは入母屋」と判別できるようにトレーニングすることを宿題とします。しっかり頑張ってくださいね!
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