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先のエントリでは反原発運動家・田中優氏に対する私の否定的な私見をご紹介させていただきましたが、同じく福島第1発事故が起きて以来にわかに(あらためてといった方が適切でしょうか)脚光を浴びている反原発作家、評論家の広瀬隆氏について、ドイツ文学者で世界平和アピール七人委員会のおひとりの池田香代子さんが次のような彼の負の側面の感想を述べられています。有名性や地位や名声だけで人を判断することの危険性についてのもうひとつのサジェスチョンとしてご紹介させていただこうと思います。 ■【市民のML(CML)2011年3月25日付の池田香代子さんのメールより】
http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-March/008398.html 池田です。
わたしはDAYSJAPANに関わっており、広河さんの事務所にバックヤードのことを頼まれた行きがかりもあって、先日広瀬隆さんが出演なさったTV番組を紹介したりしました。 番組を観た上で、やや迷う内容もありましたが、それでもある1枚の写真を見ていただきたいと考え、ブログにも載せました。 巨大な原子炉の底の、複雑に配管がはりめぐらされた写真です。 広瀬さんのご主張についての判断はそれぞれに任そう、その上で、この番組を紹介したことの批判は甘んじてうけよう、と。 おととい、東京では広河隆一さんと広瀬隆さんの講演会がありました。 わたしは会場には行かず、あとからUSTREAMで観ました。 大船渡には明治時代、30m台の津波があり、今回のケースは「想定外」でもなんでもない、という話(Wikiを見たら載っていました)など、大きくうなずけることがたくさんありました。 しかし、首を傾げる話もありました。 とくに、「放射線を浴びたら、酵母菌を使った手作りの味噌が効く、広島で効果があったという話がある、酵素飲料も効くが種類による、詳しくは自分の娘がやっている自然食品の店に電話してほしい」というくだりにはびっくりしました。 スクリーンには、以上のことと、お店の名前と電話番号が出ていました。 こういう商品プロモーションがあると、わたしは正直、あれぇと思ってしまいます。 (わたしも講演の中で自著を紹介しますが、商品プロモーションとはちょっと違うと自分では思っています) 広瀬さんが長年、逆風の中、原発推進政策とたたかってきたことは、重い事実とうけとめています。 だけど、原発推進派が福島原発サイトでの「美談」に隠れて着々と政策存続に動いている今、なんとしてもエネルギー・デモクラシーを奪取しなければならない今、「トンデモ」な「弱点」を抱え込むことには危険を感じざるを得ません。 今、頭をもたげつつあるのは、ナオミ・クラインが「ショックドクトリン」で批判したフリードマンのやり方そのものです。ショックな出来事で人びとが呆然としているあいだに不人気な政策を断行する、というものです。 (http://democracynow.jp/video/20070917-1?page=21) だから、今は気を緩めずに、広く共感をえられるような論理を構築する必要があると思います。 ネットには、反原発派への「醒めたまなざし」が散見されます。 「これじゃ嫌われるわな」とか、「勝利感に酔ってる」とか。 それを裏付けるように、おととい反原発ロビイングに参加した友だちは「引いてしまった」そうです。 自分たちの積年の思いをいまこそ声を大にして、という思いが先走って、主張するばかり、居丈高になったりもする、というのです。 いっぽうで、ツイッターを観察していると、いろいろな新しい芽が出てきていると感じます。 「(原発はもうダメだとつぶやいてきた)自分のフォロワーを見回したら、いろんな人がいる」とか。 広瀬さんにしても、古くから反原発運動をなさってきた方がたにしても、尊敬するし、ともにやっていきたいとは思うものの、広範な意見をまとめていくにはひと工夫必要だなあ、というのが、現下のわたしの感想です。 |
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