みずき〜「草の根通信」の志を継いで〜(資料庫)

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民主党が自民党から「政権」を奪取した昨年8月30日の衆議院選挙の投開票日から1年2日目の明日、民主党代表選が告示されます。同代表選は一昨日の段階では現首相の菅直人氏と同党前幹事長の小沢一郎氏の分裂含みの同党を二分する一騎打ちになる公算が大といわれていましたが、昨日の小沢氏、鳩山氏、輿石氏の3者会談で「菅直人首相と小沢一郎前幹事長の激突が回避され、菅首相が続投する見通し」(毎日新聞 2010年8月31日)になった模様です。

残念です。私は下記の意味で菅・小沢の対決に期待していました。

「いい加減『小沢一郎の幻想』を剥ぎ取って、『剛腕の小沢さんなら何とかしてくれそう』とか、『小沢さんでなきゃアメリカ(官僚、財界、「悪徳ペンタゴン」などに置き換えても良いけれど)に対抗できない』などという世迷い言に終止符を打たなければならない(略)。そのためには、菅政権が続くよりも、いっそのこと小沢一郎が代表になって、小沢政権ができた方が良い」(きまぐれな日々 2010年8月30日)。そうすれば小沢幻想のみならず民主党幻想も決定的に終焉することになるだろう。

上記のとおり、私は、菅氏にも小沢氏にも、また民主党そのものにも期待していません。すでに民主党政権の政治には見切りをつけています。民主党は自民党からの「政権」奪取でその役割を終えた、というのが私の認識です。「政権」奪取後の同党のこの1年間の軌跡を見ると、そこに見られるのは前自民党政権とほぼ同質といってよい体質と民衆不在、対米従属の政治姿勢です。民主党は自民党からの「政権」奪取でその役割を終えた、と判断するゆえんです。

しかし、その民主党にまだまだ期待する向きは、いわゆる「革新」系の人びとにも少なくないようです。その民主党に期待する向きは鳩山首相時代は「友愛」信奉という形で現れ、いまは内実不明の「小沢理念」なるものに共鳴する小沢信奉という形をとっているようです。また、菅氏にも「薬害エイズ問題」を解決した市民運動出身のリベラリスト、という昔の名前で出ています、というたぐいの菅幻想が巷界隈にはいまだに根強く存在しています。

「菅幻想」がたんなる幻想にすぎなかったことは、彼が首相に就任した最初の言説が「日米同盟」への忠誠を再確認することであり、また普天間基地についての日米合意を守るということであったことなどから意外に早く「革新」市民の間に広く認識されるようになりましたが、その分小沢信奉者の間に「小沢革命政権」待望論が再沸騰し、さらには鳩山復権論まで飛び出すようにもなりました。

それが如何せんこの国の大半の国民意識というものであれば、「いっそのこと小沢一郎が代表になって、小沢政権ができた方が良い」。そうすれば‐沢は「百戦錬磨の政局職人」(毎日新聞「風知草」2010年8月30日)ということはいえても、政治の表舞台には立ったことはないのだから装った化けの皮は意外に早く剥がれてしまうだろう。彼の保守的本質の暴露とともに。そうすれば⊂沢幻想のみならず鳩山幻想、菅幻想、民主党幻想も決定的に終焉することにもなるだろう、と私はかなり本気で思っています。

そう思っているときに、下記のおふたりのジャーナリストとブロガーの発言に遭遇しました。おふたりとも私とほぼ同様の思いを抱かれているようです。以下、その要点を紹介させていただきたいと思います。

おひとり目。ジャーナリストの山田孝男さん。

■風知草:「友愛政局」への疑問=山田孝男(毎日新聞 2010年8月30日)
「私にはわからない。鳩山由紀夫が。民主党代表選は菅直人支持と明かした2日後に『小沢先生を応援することこそ大義』と言ってのける感覚が。/私にはわからない。鳩山は政治とカネをめぐる国民世論の不信に応え、小沢一郎幹事長を道連れに首相を辞めた。それから85日後に、『小沢首相』づくりの先頭に立つという神経が、私にはわからない。/鳩山は首相在任中、普天間飛行場移設をめぐる場当たり的な発言で混乱を招いた。外交関係を傷つけさえした。それなのに性懲りもなく、外交使節として訪中、訪露を重ねている。テレビカメラを引き寄せ、代表選についてしゃべり続けている。そのケジメなき漂流を、私は受け入れられない。/モスクワで記者団に囲まれた鳩山は、小沢支持に傾いた理由について聞かれ、私は小沢氏に総理にまで導いていただいた。ご恩返しをすべきだ』と語ったという(27日)。/どう読んでも、おかしい。鳩山個人の栄達、鳩山と小沢の貸し借り、民主党のサバイバルが優先され、国政は二の次、三の次になっている」

「異様な風景だが、当の小沢は何も語らない。小沢擁立派は『小沢首相』こそ救国の希望だという。本当にそうか。これまでも、小沢は鳩山と組んで政治を動かしてきた。同じゲームの続編がまた始まったというだけのことではないのか。/鳩山の果てしないおしゃべり。小沢の底知れぬ胸中。菅の作り笑いと及び腰。指導的な立場にある政治家が互いにぶつかり合い、切磋琢磨(せっさたくま)し、新しい政治が生まれていくという予感がどこにもない」

参考:
風知草:避暑地の出来事=山田孝男(毎日新聞 2010年8月23日)

おふたり目。ブロガーの「きまぐれな日々」さん。

「政策で戦う」政治家とは信じられない小沢一郎だが...(きまぐれな日々 2010年8月30日)
「私も、小沢一郎の『国民の生活が第一』は選挙に勝つための方便であって、小沢一郎の本質は、『政局が第一』『選挙が第一』の政治家だと思っている。(略)さらにbannbannさんはこうも指摘している。『小沢一郎、多分権力維持のためなら右でも左でもくるくる主義主張を変える人だと思います。ある方のブログによれば国旗国歌法に賛成した小沢氏ですが自自公連立を離脱した直後に国会で国会掲揚を認めようとの決議がなされたとき反対したそうです。驚いて聞いた記者が、あたりまえだろ野党なんだからと平然と言ったとか。ですから、左右両方の人間にとって深入りは禁物の人物だと思います。裏切るときはおもいっきり骨の髄まで切り裂く裏切りをしてくる人でしょう。』この調子で、総理大臣になったら普天間基地問題も辺野古現行案で決着、企業・団体献金全面禁止も取り調べの全面可視化も骨抜き、消費税を増税しながら『小さな政府』路線をとり、果ては『大連立』を組んで、『あたりまえだろ与党なんだから』とうそぶきかねないのが小沢一郎という人間である」

「『小沢さんなら何とかしてくれそう』、『小沢さんでなきゃアメリカ(官僚、財界、悪徳ペンタゴン、etc.)に対抗できない』という馬鹿げた思い込みに侵されているのは、何も『小沢信者』ばかりではなく、リアルの政治家も同じだし、最近では江川紹子や池田香代子といった文化人にも信仰が広がっている。だから日本の政治は良くならないのである」

追記:
その後の報道によれば、民主党の小沢一郎前幹事長は31日夕、党本部で記者会見し、9月1日告示の党代表選に立候補することを正式に表明しました。

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