いしはま通信

いしはま 石浜の現在を伝えます。
草の戸も
住み替わる代ぞ
雛の家
 芭蕉
東浦町郷土資料館 ひな人形展

 ひな祭り展が東浦町郷土資料館で3月31日(土)まで開催中です。ここで松尾芭蕉の俳句を掲げます。
 草の戸も
 住み替わる代ぞ
 雛の家
        芭蕉
 昨年伊賀上野の芭蕉記念館で、奥の細道、芭蕉自筆本を求めましたので紹介します。きれいな流れるような書は、書道のお手本のように流麗です。芭蕉はこんな字を書きました。几帳面なきちんとした俳人だったことがわかります。

 わび住まいの自分の家も、旅立った後は他人が住む。ひな人形を飾る明るい家となることであろう。

 なぜ芭蕉の句に、こだわるかと言いますと、展示のひな人形が江戸時代のものだからです。江戸時代の後期、東浦の卆鄲爾把垢ご崗渦阿鯡海瓩親高家のものです。財力を誇り、きっと京都などから取り寄せて、求めたものなのでしょう。品のある顔立ちと豪華な刺繍の装束は目を見張ります。
 現在愛知県内の郷土資料館、民俗資料館、博物館はそれぞれの館でひな祭り展を実施中です。ひな祭り展を順に見学して、ハシゴをするスタンプラリーも実施中です。この江戸時代後期のひな人形は必見です。ぜひ見学をお勧めいたします。
イメージ 6
奥の細道の芭蕉自筆本
赤の所が該当の雛の俳句
イメージ 1
江戸時代の日高家のひな人形
イメージ 2
江戸時代の日高家のひな人形
イメージ 3
昭和の御殿飾のひな人形
イメージ 4
大正のひな人形
イメージ 5
平成のひな人形

この記事に

開く コメント(0)

水野氏講座
「乾坤院と於大の方」
 高木傭太郎先生
「仕合わせ」が歴史を動かす


 本日2月24日(土)、東浦町郷土資料館において、水野氏講座「乾坤院と於大の方」が開催されました。講師は、東浦町誌の中世を出筆をされ、水野氏研究の第一人者高木傭太郎先生でした。今までの水野氏講座は水野信元は尾三同盟(尾−尾張 織田信長、 三−三河 徳川家康)を進めた立役者で中世の坂本龍馬だったとか、江戸時代は将軍を支えていた譜代大名の水野氏によって幕府は動いていたとかの内容で受講者を引きつけてきました。今回は於大の方が初めて講座に取り上げられるとあって、受講者が殺到しました。受付日の1時間半で定員の35人は埋まったそうです。大変人気の講座です。これから水野氏講座の内容の一部を紹介します。

 於大の方(家康の母 東浦の卆郛襪農犬泙譟∈川方の松平広忠に嫁ぎ家康を産む。兄水野信元が織田信秀と同盟し、松平家を離縁。久松俊勝に嫁ぎ三男四女を産む。家康、於大の子と面会して松平姓として政略利用。)の生きた時代は、女性が活躍した時代であった。天下統一はいくさで決まるのであるが、実際には外交交渉や政略結婚などの面を見落としてはならない。もう1つの主役が女性である。人と人との結びつき繋がりを作り出すことに於いて女性は大きな役割を果たしていく。
イメージ 1

 歴史を動かすものは、武力とか経済もあるが、人々の気持ち「仕合わせ」になりたい、このことではなかったか。仕合わせ、人と人とが会う、巡り会う、つまり縁組み(人質)政策が根底にあって動いてきたと言っても過言ではない。於大は家康に自分の息子達を人質にすることを反対したことが寛永譜に記録されているが、実際には於大の子や孫達が家康の婚姻政策によって組み込まれていった。「仕合わせ」という言葉の意味を人と人との繋がりという観点で論の中心に据えて、その結びつきの大切さから於大と於大の子孫の果たした役割は大きかったと結びました。受講者は熱心に新しい観点に頷きながら聞き入っていました。大変有意義な講座でした。

この記事に

開く コメント(0)


白梅の
あと紅梅の
深空あり
 飯田龍太
於大公園を撮影


 昨日2月22日(木)、於大公園(徳川家康の生母、於大の方の生誕地、東浦町に作られた町最大の公園。水野家の菩提寺、乾坤院の隣にある。)の枝垂梅の丘にカメラを持って出かけました。紅梅がことさら鮮やかに咲いていました。
白梅のあと紅梅の深空あり
                飯田龍太

 写真のように、紅梅ゆえに青空が深々と見えました。深空(みそら)、何と美しい言葉か。

 我が家の白梅は、満開に近いので於大公園も咲いていると思い出かけました。しかし、咲いていませんでした。白梅も紅梅も蕾の状態で例年より1週間から10日間は梅花が遅れています。早くすべての開花が待ち遠しいです。
イメージ 1

イメージ 2

 梅の花は季節を敏感に感じ取ります。今年は、ことの他の余寒を憎みます。2年前撮影した同じ日の梅林の写真を掲載します。同じ所でもこんなにも違います。季節の進み具合の差に驚きます。
イメージ 3

 あと、NikonニコンカメラD850で撮影した於大公園の写真を掲げます。
華やかな白梅、紅梅の撮影を切り替えて、於大公園の奥行き感をテーマに写真を撮ってみました。

イメージ 4
於大公園の玄関の階段です。
イメージ 5
於大公園中央の渓流です。
イメージ 6
於大公園 中心のこのはな館です。
イメージ 7
於大公園入口の母子像です。
イメージ 8
於大公園で睦まじく老夫婦が散歩をしています。
一番、気に入った写真です。

この記事に

開く コメント(0)

初めて挑戦
カレーライス
給食風!


 本日2月22日(木)、男性料理教室があり、料理教室ではやったことのないカレーライスに挑戦しました。なぜやらないかというと、誰でもできるからです。ですから、初挑戦です。
イメージ 4

 本日の先生は元学校給食の調理員だった方で、子ども達から大評判の給食カレーです。玉葱をしっかり炒めてきつね色にするとか小麦粉を煎ってルーにするとか期待しましたが、そこまではしませんでした。カレールーを甘口、中辛、辛口と3種類使いブレンドをして好みの味にしました。仕上げにケチャップやソース、醤油で味を調えました。懐かしい、給食の味と言えば味でした。みなさん、私も喜んで味わいました。
イメージ 1

 サラダは、大根のひらひらサラダでした。大根をピーラーでリボン状に薄切りにして、ちりめんじゃこの煎ったものを載せてできあがりです。それに、ポン酢醤油とオリーブオイルをかけていただきました。
イメージ 2

 芋餅は、サツマイモを煮て、市販の切り餅を湯の中に入れて柔らかくし摺り鉢で突くように混ぜて作ります。中に市販の餡を入れきな粉で食べました。大変美味しかったです。せっかくの料理教室ですので、もう少し凝った料理にも挑戦していきたいです。
イメージ 3


 いつも、指導をしてくださる先生に感謝しています。ありがたいことです。

この記事に

開く コメント(0)

荒凡夫
金子兜太さん亡くなる

 金子兜太さんが2月20日(火)、98歳でお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。
 小林一茶に魅せられて晩年、『荒凡夫(あらぼんぷ)一茶』(白水社)を出しました。「荒」は「自然」と重なり、何ものにもとらわれずに自由に生きる姿をあらわします。金子さん自身も一茶のように「荒凡夫」、それも気骨ある「荒凡夫」として生きました。
  金子さんは「反」の人でした。反戦、反出世、俳句も反権威・・・。何かのイデオロギーで「反」というわけではない。「人間丸出し」の人生を貫いているうちに、「反」になっていた。筋の通った生き方をした俳人でした。

イメージ 1
本日2月21日(水)の朝日新聞の記事


荒凡夫 金子さん
  谷間谷間に万作が咲く荒凡夫 
           金子兜太

 金子さんの別荘は谷間谷間の村落にあります。そして、山の春は満作の咲くことから始ります。荒凡夫は金子さんです。
イメージ 2

 早春の万作の咲くのを眺めながら、まこと自分は荒凡夫だなあと思う。
 万作は梅や桜のように香しく華やかな花ではない。写真のような黄色い花らしくない花である。その万作が咲くと春がやってくる。春を告げる花です。「豊年満作」の、豊かな実りへの祈りのような万作の、荒凡夫でありたいと金子さんは思っています。


2001.9.11 同時多発テロ
廃墟という空き地に出ればみな和らぐ                             金子兜太
イメージ 3

  ニューヨークのテロ、9.11で起きた廃墟を思って、この句を詠んだ。
 その一区画は大きな空き地になってます。写真はその地点グランンドゼロです。
  「みな和らぐ」とは、どういうことであろうか。
 ニューヨークの廃墟はまだ生々しい空き地のようだ。廃墟の跡に立った時、人間は何を考えるのであろうか。テロによるニューヨークの崩壊で、許すまじテロの声が湧き上がった。
 ちょっと冷静になった時に、この廃墟へ突っ走った時代の流れから、少し身を逸らして、古き良きものを思うのではないだろうか。
 大戦のあと、日本は、国中が廃墟の空き地になった。ある面は、和らいだのではないか。それは軍事社会の抑圧から放たれたこと。自由になり、ほっとした。「みな和らぐ」にはこんな意味がこめられている。


2011.3.11 東日本大震災
津波のあと老婆は生きてあり死なぬ
                     金子兜太
  イメージ 4
 
 東日本大震災の津波の報道を見て、自然に出てきた俳句だと言います。津波に遭いながらたくましく生きていく老女の生命力の逞しさを讃えていいます。生きることの大切さを表しています。


2015 平和の思いを多くの句に託した。
金子さんは人間丸出しの反骨精神の人
 こんな揮毫もしました。わざと漢字でなくカタカナにしたと言います。漢字にして安心する別の意味にとることも許さない。荒凡夫の生き方が、ここにあります。
イメージ 5


この記事に

開く コメント(0)

[ すべて表示 ]


.


みんなの更新記事