いしはま通信

いしはま 石浜の現在を伝えます。

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「君たちはどう生きるか」が
ベストセラーを続けています。
 
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  「君たちはどう生きるか」の漫画本がベストセラーを続けています。昨年8月に刊行され、3ヶ月で95万部。2、3日前の書店で見たら本の帯に175万部となっていました。私も漫画本を買い求めました。原作の新装版も何十万部と発行部数を増やしています。少年のための書籍なのに購入する人々の分析では、すべて中高年と言います。ブームの火付け役は中高年だとい言えます。社会学者の古市氏は面白い見方をしています。

人生100年、中高年に刺さる 
 癖がない絵で、漫画を読み慣れていない中高年もすんなり読める。人物の描き方も今っぽい。旧制中学の生徒は丸刈りだったはずですがそうしていないし、主人公も丸めがねの天才少年風です。
 タイトルにも中高年を中心に売れ始めた理由があると思う。「人生100年時代」と語られる今、「どう生きるか」は重要な問題です。学生時代は自分探し、会社では企業戦士として戦い、さて定年。不安なところにこのタイトルが刺さったのではないか。中高年の気分が若いのが今の日本です。
 個人の尊重、知識や社会の進歩への信頼という近代主義の原理がはっきり書かれ、吉野が、戦後も通じて日本をどんな社会にしたかったのかがよくわかる。』

 −−−−−−−−−
 こんな指摘もあります。
 この本が出された1937年は日中戦争が始まった年でした。これから日本は戦争を進め、それに抗する言論や出版の自由がますます狭められていく状態でした。少しでもこのような時代の進行を食い止めたい。たとえそれを抑えることができなくても、せめて少年たちを悪い時代の影響から守りたいというのが吉野がこの本の出した理由でした。
 今、この本が発売数を伸ばす1番大きい理由は、あの本が出た狂気の時代と現代が同じような状態になっているとの分析です。貧困が進み偏狭な考え方が押しつけられます。国が1番大事で、個人の自由よりも、共同体の利益の方が大事と言います。国ファースト、宗教ファースト、特定の何者かに全てを集中して、それ以外を認めない。80年前とそっくりだと。
 そういうものに対抗するには、ものを考える姿が大切であり、考えるしかないというのがこの本の結論でもあります。

「肝心なことは、いつでも自分が本当に感じたことや、真実心を動かされたことから出発して、その意味を考えてゆくことだ」

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ヒマ吉はこの本が出版された翌年の1938年に生まれました。まさにこの国が奈落の底に向かって突き進んでいた時期ですが、赤ん坊のヒマ吉が知る由もありません。
この本との出会いは小学校3年生の時です。担任の女性の先生が毎朝授業の前の5分間、この本の何ページかを読んでくれました。子供心にも、深く引き込まれたことを覚えています。ヒマ吉は、伯父さんとコペル君がデパートの屋上から街を見下ろしながら語り合う場面が、今でも現実感をもって頭に浮かべることができます。時節柄、当時の暗い空気は表現できませんでしたが、裏には作者の思いが込められていたに違いありません。
ヒマ吉はこの本の戦後復刻版を買いました。その本は、今は大学生である孫娘に与えました。孫娘が読んでくれたかどうかは知りません。この度の漫画版のブームに触発されて、孫娘が読んでくれればいいなと思っています。

2018/2/16(金) 午後 9:04 横浜ヒマ吉 返信する

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