ひがしやま物語

動物好きのおっさんの東山動植物園についての四方山話です。

全体表示

[ リスト ]


盛り上がっていますね、東山80周年記念。
期間初日の18日 (土) に行って来ました。天気も良く、とても暖かかったこともあってか、ものすごい混みようでした。


イメージ 1

正門前でチケットを購入する長蛇の列

10時半頃です。ちょっとわかりにくいですが、正門前にチケット購入の強烈な列ができています。
ひょっとしたら、5月のゴールデンウィーク以上だったかも。やはり人気があるのですね、東山動物園。

今、園内は80周年記念事業で、大物から小物まで、あちらこちらがリニューアされています。 久しぶりに訪れる人はその変わりようにきっと驚くでしょう。
そんな東山の盛り上がりぶりを、しばらくレポートしていきたいと思います。

今回はその第1弾。
(と言っても、何弾まで続くか不明ですが …。)

数ある80周年記念事業のうちで現在の 一番人気 は、多分これじゃないですか。


イメージ 2

「 ぴょんぴょんユキヒョウ 」
( ネーミングが軽すぎる。 と思うのは、動物に関してはちとお堅い私だけか…。)

中央アジアの高山地帯の岩山を駆け回って暮らしているユキヒョウたち本来の行動を引き出すために、獣舎の上方を岩山に見立て (?)、かさ上げしました。

同じ獣舎の改修である 「ドキドキスマトラトラ」 も "えらいこと" になっていますが、私は、動物の行動特性を引き出したという点において、ぴょんぴょんの方に点を入れたくなります。


イメージ 37

長屋の 「食肉小獣舎」 のうち、ユキヒョウの暮らす2部屋だけ改修したので、一見、"違法建築" のような造りになっていますが (笑)、お聞きするといろいろ建築基準上の事情があってこうなったようです。(もちろん予算の制約も)


イメージ 3

見上げればユキヒョウ
これにはみなさん驚かれたようで、獣舎の下はいつも人だかりの大人気。


イメージ 4

指さす先には …


イメージ 5

あれは何だ?
鳥だ!
飛行機だ!


イメージ 6

ユキヒョウだ!!
てな感じ?

そんな新獣舎で、ひと際、大きな歓声が上がるのが、ユキヒョウが高台のステップに駆け上がった時。
どんな動物でもそうですが、何だかんだ理屈を言っても私たちが一番心を動かされるのは、動物たちが活発に動いている時ですもんね。


イメージ 7

高台に駆け上がったり、


イメージ 8

駆け下りたり。


イメージ 9

行ったり、


イメージ 10

来たり。
(写真は、リアンちゃんです。)

ユキヒョウはきっと高い所が好きなのでしょうね。
私、オープン前は、ユキヒョウたちが本当に上ってくれるのかしらと疑いもしましたが、全く心配ありませんでした。(謝)


イメージ 11

この獣舎のもうひとつの特徴は、柵を通して真下からユキヒョウたちの姿を見られること。


イメージ 12

ユキヒョウたちの真っ黒な肉球もばっちり見えたりします。
当のユキヒョウたちは、「何だか、お腹の辺りがスースーするな」 と思ってたりして。(笑)


イメージ 13

でも、どうせやるなら、オーバーハングをあと5メートルほど前に伸ばして、もっといろんな仕掛けを作って欲しかったな。


イメージ 14

京都市動物園の 「ジャガー」 舎

ユキヒョウ舎を立体的な構造にするという計画を聞いて、過去のブログの記事で、日本平の 「猛獣館299」 と京都の 「もうじゅうワールド」 を勝手に例にあげていましたが、完成した獣舎を見て、どこかで見たことがあるなと思っていたらこれでした。

この獣舎は京都の 「もうじゅうワールド」 の一角にあります。これを見ると、東山の方がちょっと立派かも、なんて少し鼻が高くなったりして。


この改修で、ヒトが大喜びしたのは間違いありません。
では、当のユキヒョウたちにとってはどうだったのでしょうか。

彼らの気持ちは彼らに聞いてみないとわかりませんが、この改修は人の目から見ても、明らかにユキヒョウたちに何らかの刺激を与えていることが感じ取れます。


イメージ 15

高台に上り、あちこちを物珍しそうに眺めるユキチ君


イメージ 16

狭い檻の中からは見ることのなかった外の世界に興味津々


イメージ 17

ガン見、頻発です。
 

イメージ 18

獣舎の裏手からの様子


イメージ 19

見るものすべてが新鮮
素晴らしい!


イメージ 20

「くんくん」


イメージ 21

「おしっこ、かけとこ」
逆立ちして器用にマーキングしてました。


イメージ 22

「これで、ここは俺の縄張りだにゃあ」 ?


イメージ 23

こちらは隣の檻のコハク君


イメージ 24

コハクも高台にいるユキチに興味津々

しかし、残念ながらオーバーハングに出ることができる檻は、ユキチとリアンのいる2部屋だけ。コハクの暮らす檻からは上ることはできません。


イメージ 25

高台にいるユキチが気になるリアン

リアンはユキチに比べ若いこともあってか、一番高いステップに上り、玉で楽しそうに遊んでいました。
(その様子は次回、書きたいと思います。)


イメージ 26

遊亀に行ってしまったミュウも、仲間の姿を物珍しそうに見上げていました。


そりゃそうですよね。
これまで、この子たちが見ることのできた世界は、あの狭い長屋の檻から見える極々限られた範囲の世界でしたもん。

彼らは、たとえ隣の檻に仲間がいても、壁の向こうにその気配を感じるか、壁に空いた小さな通路を通して、相手の体の一部しか見ることができませんでした。

新獣舎ではその世界が一変します。

見上げた高台の上には自分と同じユキヒョウの姿
そして、高台に上った子たちが初めて見た檻の外に広がる世界

あの子たちの目に映ったこれらの景色は、きっとあの子たちに新鮮な刺激を与え、気持ちをすこぶる高ぶらせたに違いありません。

行動範囲の広がったユキヒョウたちは、いつになく生き生きとしているように感じられました。これは裏を返せば、これまで彼らの動きたいという欲求を、ずっとあの狭い檻の中で抑え込んできたということでしょう。

動物たちが不自由なく退屈せずに暮らせる獣舎にするには経費もかかるかもしれません。 ぴょんぴょん舎でも、たったあれだけの改修で数千万円のオーダーで改修費がかかったと聞いています。
ここらは動物園経営の理想と現実の狭間でいつも苦しむところかも。

しかし、どんな考え方で動物を飼育展示するのかは、動物園の存在意義にかかわる重要な部分です。 ここは園としてはプライドを持って "こだわって" 欲しいところです。


イメージ 27

新調された獣舎のサインボード

そもそも、これまで獣舎にしっかりしたサインがなかったこと自体驚きなのですが、この新しいボードでは、ちょっと物足りない…。

このボードをどれだけの来園者が読んでくれるのか?
仮に、読んだとしても、そこから私たちが受け取るべきメッセージをどれだけ読み取ることができるのか?

動物園でのメッセージの発信の仕方は、あの環境からすると、

「ワンポイント、ワンメッセージ」
つまり、伝えたいことを、そのものずばり、短く、わかりやすく。

ではないでしょうか?

  「わぁ〜、あんなところにいる!」
  「すごいジャンプ力だね!」
  「ユキヒョウっていうんだ」
  「かわいい 〜」
  「大きなしっぽだね」

で ……。

これで終わってしまっては、単なるレクリエーション施設です。
動物園における動物展示の最終ゴールは、展示されている動物たちを通して、動物たちが暮らす雄大な自然環境に思いを馳せ、この地球上で多様な生き物が共生することの尊さを知ってもらうことだと思っています。


とは言うものの、
このユキヒョウ舎の改修で、東山としては画期的な仕組みを設けましたね。


提供は
brother
at your side


イメージ 28

「 ユキヒョウがオリの一番上にあるステップにぴょん! と乗ると、センサーがそれを感知して 1クリックとみなしてカウントするにゃ。イベント期間中にユキヒョウがクリックした回数に応じて、ブラザーが東山動植物園に募金するんだにゃん。 」

だそうです。


イメージ 29

その様子は自動的にカメラで撮影され、「 にゃん! クリックぼきん 」 のサイトに順次アップされていきます。

「そしてみんなは、ぜひブラザーグループのクリック募金に参加してほしいにゃ。応援したい活動を選んでボタンをクリックすると、1 クリックあたり 1 円をブラザーがあなたに代わって寄付するにゃ。」


私は全く知らなかったのですが、ブラザーは社会貢献活動の一環として、環境保全活動を支援するために、「クリック募金」 という募金活動を行っています。

自分の関心のある保全活動を選んで1日1クリック。
ブラザーが私たちの代わりに1クリック1円の寄付を、私たちが選んだ活動に対してしてくれます。

ユキヒョウたちは高台のステップにあがり1クリック。
そして、私たちはブラザーのサイトで自分の支援したい活動を選んで1クリック。

こういう仕組みです。

この仕組みを説明した看板を獣舎の柱に張り出してあるのですが、あの看板で、一体どれだけの来園者がこの活動を理解してくれるのか。
もう少ししっかり宣伝しないと、折角の仕組みがもったいないですね。



今の時代のキーワードのひとつ
「持続可能な社会」
 
イメージ 30

SDG s
〜 Sustainable Development Goals 〜

(エスディージーズ)

地球環境や経済活動、人々の暮らしなどを持続可能とするために、すべての国連加盟国が2030年までに取り組む行動計画として、2015年の国連総会において全会一致で採択されたものだそうです。 企業の企業市民としてのあり方を示すひとつの指標にもなっています。

夜のニュース番組で、様々な企業のSDGsに関する取り組みが紹介されていました。
SDGsには17の目標があるそうで、「環境保護」 に関する目標も入っています。


イメージ 31

環境保護 目標13 「気候変動」
気候変動の影響を軽減するための対策


イメージ 32

環境保護 目標14 「海の生態系」
海と海洋資源保全、持続可能利用促進
14.1 海洋汚染、14.2海洋資源、14.3 海洋酸性化


イメージ 33

環境保護 目標15 「陸の生態系」
陸の生態系保護、森林管理、砂漠化、土地の劣化、生物多様性の喪失


自分たちの利益だけを追い求めるのではなく、地球環境の維持とそこで育まれる命を価値あるものとし、社会と人々の幸せのために企業活動をしている企業を応援して行きたいですね。


 
イメージ 34

檻の外の広い世界を初めて見た日


イメージ 35

ユキヒョウたちは眠りについたその夜に


イメージ 36

一体どんな夢を見たのだろう?








この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事