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3日目は早起きして、星空の下テントを撤収。ヘッドライトを点けて5時に出発。
明神へ下る途中で夜が明けてきた。 河童橋から眺めた早朝の穂高岳。
いつも人が多い河童橋あたりも、今朝は2、3人しかいない。早朝とはいえ、こんなに人が少ない上高地は初めて。反対側にはこれから目指す焼岳がきれいに見える。
それにしても冷える。徳本峠は1〜2℃だったが、ここは氷点下3℃くらい。
バスターミナルで、焼岳を下ってから乗るバスについて問い合わせる。
私は焼岳を中の湯方面へ下りたいので、中の湯バス停から途中乗車できるか否か。 係員の答えは、この時期は上高地を満席で出発することが多いので、途中からは乗れないこともあるとのこと。特に15時以降はその可能性が高いので、上高地のバスターミナルに戻って乗車することを勧められた。
そんな情報は得ていた。でもねぇ、喧騒の上高地に戻るのは気が進まないなぁ... と言ってバスに乗れないのも困るし...
まあ成り行きに任せるか、ということで梓川沿いの遊歩道を歩きだす。人怖じしない猿の後について。 田代橋を渡り、左折して10分の焼岳登山口からはブナやトチノキなどが紅葉した美しい樹林帯を進む。
そこを抜けだすと、前方に絶壁が迫ってきた。
焼岳もこんな間近に。
振り返れば上高地と霞沢岳の視界もずいぶん開けてきた。
絶壁を梯子で登り
美しい旧中尾峠を左手に見ながら緩く登ると
新中尾峠に建つ焼岳小屋に着く。
前に来たときもそうだったが、この小屋のスタッフはフレンドリーで気持ちがよい。
ジュースを1本買っただけだが、私の雑談にも仕事の手を休めて応じてくれる。大きな小屋ではなかなかこうはゆかないのでうれしくなる。
もともと焼岳小屋は旧中尾峠にあったが、昭和37年の焼岳の噴火で破壊されここに移動したそうだ。 ちなみに、焼岳は常時観測体制の火山だが、今は噴火警戒レベル1でとりあえずは安全。
それでも最近の状況変化のためか、中尾峠付近では新たに地震計の設置工事がおこなわれていた。
旧中尾峠付近にはこんな噴気孔が何ヶ所もあって、シューっと音を立てて水蒸気?を吹き上げている。
旧中尾峠からは遠くに白山が見える。
焼岳山頂を見上げると、うっすらと噴気が立ち昇るのが見えた。
中腹にも噴気があがっているところがあって、周辺は硫黄の臭いが充満。でもこの臭いは嫌いじゃない。
10:55 山頂(北峰)に到着。素晴らしい大展望。槍ヶ岳も見えた。
その左側には笠ヶ岳。麓に見えるのは中尾温泉?
穂高と上高地俯瞰。 まさに絵のような風景だ。
山頂直下の噴気孔からは勢い良く噴気をあげている。硫黄臭ではなく、なんか嫌な臭いがする。
南峰(登山禁止)との間にあるこの池は明治時代に噴火した跡らしい。
池の右側にも深い穴がある。大正から昭和初期まで噴火を続けた隠居穴というのがこれだろうか。
中の湯バス停に下ることにしたので、バスの時間の都合もあり山頂にはたった15分の滞在で急いで下る。
こちら側も紅葉が美しい。霞沢岳も一段と大きく、また美しく見える。
途中の平場から振り返り見上げた焼岳山頂。
新中の湯に下る新道と、もともと中の湯のあった釜トンネル入り口のバス停に下る旧道が分岐するのは、たぶんこの地点(前回来たときは旧道分岐に気がつかず新道を下ってしまった)と判断し、深い笹薮のなかにかろうじて分かる程度の道に踏み込んでみた。
がしかし、あまりに酷い藪こぎと、道には水流でえぐれた大穴の連続。
山頂で同じバス停に下る予定という人がいたので、薮は道連れ?と二人で頑張ってはみたものの、ついに途中で断念。諦めて新道下ることにした。
13:40 結局は前回同様、新中の湯温泉登山口に出てしまった。
焼岳登山は、今ここから登るのがメインらしいが、ここからバス停までは約50分の車道歩きになる。
前回来たときは、親切な人に出会い沢渡まで送ってもらったが、この日は誰もいない。
40分後のバスの時間には間に合わないので、その次、ぎりぎり14時台最後のバスに乗れればいいが...
車道といっても安房峠に向かう旧道なので、車はほとんど通らない。のんびり紅葉を眺めながら下り始めた。
が、途中で気が変わり、40分後のバスにトライしてみることにして、日ごろ鍛えた(ウソ)全力歩き30分。
時間ぴったりにバス停に着いた。
バスは次々にやってくるが、視力が悪いうえにトンネルをでた直後すぐ現れるので、どのバスがどこ行きなのかわからない。やってくる来るバス全部に乗りたそうな顔をして身を乗り出すが、どれもそんな私を無視して通過して行く。諦めかけたころ、目的のバスは定時を3分ほど送れてやってきて、私の前に止まりドアを開けた。
運転手は、補助席しか空いてないが良いか?と聞く。もちろんOK.。
山間の道をバスに揺られて50分、安積支所前で下車。そこから歩いて10分、徳本峠登山口に到着。初めの計画より2時間以上早い。
今回の山行は2日目、3日目の計画を現地で変更したが、それも含めてとにかく順調にいった。そのうえ幸運も続いた気がする。体力的な面もそうだが、やはりあまり間をおかず山に登っていると感も冴えてくるような気がする。ほんとうはこれを維持するためにも、このあとも半月ごとに日帰りの山でも良いので行ければいいが、たぶん無理だろうな...
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山歩き
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2日目の朝もやはり快晴だった。風もおさまり穏やかな一日になりそうだ。
日の出は6時少し前、明神と前穂が赤く染まった。奥穂は初冠雪で(初ではないかもしれないが)うっすら白く雪化粧。
しばらくは針葉樹林帯の中の急登。でも昨日と違い軽装なので足は軽い。
稜線にでると、南側が開けた場所が何ヶ所かある。これはそのうちの御嶽と乗鞍岳のビューポイント。
8:30 樹林帯を抜けだして前方に現れたのは霞沢岳手前のK1ピーク。
K1北斜面を登ってゆくと、ダケカンバの枝には霧氷が着いていた。
昨日、ガスの中を登った人には申し訳ないが、今日の登山者にとってはそのガスがラッキーだった。霧氷の向こうには冠雪した穂高。
9:10 K1ピーク到着。この先にはK2ピーク、霞沢岳山頂と続く。
背後(というか展望はこっちがメイン)には穂高岳。こんな美しい穂高を見られるなんて、私も含めて今日登った人はなんて幸せなんだろう。
真っ白な奥穂から左へ続く西穂への稜線をこんなにくっきりと見たのはいつ以来だろう。ここを歩いたのは10年前、右側の吊尾根から前穂へ登り正面に見える岳沢へ下ったのは一月前。そのときを思い出してしみじみ眺めた。
K2ピーク手前あたりから眺めた焼岳。
ここもやはり一月前に登ったが、そのときはあまりよい天気ではなかったので、明日もう一度登る予定。
山腹左側の大崩れが大正池を作った噴火口と泥流の跡だろうか。 9:50 霞沢岳山頂到着。
山頂から北側をパノラマで撮った写真。左後ろは笠ヶ岳。右後ろに連なる山並みは常念山脈。
途中の稜線は冷たい風が吹いていたが、不思議とこの山頂は無風で暖かい。
K1で会った女性と、ここでもしばらく雑談。彼女が下った後は誰も登ってこないので、双眼鏡で遠く近くの山々を覗いたりしながら一人でのんびりすごした。
13:30 徳本峠に帰ってきた。
帰りには、霧氷はすっかり溶け落ち、峠から見た穂高岳の雪もほとんど消えていた。この日の霧氷と冠雪の風景を見られたのは峠に泊まった人だけかもしれない。
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先週、この秋最後の山登りと思い、徳本峠を歩いてきました。
徳本峠というのは松本市島々から上高地へ入るときに越える峠で、穂高岳の絶景ポイントでもあります。
なので上高地から訪れる人は多いようですが、反対側の島々から歩いてくる人はそれほど多くはないようです。
しかし、今の梓川沿いの車道が開通してバスが通るようになる昭和8年以前は、この道が上高地へ通ずるメインルートだったので、明治以降、多くの登山者や文人たちが越えていった峠道なのです。
また近代登山や上高地の観光開発が始まる明治中期以前には、木材伐採や岩魚捕り、猟師、薬草採りなどが上高地に入るさい通行し、さらには信州、飛騨間の街道として、旅人や物資の移動にも利用されたようです。
そんな歴史のある古道なので、私もいつか歩いてみたいと思っていたのですが、マイカー規制以前も含めて過去4度の上高地入りは、やはり便利な車道を利用していました。 今回ようやくこの峠道を歩くことが出来たので、以下に写真と簡単な説明文をUPしてみました。 ********************************************************************************************
シルバーウィーク後に取った3日間の休みは好天が続く予報だったが、冬型の気圧配置になってしまったので、山の天気はいまいち冴えない。松本あたりまでは雲ひとつない星空だったのに山に近づくにつれ雲が増え、途中一時雨も降ってきてしまった。テンション下がり気味。
5時、登山口の駐車場に到着。まだ暗いので明るくなるまで待ち、6時出発。
林道を1時間半ほど歩くと二俣に着き、そこから先は島々谷川に沿った昔ながらの美しい道になった。
古い歴史のある道だけあって、哀しい物語も残されている。この碑は三木秀綱夫人遭難碑。
「…殺されにけり」 というところがなんとも哀れだ。
島々谷川を何度か橋で渡る。このあたりはまだ紅葉していない。 山から流れ落ちる小さな枝沢は飛び石伝いに渡る。 本流は水量が多く、谷川のせせらぎなどではなく、ドウドウとものすごい音を立てて流れている。
このあたり、見事なカツラの巨木が多い。
こんな実もところどころに落ちていた。 丸いのはヤマナシ?
木製の桟道も設置されていたりして歩きやすい。
とはいっても、崩落して道が流されたり埋まったりしているところが何ヶ所かあった。
歩きはじめて3時間半、カツラの巨木に寄り添うように建つ岩魚止小屋に到着。
小屋といっても今は無人で、半ば廃屋に近い状態。
でも、ずっと日のあたらない谷底の道を歩いてきたので、軒先の陽だまりは絶好の休憩ポイント。
ちょうど峠から下ってきたご婦人お二人と談笑しながら私もザックをおろして大休止。 聞けば昨日も今朝も峠はガスで視界はなかったとか。 確かに空を見上げると晴れ間はあるものの、相変わらず峠方面は雲に覆われ、ときどき風に流されて小雨も降ってくる。先行きがちょっと心配になる。 小屋から先は紅葉の盛り。 日の差す時間も増えて明るくなった。こんな美しい道を行くのはほんとうに気持ちがよい。 カエデもまぶしいくらいに黄葉している。
11:50 島々谷川の本流から離れて、道は峠に向けて傾斜を増す。
このあたりに力水という最後の水場があり、ボトルに2L汲んでゆく。
道はジグザグに続く。辛いところだが、峠はもうすぐ。
峠が近づいてきたようだ。最後のひと踏ん張り。
12:45 峠頂上にある徳本峠小屋に到着。時間は早いが今日はここまで。
大正時代に建てられたという、いかにも山小屋という感じのこの建物は国の文化財に指定されているそうだ。
数年前まではランプのみの山小屋だったらしいが、現在は新館が増築されて、もちろん電灯もある。 小屋番の人はお年寄りかと思ったら、若い女性と男性が4人くらい。みんな親切でとても感じがよかった。
泊まってみたいが... 私はテント。 この日は強風で、テントが張れるかと心配したが、山陰になって風を避けられる場所が5張り分ほどあった。
まだ時間も早いのでテントは1張りもない。さっそく一番よい場所を確保。 着いたときは案の定、穂高は雲の中に隠れていた。 が...しばらくすると雲がすぅ〜と切れて前穂と明神の岩峰が突然姿を現した。
上の写真はその数分後だが、最初の一瞬、頭が出たときは想像以上に近く感じ、また険しく巨大な岩峰が迫ってきて度肝を抜かれた。古臭いたとえで言うと、劇場の幕が不意に開き、目の前に憬れの千両役者が立っていたという感じ??
このときはまだ奥穂は左の雲間に隠れているが、夕方には真っ白に冠雪した頂上が見えてきたので、明日のことを考え、わくわくしてきた。 テント場は、夕方までに単独の男性が2人着いて、全部で3張り。静かな夜をすごせた。
と言っても夜半までは強風が唸りをあげていてなかなか寝付けなかったが。
またしばらくぶりに眺めた満天の星空も素晴らしかった。
北西から南東へ、天の川がくっきり天頂を横切り、南のほうにはオリオン座、北にはカシオペア...ほかはよく分からない。星座表を持ってくればよかった。
翌日の午前中までは荒れ模様の予報だったが、早く快復したようなので、明日は予定を前倒しして好展望が期待できる霞沢岳に向かうことにした。
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二晩目はなぜかよく眠れず、雨音が聞こえなくなったあとも木々を煽る風の音が耳についてしまう。
それが夜半に浅い眠りからふと目覚めると、風も治まったようでまったく静かになっていた。外に出てみると、今夜もまた満月に近い月が中天まで昇っていてあたりを煌々と照らしている。草を踏んでも足が濡れた感じがしないので、ライトで照らして見ると降った雨はすでに凍っていたのだった。
6:15 出発 10分も歩くと視界が開けました。今日も雲ひとつない快晴です。
振り返ると朝日に映える剱岳が間近に見えています。なんと美しい...
歩いている登山道にも朝日が差してきて周囲の紅葉も輝いてきました。
まもなく尾根上は広い草地になりました。このあたりから清水尾根のハイライトコースが始まるようです。
秋は美しい草紅葉(少し早い)、夏はたぶん一面のお花畑なんでしょう。
草地の主役はやはりチングルマでしょうか。花も実も紅葉も美しいので、いつ来ても目立ちます。
もっと冷えて霜や霧氷がついた姿も面白いので、夏から初冬まで楽しませてくれるエンターテイナーです。
草地を登り詰めたあたりには池塘もいくつか点在していていて、良いアクセントになってました。
清水岳山頂が近づくと海が見えててきました。白っぽく見える平野は黒部川の河口付近みたいです。
写真では分かりづらいですが、富山湾の向こうに能登半島が長く延びているのも見えました。
天上の別天地を俯瞰したところ。見えているのは上半分くらいでしょうか。
期待を裏切らない実に素晴らしいところでした。
9:00 清水(しょうず)岳山頂(実際の山頂は右上のハイマツの中らしい)。
広く気持ちのよいところなので、のんびりしたいところでしたが、北よりの風が少し肌寒いので小休止しただけで先へ進みました。
清水岳を緩やかに下りはじめます。なんの花か、枯れた花穂が立ち並ぶ草地の先には白馬連峰の峰々がずらりと並んで見えます。左から、白馬岳、旭岳、裏旭岳、小旭岳、杓子岳、鑓ヶ岳。(だと思う)
旭岳の大きな山体を回りこむと白馬岳が見えてきました。
11:30 主稜線縦走路にザックを置いて白馬岳を往復してきます。
連休直後だからなのか、白馬山荘もこの日は閑散としていました。
11:50 2度目の白馬山頂。 前に来たときは大勢人がいましたが、今回はちょうど反対側から登ってきた男性と二人だけでした。冷たい風が吹く中、しばらく話し込んでいるうちすっかり体が冷えてしまい、お互い震えながら別れました。
ところで、山頂の風景指示板の台座は花崗岩製で500kg近くあるそうですが、戦前に強力が背負って担ぎ上げたものだそうです。もちろん分割してですが(3分割?)、それでも1個なんと50貫(188kg)もあるとか。こんなものを麓から担ぎあげたなんて信じられませんよね。私なんかその1/10がせいぜいですから。
そのことは前回登った直後に新田次郎の「強力伝」を読んで知ったのですが、その時は、もっとよく見ておけばよかった...と後悔しました。で、今回再び見ることが出来たというのに、上記のように話し込んで体が冷えてしまい、うっかり観察するのを忘れて急いで下ってしまったのです。なんというドジでしょう(汗)
たしか<読売新聞寄贈>とか大きく刻印してありましたが、命がけで担ぎ上げた人の名がどこかに記されているのか確認出来ませんでした。それに、上に嵌め込んである青銅製の山岳展望図も味があったんですが、これもちょっと見ただけで写真に撮るのも忘れました。
近くにある白馬岳頂上山荘。ここで水とチュウハイを購入するつもりでしたが、売店が閉まっていてチュウハイは買えず、水だけタダで譲ってもらいました。テント場も窪地で風を避けられ快適そうです。テントは3〜4張り。
杓子岳は山頂に登らず、巻き道を通過。 疲れたので(汗)
14:40 鑓ヶ岳到着。ここまで来れば天狗山荘(小屋はこの時期すでに営業終了、テント泊)が見えるので気が楽です。
ここで鑓温泉から登ってきた2人と会い、天気のことやコースの情報交換。天気の崩れは事前の予報より早くなり翌日の午後から雨になるらしい。場合によっては計画変更して鑓温泉方面に下ることも考えなければなならくなりました。
下ってから振り返り見た鑓ヶ岳。まるで巨大な砕石の山のようです。
15:45 天狗山荘に到着。
テント場は小屋脇の北東側が開けた平場。風向きによっては風当りが強そうですが、今回は微妙に遮られていて、設営には影響ありませんでした。それでも夜中にはたびたびテントが煽られました。
この日は私のほかにもう1張り。扇沢から入山して鹿島槍〜白馬大池まで縦走する男性。
ここはケイタイの電波が届くので明日の天気を確認したところ、もう関西まで雨雲が掛かっているので、ちょっと心配しながら寝ました。
夜中12時過ぎに起きたときはまだ月が出ていて一安心。翌朝も雲は増えたけれども、まだ青空が見えていたので、計画通り進むことにしました。真っ赤に朝焼けした後の日の出も良かった。
6:00 出発
稜線に出るとけっこう風が強い。風向は西に変わったようです。
3日前登ってきた八方尾根と、遠くに八ヶ岳や南アルプス、その間に富士山も小さく見えました。
右側には朝日に映える荘厳な剱岳。このあとも刻々変わる剱岳の姿をずっと眺めながら歩ける幸せ...
天狗ノ大下り(これでも途中から見たところ) 300m、一気の急下降。
大下りの途中から見た不帰(かえらず)ノ嶮。左から一峰、二峰北峰、二峰南峰、唐松岳(それとも不帰三峰なのかな?)
天狗ノ大下りを下りきった不帰キレットから見た妙高、戸隠の山々。
不帰一峰から二峰を見上げる。ここから本格的な岩場。雨にならなくて良かった...
振り返って眺めた天狗の山塊。
当然、剱岳も見えます。手前の丸い山が3日前に越えた餓鬼岳。
8:30 不帰二峰北峰 ここで不帰ノ嶮核心部は終わり。 南峰を越えると唐松岳はもうすぐです。
9:30 唐松岳 これから天狗に向かう女性がいました。雨が降る前に不帰を通過したいと言ってましたが、まだしばらくは降らないでしょう、なんて話してうちに剱岳に雲が掛かってきました。ここからはあっという間。
やはり八方尾根を下る途中で降られそうだなんて考えながら、すぐそこの唐松山荘に向かう途中、見る見るうちに雲が流れてきて山荘に着く前に横殴りの雨になってしまった。ほかの人に聞くと、天狗に向かうという女性は雨の中、不帰の岩場を下っていったみたいです。
雨宿りかたがた唐松山荘でカップヌードルを買って腹ごしらえ。横殴りの雨では外で食べられない。しょうがないので休憩室を使う。カップヌードル¥500、休憩室使用料¥500。 高いカップヌードルになってしまった(汗)
山荘でカッパを着込んでさっさと下る。さすがに登ってくる人は少ない。
リフトは使わず、黒菱平まで2時間で着いた。12:15
予定よりずいぶん早い時間に駐車場に着いたが、ここから家まで帰るのが辛い。以前は苦にならなかった運転が、最近はなんだか億劫でいけない。
いつもより余計に高速を使い、6時間かかって帰宅。
今回はずいぶん歩いたが、下山時もまだ足に余裕はあった。帰宅してからも、また翌朝も疲労、筋肉痛ともほとんどない。半月前に穂高と焼岳に登ったときはひどい筋肉痛になったが、やはり山は半月間隔で登るのが私にはベストらしい。来週も天気が良いようなので、今年最後の山登りしてくるか。
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餓鬼山避難小屋が快適すぎて寝すぎてしまい、目が覚めたら窓の外はすっかり明るくなっていました。
あわてて窓を開けてみると真青な空。今日もいい天気です。
今日の行程は祖母谷温泉まで下って、そこから白馬岳方面へ登り返し、途中の不帰岳避難小屋まで。
全行程ほとんど樹林帯の中だと思うので、あまり良い天気なのも、なんだかもったいないような感じです。
明日にとって置いてほしいような...
7:15出発 はじめは針葉樹林、そのうちブナ林になり、どちらも巨木の多い素晴らしい森です。
樹の切れ間から、明日歩く予定の清水(しょうず)尾根が時々みえます。遥か遠く、また高く感じました。
左のほう、雲が掛かったあたりに今夜の宿、不帰岳避難小屋があるのではと思います。
餓鬼山避難小屋の標高がおよそ1800m、不帰岳避難小屋は1900m、そして中間地点の祖母谷温泉が800m。
つまり1000m下って、また1000m登り返すわけで、考えるとけっこうきつそうです。コースタイムは下り3時間、登り5時間。時間的にはいくらか余裕もあるので、まあのんびり歩きましょう。
足はわりと快調なので、ぐんぐん下って小さな滝を過ぎると、正面に堂々とした山が見えてきました。これが名剣山で、この山の麓に祖母谷温泉があるみたいです。
10:00 見えました祖母谷温泉。イメージはもっと奥山の暗い感じかと思ったんですが、意外に明るく開放的な感じでした。
風呂も広くて快適そうです。あまりのんびりも出来ませんが、一風呂浴びてゆきましょう。
入浴料¥600 ほかに牛乳、コーラ、それとチュウハイを1本購入。チュウハイは今夜のお楽しみです。
いつも山を下ってから入る温泉を、登る前に入っては、もしかして返ってだるくなってしまうかと思ったんですが、
そんなことはなく、すっかり疲れがとれて、その後の登りはいつになく快調でした。
10:40 祖母谷温泉出発。
このルートを歩く人はそれほど多くないようですが、道はしっかりしていて、危険なところや迷うようなところはありません。ここもブナの巨木が見事でした。道を塞ぐ巨大なブナの倒木の上にはきのこがたくさん生えてました。たぶん毒キノコではないと思いますが、今夜の夕食用に収穫するのはやめときました。
ヤマブドウもあちこちに実っていたので、これは道々採っては歩きながら食べました。猿軍団もヤマブドウに夢中のようで、何度か遭遇しました。
山の幸では、ほかにブナの実が今年はたくさん実ったようです。ブナの木の下で風が吹くとパラパラパラ...とブナの実シャワーを浴びるくらいです。
ヤマブドウもそうですが、ブナの実も熊の好物だそうです。今年は熊も里に降りないで済むのではないでしょうか。
これ、あんがい香ばしくて美味いんです。このまま口に入れてしばらくモグモグ噛んで味わい、残った殻は吐き出すんですが、全然渋みもないので熊の好物というのも分かるような気がします。
それにしても熊はこの小さな実をどうやって食べるんでしょうね。普通に考えれば落ちてる実をべろで舐め取る感じで食べるんだろうと思いますが、若いころ東北の山小屋で出会った、昔は熊も狩ったことがあるという爺さんの話では、あのごつい手で一粒ずつ拾って食べるんだよ、と真面目な顔で言ってたのを思い出します。あれからブナの実を見るたびに嘘かほんとうか考えるんですが、たぶん爺さんは若造をからかったんだろうと思います。
百貫ノ大下りというところを逆にぐんぐん登り、緩やかになったあたりで下ってきた年配のご夫婦に出会いました。昨日唐松山荘を出て初めて出会う登山者です。これ以後も白馬岳まで一人も会いませんでしたから、ほんとうに人の少ないルートなんですね。もっともこの後の主稜線でも意外なほど人は少なかったんですが。
15:40 不帰岳避難小屋到着。 ここもきれいな小屋でした。トイレはあるんですが、なぜか扉の前に冬季閉鎖用の資材がぎっしりと立てかけてあって入れません。たぶん浄化槽の能力がなくなって使用できないということなのでしょう。
水場は小屋のすぐ近くにあったので助かりました。チューハイも冷やせたし。
この小屋からも、ちょっと樹がじゃまになりますが白馬鑓、杓子辺りの山が真正面に眺められます。私が着いたときはすでにガスが掛かってしまいましたが。
翌日も予報(3日前の)は晴れになってましたが、夜半になって雨が降ってきました。たぶんにわか雨だと思いますが、明日は朝のうちにちにこのコースで一番楽しみな清水尾根を通過する予定なので、そのときだけでも晴れていて欲しいと願いながら、また一人、長い夜を過ごしました。
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