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ヴァン・ザ・マンことヴァン・モリソン。
英米ではジョン・レノン、ボブ・ディランについで評価されている音楽家だ。英雄である。
僕は1988年の「アイリッシュ・ハートビート」からリアルタイムで聴くようになったが、ゼム時代にさかのぼって聴いても全くブレてない。独特の世界を今なお構築している、筋の通った真のアーティストだ。
日本もそうだが、世界中の音楽評論家や業界の中で彼を悪く論じる文章など読んだことがない。
マーティン・スコセッシの「タクシー・ドライバー」の冒頭の15分間は「アストラル・ウィークス」に触発されたものなんだと(レコード・コレクターズより)。あと、映画「ラスト・ワルツ」の監督を引受けた最終的な理由も、ヴァン・モリソンが参加してるからなんだって(同じくレココレより)。映画「ディパーテッド」も、ピンク・フロイドではなくあえてヴァン・モリソンのヴァージョンを使用していた。
ドクター・ジョン曰く、「ラスト・ワルツ」のリハーサル中、ヴァンの歌に感動してみんな泣いたらしい。
B・スプリングスティーンはモロに影響を受けてる。
ピーター・バラカン氏がファンで有名。
アルバム『アストラル・ウィークス』はすごい。
理由1、20年以上前、イギリスの何かの投票で、ビートルズ、ストーンズ、ディラン、ビーチ・ボーイズのすべてのアルバムを抜いて1位。
理由2、1987年「ローリング・ストーン」誌の《過去20年間のポピュラーアルバム》で7位。
理由3、2004年「ローリング・ストーン」誌の《偉大なアルバム500》で19位。ちなみに、『ムーン・ダンス』が65位。
理由4、48時間で録り終えた。
理由5、コニー・ケイがドラムで、リチャード・デイヴィスがベース。
※「明日なき暴走」でR・デイヴィス起用も当然このアルバムが関係してるハズ。
理由6、言葉では説明できない。至福の時間を体験できる。
僕の好きな渋谷陽一氏も過去に「ロック史上最も偉大なシンガーであり、ソングライターの一人」と評した。
そうです。最も偉大なんです!!!
なのに日本では全然知られていない。
「グロリア」「ブラウン・アイド・ガール」「ドミノ」「クレイジー・ラブ」「ハヴ・アイ・トールド〜」 曲名だけでも鳥肌が立つ。
ヒット曲はあるけど、日本で浸透した曲はないし、(飛行機嫌いと健康上の問題が原因と言われているが)日本に1回も来たことがない。
※でも、アメリカはしょっちゅう行くし、確か10年位前ディランと一緒にハワイ公演やった気がする・・・。 日本嫌いなのかもしれない・・・。
まぁ、そんなことより、最近チーフタンズが色々メディアに登場してる。
さらに来日までする。
10年位前に1回行ったんだけどあまり(全然)覚えてない・・・。また行こうかなぁ。
チーフタンズと言ったら僕は「アイリッシュ・ハートビート」。
って言うかコレしか持っていない。
このアルバム、内容もさることながらジャケットの写真が最高にイイ。
まったくもって意味不明。購買意欲が全く湧かない。しかし、ずっと眺めていられる、愛すべきジャケットだ。
ものすごく寒い日で風が冷たそう。何かの建造物の前で寒そうに集まっている。
7人のおっさんが写っているが、何故か目線がバラバラ。2人はカメラ目線。ヴァンを含む3人がどこか同じところを心配そうに見てる。残り2人はそれぞれ違うところを見てる。
カメラ目線の2人も入れて、全員写真のことなんて何にも考えてなさそう。
何故か中途半端に2人だけ楽器を持っている。
ヴァンを含めて全員私服。1パーセントのオーラも感じない。
何でこの写真をアルバムジャケットにしたのかホント意味不明。みんな寒くて顔がこわばってるから、せめて室内で撮影すればいいのにね。
とにかくすごいアルバムジャケットだ。特にヴァンの寒さに耐えてる表情と手ブクロが愛しい。
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