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以前ブロ友さんに教えていただいた 「午前10時の映画祭」。今週と来週は六本木ヒルズシネマで「メリー・ポピンズ」を上映しています。
以前も書いたことがあるかもしれませんが、マイ・ベスト・ムービーです。でも1964年のこの作品を映画館の大スクリーンで見るのは初めて。月並みな表現になりますが140分すべてのシーンが愛おしく、見終わった後も興奮が冷めません。
私はミュージカル自体は苦手です。ここでなぜ突然歌い出す必要がある?という唐突感の方が先にきちゃうんです。でもこの作品とサウンド・オブ・ミュージックと雨に唄えばは別。歌じゃなきゃ語れない何かがある。
この作品を初めてビデオでみたのは25年くらい前だったと思います。その時はただただ主役ふたりの演技と歌とダンスに圧倒された。ファンタジーに魅了された。職業とは何か、を考えさせられた。「笑いがとまらないおじさん」 に自分も笑いがとまらなかった。
でも5年くらい前から、見るのがとても辛い作品となりました。
自分の、親としての愚かさを痛切に自覚させる、悔恨と自責の念なくしては見られない作品だからです。私はなんてくだらない親だったんだろう。子供目線に降りない、子供と一緒に遊びを楽しめない、子供が何を求めているかを汲もうとしない。自分の都合や将来の夢が一番の、愚かな親。ごめんね娘たち。という思いが、夢の世界と現実を行き来させてくれるこの作品の楽しさを凌駕します。
物語の終盤、自分の理想やビジネスマンとしての夢を語る父親に、絵描きのバートが語りかけます。「そうしている間に、ふと気づけば子供は大きくなっていますよ。そして、手元から旅立っていきますよ。
It's too late to give. (その時に、与えようと思っても遅いんですよ)」
子供たちが旅立つ年齢になるまで、それに気付かなかった私。ひょっとしたら今日の客席でも、そんな思いでこの作品を見ていた人は多かったのかもしれません。子供にもらった2ペンスを握りしめて銀行に向かう途中、セントポール寺院の階段を見つめる父親。この場面が一番胸に迫るシーンとなった自分は、この映画とともに年をくったな、という感じがします。
一緒に見た次女は映画のあと学校に行くというので、広尾で途中下車してぶらぶらすることにしました。いい作品を見た後って、すぐ帰宅できないんですよね〜。消化する時間が必要というか…
以前仙台から東京に引っ越してきた時、ナショナルアザブスーパーマーケットを見物に来て(爆)道路の角のオープンカフェがお洒落だな〜と思っていたら、なんのことはないセガフレードになっていました。
昼間からカンパリ飲んだった。痛いほどすばらしく悲しいメリーポピンズで傷ついた心を癒すために。
クリスマス前にもう一度、こんどは宇都宮の映画館で見よう。
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