近代戦史と国際情勢の研究、考察

旧北方領土(樺太、千島列島)の史実伝承

樺太千島の史実

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 「ニシン取ってマス取ってアキアジ取って雪が来る」・・・引用

 「樺太の四季は、雪のない季節と雪の季節とおおざっぱ」・・・引用

 *わたしの解説:まさにこの2句のとおりなのです。
        ニシンは雪解けの春先に群来します。マスは晩春から初夏ごろに遡上し、
        アキアジ(鮭)は秋、9月頃の暮れどきに姿をあらわすと、人々は作物の収獲に
        忙しく、一家総出で日の暮れるまで畑しごと。
        やがて初雪が降り、すぐに根雪となり、長い越冬生活にはいる。
        残雪は6月、東海岸は7月頃まである。

 〇 日ソ国境(北緯50度線のツンドラ地帯で、幅員は樺太島でもっとも広い120キロありました)

 *わたしの解説:1945年(昭和20年)8月までは、異国と地続きの国境をもつ唯一の日本領土でしたの  で国民の関心は高く、色々な詩がよまれました。以下ご紹介します。

 国境に近き大河や 鮭のぼる  高橋 紫城

 国境に来て 7月の雨寒し  小川 干甕

 ツンドラの小草の雨や 秋蚊群がる 佐藤 露草

(参考引用文献)
 樺太歳時記(国書刊行会)             

鵜城(うしろ)は歴史的に有名な大野藩の開拓地でした。
1859年(安政6年)、徳川幕府が大野藩(福井四万石)に下賜された土地で、北辺開拓令によって
藩士数十人が開拓に当たった土地でした。詩が残っています。

末枯るる丘や鵜城(うじょう)の会所跡
      花あやめ勤番の跡 いまは古り

地理的には北緯50度線の「日ソ国境」から125キロ南下した西海岸の漁村で、風光明媚なことでも知られていました。

ここ鵜城から一山越えて奥地(山際)に入ったところに幌千(ほろち)村がありました。
四方をエゾ松、椴松、ダイ松などの針葉樹に囲まれた電気や水道もない自給自足の殖民山村でしたが、
子供たちにとっては遊びの天国で、まさに「北のターザン」でした。

樺太の四季で強烈な思い出が残るのは、なんと言っても夏場です。
長い「冬」のあとにはニシンの季節「春」がきて、あまりにも短い20日間の「夏」がくるのです。 「春」の象徴の強烈な香を放つ福寿草の次が、この「夏」の到来でした。
草木の成長は著しく、エゾイラクサなどは日に10センチものび、朝刈った兎の餌のクロバーでも、夕方にはまた刈り取れる長さに成長しています。
フキはたいていが大人の背丈くらいあり、時折スコールのような急雨に傘がわりに使用しました。
葉の大きさも傘くらいあったのです。

泳ぎは海が多かったのですが、海に出るには小山1つを越えて行かねばならず、山にはクマ、クズリ(クマの一種)、オオヤマネコ(体長1メートルくらい)などが徘徊している危険性があり、近場の川泳ぎを
するようになるのです。
川でも海でも8月も下旬になると、もう水が冷たくて体がしびれてくるので、泳げなくなります。
7月下旬から8月上旬までのせいぜい10日間だけが泳ぎの季節なのです。

川釣りは、猫柳が多い上流に行くと、ヤマベ、イワナ、カジカ、ウグイなどが瞬く間にビク一杯になります。水面に「ポン」とテグスの板なまりの音がした途端、真っ黒な影になって魚群が殺到する入れ食いになるのであまり面白くはありませんが、川辺で枯れ木を集めて飯盒で飯を炊き、仲間と食べる楽しさは
格別でした。
でもクマの恐れがあるので、金属片の音などをたてて人間がいることを知らせなければ食われてしまいます。

野山では、アカゲラやシジュウカラを追ってパチンコ(鳥打ち器)で射止め、茶の保護色に毛色が変った野兎の昼寝を襲って棍棒でし止めます。

こんな遊びに夢中になっているうちに、短い夏はアッという間に過ぎてしまうのでした。

(参考文献)
望郷樺太(望郷樺太編纂委員会)

 戦前は国旗を幾度も見ていましたが、それは主に国が定めた記念日や戦勝を祝う祝賀日に、軒先に掲げ られるか手に持ち打ち振られた日の丸の旗でした。
 戦勝を祝う旗には旭日旗(軍旗)も使われ、掲揚棒先に金色の玉がつき、交差されて軒先に掲揚された
 日章旗と旭日旗をとても美しいと感じたことはありました。

 4年ぶりに引揚げ船の船尾にたなびく日章旗の清楚な美しさに感動し、号泣したわたしたちの眼には
 真から美しい祖国「日本」そのものに映じたのです。

 樺太の学校では日章旗を「日本を表す国の印」という内容では教わりましたが、国旗や国歌が軍国主義 や他国への進出を奨励する象徴のような教育は受けていませんでした。
 
 たしかに第2次大戦で日本が誤まった方向で歩んだ場面があったことは事実ですが、日本の過去がすべ て誤りだったとする欧米諸国や反日3国の日本批判には断固反論する者です。

 一例を挙げるなら、日本の国際人道法違反を高飛車に掲げ、多数の日本人戦犯を作り上げ、処刑した米 国やソ連が一体今回の戦争でなにをしてきたか。

 戦争中の「民間人保護義務」を最重点項目に掲げる米国は、一挙に広島、長崎で非戦闘員の居住地帯に
 原爆を投下して30万人を虐殺し、それ以前には連日、日本の主要都市にB29爆撃機で焼夷弾を投下  しつづけ、多数の日本民間人を死傷させています。

 それでは敗戦まぎわの日本に戦争をしかけてきた火事場泥棒のようなソ連はどうだったか?
 
 まずは国際条約「日ソ中立条約」を一方的に反古にし、日本がソ連に内密で仲介依頼していた米国との 和平会議も無視しました。
 その上、停戦交渉に出向いた日本軍使を3度にわたり射殺し、避難する民間人をところ構わず銃撃し、 終戦後であるにもかかわらず、3隻の引揚げ船を攻撃し、多数の死傷者を出しています。
 
 しかも8月27日から9月4日にかけて、古来日本領土である北方四島まで占領し、勝手に自国領に編入し ているのです。

 これら戦勝国の違反行為や横暴さは枚挙にいとまがありません。
 日本人のみなさん、お願いですからせめて第2次大戦だけでも自国の歴史・史実を自分でひも解いてく ださい。(終わり)
 
 
 
 
 

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 もう忘れかけていた日の丸の旗を4年ぶりに見ました。

 真岡港(現ロシア・サハリン、ホルムスク)の丘上の臨時ソ連税関から、せきたてられ、坂道を転ばな いように必死で下りた私たちの眼にいきなりとびこんできたのは、なんともそれはあまりにも鮮やかな 祖国の旗でした。
 それは今、この港に停泊している日本の引揚げ船「徳寿丸」の船尾に力強くひらめいていたのです。

 大人も子供も全員が港で号泣しました。
 おそらく共通の気持は、(もう滅び、米軍占領下で奴隷のように悲惨な暮らしをする日本国も、このよ うに自国旗を掲揚することが出来るようになっていたのか)だったはずです。

 村の全員が帰国寸前までソ連政府の帰化の勧誘を受け、「たとえどんなに苦しくとも同胞の住む祖国に 帰国します」と帰化を拒否して帰国の途についていたのです。(続く)

 *この写真は、わたしたちが乗船して帰国した同年月日・日時の貴重な記念写真です。

 写真資料:北海道新聞社

村の主な産業は農業、林業で、村人の多くはこの2つの仕事を兼務していました。
自給自足が原則の殖民山村でしたから、鶏(白色レグホーン)や山羊、豚、兎なども飼っていました。
そしてこれら家畜の世話は、子供たちの日課になっていました。

村の川の上流には「鉄砲堤」があり、夏場の決まった時期に放流の準備がされ、子供たちに伝えられます。それはたいていが放課後で、子供たちに合わせて組まれていました。

目的は冬場に伐採され、川に運ばれた材木を一気に海に流し、河口ではイカダを組み、あるいは貨物船で目的地に運ばれるのです。冬場の材木の伐採には、みな上等な狐の毛皮で作った小さな座布団を腰から吊っていて食事、休息などのときに座っていました。温かく腰が冷えないのです。

切り出された丸太は一定の長さに製材され、刻印を焼き付けられて川面に浮かんでいます。
この浮かんだ丸太の上を大人たちはトビ一丁を手で操り、河口まで搬送する人の乗るいかだを作ります。

丸太を巧みに操る大人たちは子供たちの憧れの勇姿で、子供たちは幾度となく失敗し、水中に落下しながら次第にこの技を身につけるようになるのです。

材木搬送の目的地は製紙やパルプの工場で、樺太には大手の会社(王子製紙など)の拠点が数箇所点在していたのです。

ダム放流の報せを聞いた子供たちは急いで帰宅し、手に手にバケツなどの容器を持って川岸に駆けつけます。堤で流れがせき止められると、川の水かさは見るみる内に減り、川底の数箇所のくぼみに魚類がかき寄せたようにたまります。

主にヤマベやイワナ、カジカなどで、ヤツメウナギが岩に吸い付いていることもありますし、大粒のシジミがかたまって姿を見せていることもあります。

収獲した魚をいっぱいにつめたバケツを重そうに両手に持ち、嬉しそうに帰っていく子供たちがほとんどで、当分は多くの家庭の食卓を賑わすことになるのです。

鉄砲堤と魚集めそして丸太乗りのことは、いつまでも樺太の良き思い出として残っていることでしょう。
                                       (終わり)

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