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つぐない

  
1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。

政府官僚の長女セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、兄妹のように育てられた使用人の息子、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)と想いを通わせ合うようになる。

しかしながら、小説家を目指す多感な妹、ブライオニー(シーアシャ・ローナン)のついた「嘘」が、ロビーに無実の罪を着せ、刑務所送りにしてしまうはめに・・。


『つぐない』  2007  Atonement 

監督: ジョー・ライト
製作: ティム・ビーヴァン/エリック・フェルナー/ポール・ウェブスター
原作: イアン・マキューアン  『贖罪』 新潮社刊
脚本: クリストファー・ハンプトン
撮影: シーマス・マッガーヴェイ
出演: キーラ・ナイトレイ/ジェームズ・マカヴォイ/シアーシャ・ローナン/ロモーラ・ガライ
     /ブレンダ・ブレシン/アンソニー・ミンゲラ/ヴァネッサ・レッドグレーヴ/ etc...



こちらの作品、あるひとつの「嘘」によって、心惹かれあう男女が引き裂かれる運命となってしまった、罪の重さを丁寧に綴った物語でございます。

13歳の少女、ブライオニーは、使用人の息子である青年、ロビーに恋心を抱いていたのですね。

しかしながらロビーは、ブライオニーの姉であるセシーリアに惹かれ、またセシーリアも、ロビーの想いを受け入れるようになります。



ある夜、自宅の庭園で、ひとりの少女が猥褻な行為をうけるという事件が発生し、ブライオニーは、嫉妬心からか、ロビーを犯人に仕立て上げてしまうのですね。

幼い少女がついたひとつの「嘘」は、刑務所送りとなったロビーに、また姉のセシーリアに、そしてブライオニー自身の「運命」を、狂わせてゆくことになります。



ゴールデン・グローブ賞の作品賞を受賞、そしてアカデミー賞にもノミネートされた本作は、評価の高さも大いに納得の完成度なのですが、私的に印象深かったのは、効果音や、音楽の使い方でありましょうか。

映画前半では、ピアノを激しく激しく打ち鳴らして、まるでサスペンス映画のような昂ぶりを覚えさせ、映画後半に用意された「過酷さ」を予兆させるかのように、ひたすらにひたすらに、観る側に期待や不安を抱かせてゆきます。



「音」による演出の効果は、「映像」の美しさや、「役者」の一挙手一投足を存分に際立たせて、「ずるい」と感じさせるほどに、これ、絶妙なんですよね。

こういう映画の作り方もあったのかと、感心させられるとともに、作品の質の高さに、どっぷりと堪能することができました。

また、ストーリーの軸となるブライオニー役には、13歳、18歳、老年と、3人の役者が演じ分けているのですが、13歳のブライオニーを演じたシアーシャ・ローナンの存在感といったら、主役を呆気なく食うほどにこれ、「貫禄」すら感じさせる巧さがございました。

作品と同様に、賞レースを賑わせた彼女の「演技」を拝めるのが、映画前半だけ、というのが、ちと、残念な気もいたしましたが。





サムソン満足度  92点
    

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    らぐなさん、ども♪ はい〜〜、シアーシャ・ローナンは存在感ありましたね〜。
    ラストは意外性もあって、切ない余韻、残りました。 TB、どもです〜〜。 ^^

    サムソン

    2008/5/8(木) 午後 11:49

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  • 面白そうですね〜。
    映画の効果音とか、音楽って重要ですよね。
    この作品観るときは。特に、注目したいと思います♪♪

    [ - ]

    2008/5/10(土) 午前 10:58

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    こちら、当地では来週からの上映なので、その前に原作でも…と読み始めたのですが、なかなか進みません(^^;;;
    で、こちら、評判も良いようですが、サムソンさんの満足度も高いですね〜! 私も見るのが楽しみです!!

    kim

    2008/5/10(土) 午後 2:53

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    amy viviさん、ども♪ 歌謡曲の『つぐない』も捨てがたいですが、こちらもよかったです〜。
    (・∀・;;)アヘアヘ
    機会がありましたら、効果音チェック、してくださいませ。 ^^;

    サムソン

    2008/5/10(土) 午後 9:50

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    kimさん、ども♪ おお、来週からですか〜。 ^^
    はい、けっこう満足できました〜。 これはきっと、kimさん好みの映画ですよ。 ^^;

    サムソン

    2008/5/10(土) 午後 9:52

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  • シアーシャ・ローナンがとても印象的だっただけに、次に演じたロモーラ・ガライに、ちょっと違和感を感じてしまいました。でも、最後のヴァネッサ・レッドグレーヴは、よかったですね!

    kuu

    2008/5/25(日) 午前 11:58

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    Kuuさん、ども♪ あ〜、そうですね。 たしかに違和感がありましたね〜。 ^^;
    ヴァネッサ・レッドグレーヴの登場は、映画を引き締めていましたね。
    TB、どうもです。 ^^

    サムソン

    2008/5/25(日) 午後 1:24

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    comatyauさん、ども♪ はい〜、ありがたいことですねぇ。
    早退届、ですか。。 ^^; 自分は明日、遅刻してみたいです。 ^^

    サムソン

    2008/5/25(日) 午後 9:58

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  • しーんとした中でタイプライターの音が響く幕開けから画面に惹き込まれてしまいました。幼く無垢であったがために犯した罪はあまりにも重く、彼女と恋人たちの運命を狂わせてしまいましたね。冒頭からラストまで見応えのある感動作でした。
    TBさせてくださいね。

    つらら

    2008/5/26(月) 午後 3:59

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    つららさん、ども♪ はい〜、タイプライターの音はけっこう印象的ですね〜。
    壮大な物語で、見応えもかなりありましたね。
    シアーシャ・ローナンが印象深いです。 ^^;
    TB、どうもです。 ^^

    サムソン

    2008/5/26(月) 午後 10:29

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  • 別の映画館へムーブしてました(笑)小さい小屋だったんで、劇場は超満員でした。タイプライターの音、ラストへ繋がるんですよね〜心理描写的な物のクローズアップなど流石『プライドと偏見』のジョー・ライト監督といえる作品でした。TBありがとうございました、お返しさせてくださいm(_ _)m

    [ - ]

    2008/5/31(土) 午前 5:17

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    yaskazさん、ども♪ はい、タイプライターの音が印象的な映画でしたよね。
    『プライドと偏見』も観てみたいですね〜、ぜひとも。 ^^;
    TB、どうもです。 ^^

    サムソン

    2008/5/31(土) 午後 1:13

    返信する
  • タイプライターの「音」がとっても印象的な作品でしたね〜。
    ラストで全容がわかった時には驚きと切なさで涙が止まらなくなってしまいました。
    音に加えて映像や演技も素晴らしい秀作でした。
    TBさせて下さいね!

    ゆき

    2008/6/1(日) 午前 7:37

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    ゆきさん、ども♪ 初めまして。 はい、「音」が印象的な映画でしたねぇ。
    ラストは切なく、壮大な物語でしたよね。 感動っす。 ^^;
    TB、どうもです。 ^^

    サムソン

    2008/6/1(日) 午後 1:14

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  • おぉ〜高評価ですね!
    シアーシャ・ローナンの存在感は際立ってましたね〜
    思春期の複雑な心境がうまく表情にでてましたね・・巧いな〜
    キーラ、ほっそいですね!
    そちらにもびっくりです(笑)
    TB,お返しさせてください☆

    A☆co

    2008/10/12(日) 午後 1:08

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    A☆coさん、ども♪ はい〜、これは気に入った映画でございますねぇ〜。
    シアーシャ・ローナンは存在感ありましたよね。
    巧い! と感じさせるところが多々ある映画だったと思います〜。
    TB、どうもです。 ^^

    サムソン

    2008/10/12(日) 午後 1:13

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    少女が背負うには大きすぎる贖罪でしたね。戦争が一番悪いんですよ。

    mossan

    2009/1/3(土) 午前 0:31

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    もっさん、ども♪ はい〜、大きな贖罪でありましたよね。
    TB、サンクスです〜〜。^^

    サムソン

    2009/1/3(土) 午前 0:53

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  • そうそう・・音が印象的ですよね
    悲恋なのにサスペンス的な感じ・・
    ほんとシアーシャ・ローナン良かったですよね
    なんか、吸い込まれそうでしたww
    TB返しします(*´ω`)ノ ハィ

    [ 翔syow ]

    2009/1/11(日) 午後 8:19

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    syowさん、ども♪ はい〜、音が印象的な作品でした〜。
    サスペンス映画の要素もあり、恋愛映画でもありで、楽しめましたです。^^
    シアーシャ・ローナンは存在感ありましたね。 TB、どうもです。 ^^

    サムソン

    2009/1/11(日) 午後 10:30

    返信する

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