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『チェ 39歳 別れの手紙』  (2008)



1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)。

しかし、チェ・ゲバラは変装した姿で家族と会い、最後の食事を済ませると、急に姿を消してしまう。

そして、ラテン・アメリカの革命を目指し、ボリビアを訪れるが・・。


製作国/フランス : スペイン  Guerrilla  (133分)

監督: スティーヴン・ソダーバーグ
製作: ローラ・ビックフォード/ベニチオ・デル・トロ
脚本: ピーター・バックマン
出演: ベニチオ・デル・トロ/カルロス・バルデム/デミアン・ビチル/ヨアキム・デ・アルメイダ/ etc...



こちらの作品、『チェ 28歳の革命』に続く、チェ・ゲバラの半生を描いた2部作の後編、でございます。

前編では、キューバ革命の’成功’を描いているのに対し、後編ではこれ、ボリビアでの’失敗’を描いているのですよね。

チェ・ゲバラの革命家としての失敗は、「死」を意味してしまうのでありますね。

本作では、ボリビアでのゲリラ活動を中心に、チェ・ゲバラの最期までを描いてゆきます。



限りなくドキュメンタリーに近い本作品の描写は、とてつもなく淡々と、下手をすれば、退屈な映画にもなり兼ねないと思うのですが、何故、飽きることなく鑑賞できるのか、自分でも不思議なのですよね。

興行収入的には難しいであろう本作品の狙いはともかく、やはり、ソダーバーグ監督の「格」と「質」が、大きくものを言ったのかな、という気もいたします。



『グラディエーター』がアカデミー作品賞をとった2001年、監督賞は、作品賞同様にリドリー・スコットではなく、『エリン・ブロコビッチ』、そして『トラフィック』でWノミネートしていたソダーバーグ監督が、受賞しているのですよね。

オスカー監督という「格」、そして、エンタメから社会派までこなせる、映画演出家としての「質」。

まだまだ衰えを見せないオスカー受賞者の、これからの更なる活躍を期待したいところでもあります。



本作で、前編と比べて印象的だったのは、チェ・ゲバラの人物像を描くというよりも、ゲリラ活動そのものを、まるで史実を切り抜いたかのように描写していたのですよね。

変な話ですが、ベニチオ・デル・トロの存在感は、本作では薄かったように思います。

むしろ特徴的であったのは、ゲリラ部隊の’人としての生々しさ’、でありましょうか。 会話であったり、動作であったり、感情であったり。

困窮を強いられている民衆に、より良い生活を望み、革命を起こそうとしていたチェ・ゲバラ。 彼の信念は、彼の姿を描くことだけでは物足りない、ということであるのかもしれません。





サムソン満足度  84点
 

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    チェの栄光と挫折の挫折編だったですね。痛々しかったですが、チェの人柄も出ていてよかったと思いますよ。

    mossan

    2009/2/8(日) 午後 7:37

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    そうなんですよね〜、興行的には難しいものがあると思ってましたが、これが拡大公開になった事もチョットびっくりでした〜。 いやしかし、逆にドキュメントっぽさが監督の伝えたい事を良く表わしてたような気がします。(・・・おぉ、今日はまともなコメントだ!)

    んん、TBしますね!( ̄∀ ̄*)チェッ

    Kaz.Log

    2009/2/8(日) 午後 8:00

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    チェやキューバ革命のドキュメンタリー番組もテレビで何本か放映されていますね。今夜もあるらしいので見るつもりにしています。
    TBお願いします。

    オネム

    2009/2/8(日) 午後 8:09

  • 無音のエンドロールにゲバラを想う・・・トラバお願いします!

    くるみ

    2009/2/8(日) 午後 8:25

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    もっさん、ども♪ はい、痛々しさもありましたよね。
    見ごたえのある2部作でした。 TB、どうもです。 ^^

    サムソン

    2009/2/8(日) 午後 9:20

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    Kazさん、ども♪ はい、『28歳〜』も意外とヒットしてましたもんね〜。
    強いリーダーを欲する、時代のせいでしょうかね。
    あ、逆にドキュメントタッチが伝えたいことを表現してましたか。 ふむふむ〜〜、、って、今日はまともなんですね! (・∀・;)チェッ
    んん、、TBどもです! ^^;

    サムソン

    2009/2/8(日) 午後 9:27

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    オネムさん、ども♪ あ、今夜もチェ関係のTVがあるんですね。
    んん、、 BSとかかな。^^;
    チェ・ゲバラについて、もしくは世界の歴史について、興味が湧くきっかけにもなりますね、この2部作は。
    TB、どうもです。^^

    サムソン

    2009/2/8(日) 午後 9:29

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    くるみさん、ども♪ あ、エンドロールの無音ですね。
    不覚にも、席を立ってしまいました。^^; (ガックシ)
    TB、どもです。^^

    サムソン

    2009/2/8(日) 午後 9:31

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    こんばんわ。僕も同感です。
    1作目だけ見とけば、革命っていいもの、のようにも思えましたが、
    これが現実。
    なぜキューバだけでなく手を伸ばしたのか?
    正義感だけなのか?と思いました。

    [ 水野ハルオ ]

    2009/2/8(日) 午後 9:33

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    結局、みないでいます。
    きっとDVDだな

    る〜

    2009/2/9(月) 午後 8:38

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    第一部は勝利への明るいものがあったけれど、二部は死へ向かうものでちょっと暗くて辛かったですね。
    映画ファンとしては見ごたえありましたが、一般の人にはどうなのでしょう??
    TBさせてくださいね。

    car*ou*he*ak

    2009/2/9(月) 午後 10:46

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    水野さん、ども♪ そうですね、うまくいくことだけではない現実、でしょうか。
    チェという人物は、この2部作をきっかけに興味をもちました。 いずれ本でも読みたいですね。

    サムソン

    2009/2/9(月) 午後 11:12

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    る〜さん、ども♪ 上映期間も短いですからね〜。
    DVD出ましたら、ぜひ。 ^^

    サムソン

    2009/2/9(月) 午後 11:15

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    Cartoucheさん、ども♪ はい、一部と二部とでは対照的ですよね。
    わかりにくい映画なのでしょうけど、けっこう見ごたえはありましたね。 こちらもヒットするんでしょうか。
    TB、どうもです。 ^^

    サムソン

    2009/2/9(月) 午後 11:17

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    ゲバラの信念。
    しっかり心に刻みました。
    彼が今も人々に崇拝されているのか、この作品をきっかけに色々と知っていきたいと思いました。
    TBさせてください!

    かず

    2009/2/27(金) 午後 9:46

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    かずさん、ども♪ はい、ゲバラが今もなお崇拝されていることが、なんとなくわかるような映画でございました。 TB、どうもです。^^

    サムソン

    2009/2/27(金) 午後 10:30

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