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戦場でワルツを

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『戦場でワルツを』  (2008)



2006年冬、友人のボアズがアリに対して、毎夜みる悪夢に悩まされていると打ち明けた。

ボアズは、それがレバノン侵攻の後遺症だという。 しかし、アリの記憶からは、レバノンでの出来事が抜け落ちていた。

記憶から失われた過去を取り戻すために、アリは世界中に散らばる戦友たちに会いにいく・・。


製作国/イスラエル : フランス : ドイツ : アメリカ  WALTZ WITH BASHIR  (90分)

監督: アリ・フォルマン
アニメーション監督: ヨニ・グッドマン
製作: アリ・フォルマン
脚本: アリ・フォルマン
声の出演: アリ・フォルマン



こちらの作品、アカデミー外国語映画賞で『おくりびと』の対抗馬としても注目を集めた、アリ・フォルマン監督が自身の体験をもとに辛辣に戦争を描く、ドキュメンタリー・アニメーションです〜〜。

この物語には、監督のアリ・フォルマンが実際に(アニメですが)登場して、戦争を体験した友人や関係者に話を聞いてまわり、‘回想’という形でもってして、戦争を描いてゆくんですね。

アリ監督が話を聞いてまわるきっかけとなるのがこれ、彼自身の‘記憶の喪失’なんですね。

あの戦争の場面を思い出すことができない、、とこれ、自らの過去を探す行為でもあったんですね。



戦友や関係者の話から、回想として様々な‘戦場’が映し出されるわけなんですけれど、まあ、戦争映画としてとても斬新な切り口だとも思うんですよね。

アカデミー賞や世界の映画界からの賞賛の声はこれ、この斬新な手法にもあると思うんですけれど、それ以上にこれ、アリ監督の‘想い’が強烈に伝わってくる作品でもあったんですよね。



戦争はむごいこと、あってはならないことだというアリ監督の声が聞こえてきそうなほどに、暗く悲しい雰囲気に満ちた作品になっていたんですよね。

映像の悲惨さや残虐さで反戦を訴えるのではなく、戦争を体験したという「記憶」自体が、とても悲しいことだと、この作品は語っているような気がしたんですよね。

戦友や関係者の回想で映し出される「戦場」が、「種々雑多」であったことに、いろいろな戦争があったこと、そして今もなお、世界のどこかで戦争が行われていることを痛感いたしました。

アニメーションの概念を打ち砕くかのように、「人間の心理」がリアルに描かれた作品であったとも思います。





サムソン満足度  85点
  




  

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  • 顔アイコン

    おぉ、これ行っちゃいましたか!(・ω・)bグッ
    いやぁ〜個人的にはこれがアカデミー賞を逃したのは、当時イスラエルがヘタをしたからだと思っております〜〜。 絶対『おくりびと』より賞を受けるべき作品ですよねぇ。 ・・・まだ観てないけど。(/∇\)キャ-! み、観たいー!

    Kaz.Log

    2010/1/3(日) 午前 1:21

    返信する
  • これは観たかったんですよね〜、気になってたのに見逃しました‼
    DVDが出てるのですか?私も観たいわぁ〜^-^

    ふぇい

    2010/1/3(日) 午前 10:04

    返信する
  • 顔アイコン

    Kazさん、ども♪ はい〜、いっちゃいました〜〜。
    『おくりびと』もよかったですが、こちらもかなりの秀作だったと思います〜。
    んもう、機会があったら観ちゃってください〜。(/∀\)アァー

    サムソン

    2010/1/3(日) 午後 0:51

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    フェイさん、ども♪ あ、これはまだ劇場でやってました。 ギリギリセーフっす。^^;
    なかなかの秀作でしたよ。^^ 機会がありましたら、ぜひ〜。^^

    サムソン

    2010/1/3(日) 午後 0:52

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    辛いことには記憶を喪失するっていう人間の本能はすごいけれど
    悲しいです。それをアニメでちょっと非現実的に描いていうれたから
    とてもわかりやすく、見ごたえありました。
    そしてラストに絶句・・
    TBさせてくださいね。

    car*ou*he*ak

    2010/1/3(日) 午後 2:03

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    Cartoucheさん、ども♪ そうですね。 忘れるということはすごいことですよね。
    んもう、ラストは絶句でしたよね・・。
    TB、どうもです。

    サムソン

    2010/1/3(日) 午後 5:19

    返信する
  • アバター

    これ気になってたんだけど近くでやってないのでDVD待ちです。
    トレーラー見てますます見たくなりました〜

    くみょん

    2010/1/3(日) 午後 9:33

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    くみょんさん、ども♪ おぉ、トレーラー見ていただけましたか。 サンクスです。^^
    これ上映館少ないですよね〜。 DVDになりましたら、ぜひ。^^

    サムソン

    2010/1/3(日) 午後 10:49

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    うううう〜見たんですね〜
    うらやましい でも、見た後「どよん」ってなるってはなしをきくんですが

    る〜

    2010/1/6(水) 午後 4:42

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    る〜さん、ども♪ はい〜、観ちゃいました〜。^^
    そですね〜、たしかにこれ、どよんとなるかもですね。

    サムソン

    2010/1/7(木) 午後 10:04

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  • 公開最終日にやっと見られました‼ギリギリセーフでした(^^ゞ
    観て良かったですよ〜。意義ある映画でした。
    アニメが成功してますよね。90分の枠なのに簡潔で説得力ありました‼
    オープニングから迫力の映像でしたし、戦争の虚しさをたたきつけるラストまで、素晴らしかったです。
    TB下さり、ありがとうございました!お返しさせて下さいね〜♪

    ふぇい

    2010/1/17(日) 午後 11:17

    返信する
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    フェイさん、ども♪ おぉ、ギリギリ間に合いましたか。^^
    ほんと、意義のある作品ですよね〜、これ。
    戦争の虚しさ、痛いほどに伝わってくる感じですね。
    TB、どうもです。^^

    サムソン

    2010/1/18(月) 午後 10:52

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  • アバター

    うんうん、監督の思いが伝わる作品ですよね。
    リンクレーター監督の「ウェイキング・ライフ」みたいなアニメですが題材が題材なだけにこちらの方が心に残ります。
    TBお返しさせてもらいますね。

    くみょん

    2010/5/29(土) 午後 11:24

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  • 顔アイコン

    くみょんさん、ども♪ はい、監督の想いが伝わってくる作品ですよね〜。
    『ウェイキング・ライフ』は未見ですが、そちらも気になりますね。
    TB、どうもです。^^

    サムソン

    2010/5/30(日) 午後 4:07

    返信する
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    目を背けたくなるシーンもありましたが、しっかりと戦争を観ておくべきですね。

    mossan

    2010/8/24(火) 午後 11:24

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    もっさん、ども♪ アニメだけどリアルな作品でしたね。 佳作でした。

    サムソン

    2010/8/24(火) 午後 11:30

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  • アバター

    結局監督は2つの戦争を体験していて、被害者でもあり加害者でもある。
    そんな人をたくさん作りだしちゃダメですよね。
    ってことも言いたかったのかも。
    TBさせてくださいね。

    木蓮

    2011/4/24(日) 午後 11:37

    返信する
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    もくれんさん、ども♪ 監督の体験あってこその映画なんでしょうけど、そういう体験はほんとはあってはならないですよね。
    反戦映画として胸に迫るものがありましたです。
    TB、どうもです。^^

    サムソン

    2011/4/24(日) 午後 11:45

    返信する

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