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元バイオリニストのヤーン(マックス・フォン・シドー)とエーヴァ(リヴ・ウルマン)は、戦争を避けて、街の中心地から離れたゴトランド島で静かに暮らしていた。 しかし、内戦が激化し、敵軍が島へ侵入してきたことで、再び狂気の渦へと投げ込まれてしまう。 凄惨な争いを目の当たりにし、平和な生活を破壊されたヤーンとエーヴァ。 気が付けば、ふたりはすっかり変わってしまっていた・・。 監督・脚本: イングマール・ベルイマン
撮影: スヴェン・ニクヴィスト 出演: リヴ・ウルマン/マックス・フォン・シドー/グンナール・ビヨルンストランド etc... 北欧の巨匠、イングマール・ベルイマンが戦争の不条理さを淡々と描き出す、ある一組の夫婦の物語でございます。 平穏に暮らしていたはずのヤーンとエーヴァの信頼関係は、戦争によって崩れかけてゆくのですね。 戦争、と一言で言い表すのは無理があるかもしれませんが、例えば、激しい爆撃音であったり、または爆風であったり、兵士たちの傲慢な態度であったりが、普段の生活に闖入してくるのですね。 「他人の悪夢に出演しているみたい」と、恐怖におののきながら呟く妻のエーヴァに、何もしてやることができない夫のヤーン。 子供を望んでいるエーヴァが、激しい爆撃から逃げ惑い、夫とともに身を小さくしながら、しくしくと泣きむせびます。 「子供がいなくて本当によかった」と。 戦争の不条理さが切々と胸に迫る、残酷なほどにリアルな心理描写。 映画終盤、夫婦間に生じる「恥」に、胸の痛くなるような結末でございました。 サムソン満足度 86点
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