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クロスが旅立ってから約2週間が過ぎました。

寂しいかと言われると、いつも寂しいわけではなく、ふとした拍子にクロスのことを思い出す程度で、

3歳になった次男坊との格闘に追われるぐ〜たら。

この間、何気なくりんごを食べていたときのこと。

あと1口になったりんごを、いつもの癖で机の下のクロスへと差し出したぐ〜たら。

「そっか、癖って怖いね。」

そう言って、隣に座る40歳児を見れば、彼もまたあと1口のりんごを手にして笑っていた。

上の写真は、家族がりんごを食べ始めると、決まってやってくるクロスを写したもの。去年の12月。

あと1年でお別れするなんて、微塵も感じていなかったんだよなぁ。



クロスの具合が決定的に悪くなったのは、なくなる2日前。

天気が悪かった連休の締めくくりとなるその日は、朝からとてもいい天気だった。

家にくすぶってる子供たちを連れて、買い物がてら、遡上のピークを迎えた鮭を見に行った。

出かける前、ずっとなんとなく元気のないクロスを、陽の光が当たる暖かい場所にいれるように毛布を置いた。

「出かける」なんていうと、置いていかれると思って大騒ぎするクロスは、もうここ最近はあまり騒がなくなっていた。
その日、3時頃帰ってきた私は、真っ先にクロスのか細い鳴き声を聞いた。

リビングに向かうと、いるべきはずの場所にクロスがいない。だけど、もう一度、彼は鳴いた。

その声をたどると、彼はキッチンのマットの上に倒れていた。

眠っていたのとは違う、4本の足をピンと突っ張らせて・・・

人間で言う、脳出血とか、そういう感じの状態なのじゃないかとどこか冷静な自分と、ここ何日か感じていた

クロスの健康に対する不安とが交差する不思議な状態だった。

すぐに病院に電話するけど、かかりつけの先生は今週研修で不在。

連休と月曜日という曜日で、病院を探すだけでとても苦労する。

ようやく見つけた病院は、自宅から40分程度かかる場所。それでも4時からの診察で診てくれるということになり

子供たちをジジババに預け、旦那と2人すぐ病院に向かった。

足のこう着はあるものの、意識ははっきりしている。

病院の診察は、

「何かしら脳の神経に異常が出ている状態。足の麻痺もそれから来ていると思われます。

それを調べるMRIは上越には完備しているところがなく、一番近くて長岡になりますが

年齢や心臓の状態から見て、全身麻酔を使用する検査はとてもリスクがあるとは思います。

検査をするかしないかは飼い主さんの判断ではありますが・・・」

クロスは、心臓の弁膜に問題を抱えている。素人の私たちでさえ、心臓の悪いしかも11歳という年齢の

クロスに一か八かの検査を受けようという判断は出来かねた。

帰りの車の中、日ごろは会話が途切れることのない私たちが、クロスがいなくなるかもしれないという不安を

拭い去ることに一生懸命で、会話は0に近かった。

明日、かかりつけの先生に見せたら、今より違う診断が出るのかなぁ・・・

少し安心したのか、クロスはうとうとを眠り始めていた。


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