全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

 ラーマ6世の後、1926年 王位に就いたラーマ7世は、ラーマ6世の負の遺産 
 国家財政の悪化そして、立憲君主制、共和制の高まりを受け継ぐことになる。
 もともと王位に就くことなど、予測もしていなかったラーマ7世は、
 何の後ろたてもない孤軍奮闘の中に突然放り込まれたようなものだった。
 財政再建のために王室予算の削減、官僚人事の合理化などを打ち出していくが、
 フランス留学組みの官僚の反発を受け、何一つ成果を上げることもできないうちに
 1928年の世界恐慌に直面し、国家財政は悪化の一途をたどっていく。
 1931年に眼の治療のために訪れたアメリカの議会制民主主義を目のあたりにした
 ラーマ7世は、タイに議会制導入を考えるようになり、憲法草案まで作成するが、
 今度は王室の猛烈な反対にあって、断念することになる。

 フランス留学組の官僚、軍は、これには納得せず、1932年にラーマ7世がフアヒンで
 病気療養の最中に パホン大佐、ピブーンソンクラーム、
 プリーディ・パンノムヨン率いる人民党が立憲革命を起こし、ラーマ7世に憲法を
 発布させ、これによって絶対王政は終わりを向かえ、立憲君主制が始まるのである。

 翌年ラーマ7世は、眼の治療を理由にイギリスに逃げ出したため、
 新政府は、法案その他の国王の承認のためにイギリスに行かねばならず、ラーマ7世に
 タイに戻るように要請したが、受け入れられなかった。

 いつまでも民主制に移行しようとしないパホン政権に抗議するために、
 「私は、人民のみのために 私の持っている権力を放棄する。」
 という名言を残し、1935年、王位を退位するのである。
 1941年に亡くなるまで二度とタイの地を踏むことはなかった。
 そしてラーマ7世の甥のラーマ8世に王位を譲り、
 王室にとっては、1958年のサリット政権成立までの27年間、苦難の時代を
 迎えることになるのである。

 バンコクの街中を歩いていても、ラーマ7世にちなんだ記念物が非常に少ない。
 ラーマ7世の銅像なども見かけることもないのである。
 唯一見つけることの出来たものは、センセーブ運河の水上バスの始点である
 バンラムプーの船乗り場の近くのラーマ7世を記念した博物館だ
 その博物館の名前はラーマ7世の名前にちなんで King Prajadhipok Museumと
 名づけられている。
 この建物は、1908年に6年の歳月をかけて完成し、当初は西洋の最新ファッションの
 洋服屋 John Sampson Storeであった。
 建物の設計は、フランス系スイス人のものである。
 1933年に国のものになり、1995年国家遺産として登録され、修繕され2001年に
 現在のラーマ7世の博物館になった。

 自ら退位したということから、タイではあまり評価されることのなかったラーマ7世であるが、
 この博物館の完成によって、やっと陽の目を見るようになったようだ。
 王位に就きたくて国王になったわけではなく、ラーマ7世自身は、軍人になりたかったようだ。
 ラーマ6世の死後、ラーマ5世の王子は彼しかいなかったというのが彼の悲劇の始まりだった。
 国家財政の悪化、1928年の世界恐慌、立憲君主制の高まり、すべてがラーマ7世に味方することは
 なかった。
 彼が生きた時代があまりに悪すぎたのである。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
*面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
[https://www.blogmura.com/ にほんブログ村]

人気ブログランキングに参加しています。
*面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
[ http://blog.with2%2enet/in.php?590199 ]

閉じる コメント(11)

顔アイコン

突然降って沸いた話に、誰が速やかに対処できるのだろう
万一、私がある朝、有名になっていて、
人が押し寄せてきて、日本の工芸界を担う(大笑)なんてタイトルつきで、椅子に座らせられたとする・・・・・・
すぐに、枕をかかえてベッドに行き、ワイン1本ぐらい(効かないか)飲み干してこれは夢だ・・・と願って眠るだろう

お気の毒に・・・しかし頑張らねばならなかったのですね

2008/2/24(日) 午前 10:01 poetryfish9

顔アイコン

立憲君主制への流れは、時代の流れでラーマ7世はそれがわかっていたと思います。
わかっていなかったのは、当時の王族たちですね。
全くの孤軍奮闘だったようです。
誰も協力してくれる人がいなければ、イギリスに逃げてしまいますよ。

2008/2/24(日) 午前 11:15 [ hikaruno ]

顔アイコン

そうですか、読み間違えていたようです。

でも、体と感覚の隋まで私利私欲にまみれ、現状に満足している(いや、もっと欲しがっている)人の数が圧倒的だった訳ですね
人は、こんなにも欲に弱いもの・・・

しかし、公正であろうとしても、その位置にいなければ公正はただの野良犬の遠吠え・・・
そしてそれを施行するには、悪人たちよりもっと緻密なアフマドさんの三分の一ぐらいの頭脳と根回し・・・

いやはや・・・

2008/2/24(日) 午前 11:54 poetryfish9

顔アイコン

ラーマ6世が、王制の絶対君主制を、盛んに鼓舞していましたから、
王族は 誰も立憲君主制など、ありえないと考えていたのでしょう。
フランス留学組みの軍人の方が、時代の流れを正確に読んでいたのでうね。

2008/2/24(日) 午後 0:35 [ hikaruno ]

顔アイコン

おはようございます
あなたが、力を得てタイの上層部に進言する私の勝手な、空想は置いておいて・・・
タイは仏教国?なのでしょうが、宗教が国民を、そして上層部を教育できる教えなどは無いのでしょうか?

2008/2/25(月) 午前 10:05 poetryfish9

顔アイコン

タイの仏教は、上層部に味方しています。
彼らが上層部にいて、良い生活が出来るのは、前世において徳をたくさん積んだからだといいます。
寺院にたくさん喜捨すれば、来世でも良い身分に生まれることが出来るそうですよ。
一番徳をつむ良い方法は、寺を建てることです。
上層部と宗教は一体化されています。貧しい人が貧しいのは、前世で徳を積まなかったからです。

2008/2/25(月) 午前 10:23 [ hikaruno ]

顔アイコン

名前だけの宗教なんですね。

世界中が、私利私欲で溢れていますね
そんな中で、自分を律してゆくのは、修行のようですね
hikaruno_seasonさんは日本に居る私たちより、
実感としての矛盾と戦っていられる事でしょう。

2008/2/25(月) 午後 2:09 poetryfish9

顔アイコン

僧侶たちの言うことは、現世で多くの徳を積み、寺に喜捨し、来世にはもっと楽に生活できる身分に生まれるように励めよということです。
眼のほうお大事に!

2008/2/25(月) 午後 3:58 [ hikaruno ]

顔アイコン

タイのTVではよく高僧が説法を説いていたりしますね。
メディアを利用できるのは金持ちが利用するかされるかの関係にあるような気がしますね。
男子は出家しなければならないならば、そこに大きな利権や利益に結びつく慣習のよう仕組みができているのでしょうかね。

2008/2/25(月) 午後 7:56 [ mario ]

顔アイコン

タイの仏教は、支配階級の中に組み込まれていますから、どうしても、支配階級に都合の良いことをいうことになります。
基本的には我慢しなさい、そして徳を積み来世に期待しなさいという説法になります。
サンガという仏教の宗教組織の影響力も強いですよ。
様々の試験に合格すれば、僧侶の高い地位に就きます。
タイを見ている限り、あまり、人格のにじみでたいい顔の僧侶はみかけませんね。

2008/2/25(月) 午後 8:08 [ hikaruno ]

顔アイコン

納得します。
良いお顔の高僧を見かけたことはありません。
邪な相の高僧が多いと思います。
タイの人々にとっては悲劇かとも思わざるを得ません。
タイってかなりルーズな国ですね。

2008/2/25(月) 午後 10:27 [ mario ]

開く トラックバック(1)


.
hikaruno
hikaruno
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

標準グループ

美術・工芸

日本の政治

海外情報

ニュース

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
友だち(5)
  • ミーヤー
  • yag*o*ama
  • ピタル…☆
  • はーちゃん
  • アジアや世界の歴史や環境を学ぶ
友だち一覧

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事