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高い寺院を目指して、坂道を下っていくと、バクタプールのある二つの広場の一つ
タチュパル広場へと出た。
表側から街に入れば、トウマディ広場に行き着くし、裏から入れば、タチュパル広場が
近い。
私は裏から入ってきたから、このトウマディ広場にやってきたわけだ。
このあたりはバクタプールの中で最も古い地域である。
25年前に初めてこの地に訪れたのだが、たくさんの土産物屋が出来ていることには
驚いてしまった。所謂観光地の姿である。
昔、ヒンズー教のブラーマン(僧侶)が住んでいた建物は、博物館になっており、
その建物に有名なピーコック・ウィンドウが取り付けられている。
カトマンズの木工工芸の高い到達点を示している。
昔の記憶からすれば、もっと大きなもののように思えていたのだが、再び見てみると、
意外と小さいものだった。
ネワール族の特質かもしれないだ、彼らは細かい細工に興味を示すようにも思われる。
木工の世界では、ダイナミックな大きな像のようなものは見かけない。
あまり自分たちの力を誇示する民族ではないのだろう。
インドの巨大建造物に比べると、小粒であるが、その繊細な芸では勝っている。
富の違いによるのだろうが、ネワール族を見ていると、領土を増やすこと、侵略するという
自分たちの領土の外へと向かう志向はあまりなかったようだ。
だから 兵力を持つことにも興味を示さず、カトマンズ盆地の中で、安穏とした生活を
送っていたのだろう。
そのためにインドからの移住者 チェットリ族、バウン族に国を奪われる結果にも
なったのだろう。
国を奪われたあとも、人口数ではネワール族のほうがはるかに多かったにもかかわらず、
国を再び奪い返すということもなく、今日に至っている。
バクタプールにおいても これだけの歴史的遺産を残しながら、工芸はその後発展せず、
木工芸の仕事の中心は、カトマンズ近郊の村 ブンガマティに移ってしまった。
土産物屋で売られている木工製品のほとんどは、ブンガマティで造られたものである。
バクタプールにもシルッパカールと呼ばれる木工の仕事をする職業カーストがあるが、
木工工芸というより家を建てる大工(シッカルミ)になってしまっているようだ。
街全体を博物館のようにして、入場料をとっているせいか、カトマンズに比べると
建物の保存は良くなっているようだが、バクタプールの人たちの信仰とはかけ離れて
いっているような気もする。
それは観光地の持つ宿命のようなものだろう。
歴史的建造物はともかく、バクタプール庶民の建物の老朽化が進み、建て替えも
盛んになってきている。至る所で、そんな姿を見た。
カトマンズに比べると まだ落ち着いたたたずまいを見せているが、旧市街地の外は
どんどん建物が建ち始め、昔あった田園風景は失われてしまっている。
ここにも環境汚染の問題は忍び寄ってきている。
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鳥鎮もそうだったと思います
街に入場料を取られてはいったせいかとも、思いましたが、うそ臭いやらせの日常を感じるのは、お金の魔法かなぁ・・・
でも、確実に飼いならされている動物のような安定した美を保つのでしょう
2008/4/11(金) 午前 9:54
鳥鎮程管理が行き届いてはいません。
簡単にお金が取れるなら、外国人から取ろうという安易な姿勢からです。
実際にお金の使い道がどうなっているのか定かではありません。
入場料に見合うだけのものがあるとは到底思えません。
ネパール方式の安易な考えからです。
2008/4/11(金) 午後 3:30 [ hikaruno ]