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 ラトー・マチェンドラナートを乗せた山車が動き出すまで、あたりを散策することにした。
 山車が止まっているあたりは、銅・真鍮の器を作るカースト タムラカールの人たちの
 居住区である。
 そこを過ぎると、今度は、仏教徒の高カースト サッキャの人たちが住む。
 時間つぶしにサッキャの人たちに話し相手になってもらう。
 この祭りの主役といえば、仏教徒のサッキャと農民カーストのマハルザンだ。
 サッキャの人たちは祭儀をする人という役割で参加しているだけで、祭りの担い手は
 マハルザンの人たちだ。
 山車を引いたりする人や、太鼓やシンバルを使った音楽隊はすべてマハルザンの人たちの
 役目である。
 マチェンドラナートは ヒンズー教の神様であるが、大々的に信仰するのは
 ネワール族だけである。

 私の勝手な思い込みであるが、昔からのマハルザンの人たちの土着の神様に、
 ヒンズーの神様の一人、 マチェンドラナートを重ねたのではと思っている。
 そんなことを思いながら、散策を続けていると、小さな1軒のネワール料理の店が
 眼に入ってきた。
 祭りの前の腹ごしらえに 卵入りバーラと水牛肉のカレー煮込みを食べた。美味である。

 再び山車の置いてある場所に戻ってみると、どんどん人々が集まり始めている。
 神様を乗せた山車が動き出す準備を始めている。
 近くの家々の窓に集まった人たちが、動き出すのを今か今かと待ちわびている。
 近くの寺院の境内も人だかりである。
 黒い制服を着た王宮からの兵隊が、笛を吹きながらやってくる。
 今度は、太鼓とシンバルを打ち鳴らしながら 農民カースト マハルザンたちの集団が
 やってくる。晴れ舞台の時である。
 その周りではマハルザンの男たちが踊りだす。
 太鼓をシンバルの激しいリズムの中で人々の心も高揚していくのがわかる。
 どんどん人は増え続け、山車の周り一帯はびっしりと人で埋まっている。

 山車を引く人たちは太い綱を握り、山車を引く準備が整う。
 そばにいた王宮からの兵隊が 旧式の銃で空砲を撃つ。
 1発目が、小さな音だったので、そんなものかと思っていると、今度は耳がじーんと
 なるような大きな音、その音を合図に山車は動き始めた。
 少し傾いたラトー・マチェンドラナートを乗せた山車、倒れやしないかと心配になったが、
 大丈夫なようである。
 それでも頭の中では、倒れたときの逃げ場所を確かめている。
 これだけ人が集まると逃げようもない。

 ラトー・マチェンドラナートの山車の後を ミムナートの山車が、ゆっくりと追いかけてゆく。
 カトマンズの華やかな祭りはたくさんあるけれど、路上で人々を楽しませる祭りは、
 ネワール族の祭りだけである。その中心は農民カースト マハルザンである。
 カトマンズ盆地に古くから住み着き、ネワール族の様々の文化を創り出してきた人たちだ。
 支配者になることなく、ひたすら大地とともに歩んできた人たちである。
 山車を引き、太鼓とシンバルを叩きながら、ラトー・マチェンドラナートを乗せた山車、
 ミムナートを乗せた山車とともに遠ざかっていった。


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ご無事でなによりです、(ほらね、危険だったでしょ)

でも、やはり、祇園祭と重なりますね
(私はタピストリー目当てに何年も通いました)

カトマンズだって文化度が上がればおまつりも洗練されるのでしょうか
雅も鼻持ちならないかもしれないけれど・・・
せめて、このグラグラをきちんとして欲しいのは、日本人だからでしょうか(いつか倒れるわ)

2008/5/17(土) 午前 0:07 poetryfish9

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この山車が倒れるか倒れないか、その年の吉兆を占う重要な要素のようです。それも人々の祭りを見る楽しみの一つのようです。
今の日本の祭りは参加する祭りというより、見せる祭りです。
この祭り、何らかの形で、パタンにすむネワール族が参加できる形になっています。
山車を引く地域によって、山車を引く人、乗る人が異なります。
ここからここまでは、この地区の人といった具合に。
観光が目的になると、地域の人々の祭りの参加の形、祝祭の意味が失われるかもしれません。

2008/5/17(土) 午前 0:59 [ hikaruno ]

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なるほど、占いが入ってたら、グラグラしないとはらはらしないから、つまらないですね

倒れて、あたっても大丈夫な作りなんですね

2008/5/17(土) 午前 6:15 poetryfish9

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本物の祭りはどこか、暴力的で破壊的な要素を含んでいると思います。
庶民の祭りはそんなものではないでしょうか。
つつがなく生活する日常から、祭りという非日常への変化、日頃の欲求不満を吐き出し、新たな気持ちで再び日常へと戻る1つの儀式でしょう。
だから、祭りは危険を含んでいる。だからこそ楽しいのですね。
この山車、倒れれば、死人や怪我人は出ます。
私の育った街でも、祭りには人を乗せただんじり御輿が、神社の境内で、何台も走り回り、喧嘩御輿になります。
当然、怪我人は出ます。
それを見て人々の心は、開放されるのですね。
そんな祭りの形が、本来の祭りの形だと思いますが、どうでしょう。
はらはらしない祭りなど、面白くはないと思いますが、どうでしょう。

2008/5/17(土) 午後 0:40 [ hikaruno ]

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そう、思います

でも、言いたくないけれど日本はピサの斜塔に手すりをつける国だと思います
人間の根源的なものを無視して口先ばっか・・
また、今年は、三社祭?(字が違うかな)が縮小されました

私もそれで通過させるときがあるのですが、後味は悪く自分に返ってきます

もし、塔から自分の子が転げ落ちたら、そんな私は、塔の管理者に毒づくような気がして、ほんとうに腹を立てられません

人間はまず動物、いろんなことがそこからはじまるのでしょうね

2008/5/17(土) 午後 1:16 poetryfish9


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