|
カトマンズのネワール族のすべての職業カーストにはグッティと呼ばれる組織がある。
このグッティは一族の団結を図るものであったり、カーストの中の人々のつながりを深めるもので
あったりする。
そのグッティという制度が異なったカーストとの交流を阻害し、職業カーストを固定したものにし、
身分制度を作り上げる基礎となったようだ。
農民カースト マハルザンのグッティについていえば、まず 一族の護り神クル・デョオタと
崇めるグッティ集団がある。この護り神は 各家々で異なる。
それはヒンズー教の神でもなければ、仏陀でもない。民間・土着信仰の神々のようだ。
タイの土着信仰のピー 精霊信仰にも似ているようだ。
この家族の護り神は、一族以外のものに見せることは許されない。
例えば、家族の中で、娘が結婚すると その娘は結婚しても実家の一族の護り神クル・デョオタの
祭儀には参加できるが、彼女の夫は参加できない。
この一族の護り神 クル・デョオタを崇める血のつながりを持つグッティは、
ネワール族のすべての職業カーストの家族が持っている。
もし、家族の誰かが、下位に属するカーストか、他の民族と結婚することになれば、
そのグッティから追い出されることになる。
一族の護り神 クル・デョオタを穢すことになるからだ。
下位に属するカーストの人間、あるいは異なった民族が、家の中で生活できたとしても
一族の護り神 クル・デョオタの祭事には参加できないし、その家の台所にも入ることは
許されない。上位カーストになればなるほど、その傾向が強いようだ。
下位カースト、異なった民族のものは、一族の護り神 クル・デョオタを崇める家族に
穢れを持ち込むということからだ。
そのグッティとは 別のグッティもある。
カトマンズのマハルザンについていえば、カトマンズの農民カースト マハルザンの
住む地域を35に分けている。その地域の一つ一つをトールと呼び、このトールを
一つのグループとしたグッティがある。
これは祭りなどの運営、トールの中の諸問題の解決を図るグッティであり、
タカリと呼ばれる5人の長老と中心として運営されている。
その中にサナ・グッティと呼ばれるいくつかのグッティがあり、
それは 葬儀の際の助け合いのグッティであり、同じトールに住み、同じカーストの人間で
あればよく、血縁関係は問わない。
下位カーストのものや他の民族と結婚すれば、このトールのグッティからも排除され、
葬儀の際の援助、トールの様々の行事にも参加できないことになる。
こうしたグッティの形は、すべてのネワール族のカーストに共通しており、シュレスタ・カースト、
サッキャ、バジャチャーレ・カーストにおいても同じシステムで成り立っている。
こうしたグッティ制度は 各カーストの中で重要な役割を果たし、異なったカースト間の交流に
大きな制限を与え、排他的な集団、組織を創り上げている。
これがネワール族同士のまとまりを阻害し、ばらばらにしている原因にもなっている。
本来仏教徒の指導的役割を果たすはずのサッキャ、バジャチャーレもこのカースト制度を
支えるグッティ制度の中に閉じこもり、自らの優位を護ることだけに専念にし、
他のカースト、他の民族に仏教を広める努力をしてこなかったようだ。
こうしたネワール族のカーストの中にあるグッティ制度は、一族内、家族内、同一カースト内の
総合扶助のシステムを作っていったが、それが強固になればなるほど、他のカースト、
他の民族に対して 排他的になっていったのである。
それがネワール族の衰退を生む原因にもなっていったのだ。
** 忘れないでね **
↓
にほんブログ村ランキングに参加しています。
*面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
[https://www.blogmura.com/ にほんブログ村]
人気ブログランキングに参加しています。
*面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
[ http://blog.with2%2enet/in.php?590199 ]
|
ふ〜む...グッティは不思議な奇妙な世界でありますが探索は興味深い。歴代のグッティのご意見番か長老達が衰退を予測できたと思うが。 生まれてくる子供が女ばっかりで外から養子をもらおうとおもっても肩身狭い思いするのがわかってるから養子縁組がなりたたんのでは...。同じグッティ内で婚姻していれば血液が濃いものになっていくんじゃないの。hikarunoさんが前に記事のなかでネパールはこそ泥や空き巣やスリはあっても日本みたい殺人のような凶悪犯罪はないと書いてましたが。日本では極刑間違い無しの保険殺人.強盗殺人。一攫千金して他の地で優雅な生活をゲットしたいために一か八か悪事はたらく。ネパールのグッテイ内で不正に大金をもっていたても意味ないから強盗殺人はないのだと思います
2008/5/21(水) 午後 0:53 [ - ]
グッティ内での結婚はありません。同じカーストのほかのグッティ集団の中から、相手を見つけることになります。トールのグッティ内の結婚はありませんから、地が濃くなることはありません。
又、マハルザンやサッキャなど人口の多いカーストでは7親等内の結婚は禁止になっているし、人口の少ないカーストでも4親等内の結婚は禁止になっています。
養子はグッティ内でもよく行われているようですよ。子供がいない場合は、親族から、女の子ばかりの場合は、別のトールのグッティ集団からということになります。
あくまで同じカーストであることが条件ですが。
ネワール族内では凶悪な犯罪はありませんが、異民族間ではあるようです、又、政治的な理由から殺人に近いことが行われることはあります。拷問、暗殺のようなものです。
2008/5/21(水) 午後 1:54 [ hikaruno ]