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川辺の寺院の仲良し3人組の一人だったタルー族のスーザンのこの1年半の小さな
歴史の中で何があったのだろうか。
前回の3月のカトマンズ滞在の際には 母親の身体の具合が悪いことから、近所にある
公立学校を辞めていた。
今回 出会ったときもまだ新しい学校は決まっておらず、川辺のシバ寺院の近くで
近所と友達と遊び呆けていた。
長髪だった髪の毛が 丸坊主になっていたので 「どうしたのか」と訊くと
南ネパールのタライ地方に住む実家の祖父が亡くなり、それで丸坊主にしたと言う。
ネパールでは ヒンズー教徒にしろ、仏教徒にしろ、身近な家族が亡くなると
丸坊主になって喪に服すという習慣がある。
ヒンズー教であるタルー族のスーザンもその習慣に従ったわけである。
母親の病気、祖父の死によるタライ地方への里帰りと様々のことが起こり、
新しい学校への転校は遅れているようだった。
バグマティ川沿いの歩いていると 近所の仲間3人で遊んでいるスーザンに出会った。
すぐ後ろにある寺院の中では 桃の樹が桃の実をたわわにつけている。
「あっ!桃の実が一杯なっている。スーザン とってきておくれよ」と
声をかけると 塀をよじ登り、そこから桃の木に登って 小さな桃の実を取り始め、
投げて寄こしてくるが、まだ熟れてはなく 青い桃の実だ。
猿蟹合戦の蟹になったような気分である。
あるときは 妹を連れて 水汲みに出掛けている姿もよく見かけた。
1年半で随分成長したものである。
そんなスーザンが やっと転校できる学校が決まったようだ。
初めて新しい学校に行く日の朝、川辺のシバ寺院の庭の片隅でであった。
とても不安そうな様子で 学校の手続きをしてくれたシバ寺院に住んでいる住人に
いろいろ説得されていたようだ。
制服も前の学校のものとは違い、白いシャツから青いシャツに変わっている。
補助教材も前の学校のものとは違うだろう。
転校するだけでも 親にとっては大きな負担である。
公立学校であっても 制服や補助教材は同じではない。
とにかく 学びへの1歩を再び踏み出したのである。
再度 3年生になって学ぶ必要がある。
スジータは もう4年生である。
ビックラムは 学校を辞めたままである。
1年半の間に彼らの家族に起こった出来事から 仲良し3人組も別々の歩みを
始めることになった。
家庭の安定しているスジータやスーザンは どうにか勉強できる態勢が出来たが
ビックラムの家族、ビックラムの姉妹たちには 学びの機会はやって来ない。
学校があるから 学べるのでなく、学ぶことを支える家族がいなければ、子供たちの
学ぶ機会が失われてしまうネパールである。
それは 日本でも同じことだろう。
日本だって登校拒否児童はいる。給食費の払えない子供だっている。
皆関心がないから、しっかりと見ようとしないだけである。
自分たちが安定した暮らしをしていれば、苦しんでいる人には眼を向けようとしない。
地域共同体が失われているから、他人の子供のことは知らないで済むのである。
助け合い、支えあいの精神などすっかり失われ、仕事を失い、子供の養育すら苦しく
なっても 助けてくれる近隣はないのである。
明日は我が身であるかもしれないから、少しでも困っている人に手を貸そうという
当たり前の助け合いの精神は失われれば、あるのはただただ砂漠のような殺伐した
風景が広がっていくだけである。
ビックラムの家族だって、ネワール族の共同体の中にいれば、どこかから救いの手は
のびてきているはずであるが、異民族間の結婚をしたために 共同体の外で生活する
羽目になり、共同体を失ってしまったのである。
ネパールで共同体の外にはみ出てしまえば、大変な思いをすることになる。
それと同じように 日本の都会生活の中での日本人の緊張も小さなものではない。
ビックラムの家族と同じような状況の中で生活しているのだから。
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新しいシャツとネクタイで緊張気味かな?
2009/8/5(水) 午前 6:34
ネパールの公立学校は お金のない最貧層の子供たちが行く場です。
公立学校の教師は こねを使って教師になった 高カースト
バウン族ばかりで、貧しいものに眼を向けず、制服とか教材とか
見栄えの良いものばかりを生徒に押し付け、負担を押し付けています。
給与も社会保障、年金も私立学校教師よりはるかにいいのですが
やる気がありません。困ったものです。
2009/8/5(水) 午前 11:20 [ hikaruno ]
hikarunoさん、そちらはどうですか?
昨年夏にスジータに会いましたよ。
元気に友人達と、あの寺院の前でサッカーをしていました。
前を流れるバグマティ川が相変わらず汚いですが、あの場所は
とても癒されますね、1年間の滞在中、何度も訪れていました。
私は3月より再び訪ネして、現地で働けるかリサーチしてきます。
2013/2/24(日) 午後 11:53 [ hol*cu*e*nyaka*hin ]