バンコク ある風景

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 近所を散歩していると 路上の片隅、それも主要な道路ではなく わき道の
 ちょっとした狭い空地の片隅に 大木といってもいいような樹が立っていることが
 ある。
 そんな大木には 必ずといっていいぐらいに 赤、青、黄、白の布が巻きつけられ、
 信仰の対象になっている。
 タイに住むタイ族やラーオ族は 仏教を信仰する前は ピー(精霊)信仰という
 土着宗教を信仰していた。


 ― ピー信仰とは 特にタイ族、ラーオ族によるアニミズム(精霊信仰)を指して
  用いられる言葉である。
  ピー タイ語において「精霊、妖怪、お化け」の類を説明するために用いられる
  言葉である。
  バラモン教、仏教伝来などの外来の宗教伝来以前に見られたタイ族・ラーオ族全般に
  見られる信仰の形態であり、現在でもそれらの宗教の影響を受けながら、信仰する
  傾向がタイ族やラーオ族には見られる。 ―


 民家の庭先、ホテルの前、ビルの屋上など街の至るところに立っている小さな祠
 (サーン・プラ・プーム)は ピーの住処である。
 ピー信仰は、本来タイやラオスの土着の精霊信仰であるが、現在では タイや
 ラオスの仏教とも完全に融合し、切り離せないものになっている。
 人の力の及ばないところにピーがいて、ピーは自然の中でこそ、その威力を発揮する。

 長い年月をかけて育った大木は タイ人からすれば、ピー(精霊)の宿る場所に違いない。
 その信仰の証が 樹の周りに巻かれた布であり、大木の前に置かれた様々の像なの
 だろう。
 樹に宿る精霊たちが 悪さをしないようにと 力のある人物の像を飾ったに違いない。

 しかし、バンコクでの都会生活は 人々の心をどう変えていったのだろう。
 自然の中に隠れている脅威に対する畏敬の念は どうなったのだろう。
 物やお金が生活の中心を占めてくることで 人間の心の中に巣食っている闇には
 眼を向けることはなくなってきているのではと感じることも多い。

 タイでは 近頃 凶悪な犯罪が多くなってきている。
 お金のためなら 怖いもの知らずといった感じで 凶悪な強盗・殺人は増える一方だ。
 悪いピーが人の身体の中に入り込み、悪さをしているようである。

 自然と共存してきた伝統的なアジアの価値観は失われ、自然を制圧しようとする
 欧米的な合理的な志向が 人々の心の中に入り込んでいる。
 アジア的な共存・共生社会は失われ、富は一部の者たちに集中し、多くの人たちは
 貧しさの中にいる。
 貧しさが犯罪を生み出すのではなく、格差が犯罪を生み出すのである。
 ものにあふれた消費社会の中で ものを手に入れることの出来る人間と手に入れる
 ことの出来ない人間の格差が 人の心の中に軋轢を生み出す。
 心の軋轢の中に 悪いピーは 巣食うのである。

 そうした悪いピーを駆逐するためのピー信仰は失われ、人々は心のバランスを
 失っていく。
 お金やものの力が 猛威を奮い、一部のもの(先進諸国の企業家も含め)が 富を独占し、
 アジアの伝統的な共生の価値観を破壊してきたのが 近代化の隠された姿である。
 悪いピーたちは 際限なく 活動場所を得ている。



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閉じる コメント(6)

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ム〜〜〜人間が性善説に基づき、悪いことをするのは、悪霊の所為だ。

農村のように狭い人間関係で、社会が成立していた時には、悪事は悪霊の所作と言える。

豊かさ、貧しさ・・・格差で、一概に切れない。

人間関係が崩壊したのである

2009/9/29(火) 午後 1:16 [ がらくた・おやじ ]

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人間 格差を見せ付けられ続けていると
邪悪な考えが育ってきます。

昔は 金持ちと貧乏人は 同じ区域に住んでいなかったので
それほど影響はありませんでしたが、今のように交通網が
発達すると 金持ちと貧乏人の接点が多くなります。

これが 欲求不満を生み出していきます。
昔の日本だって 山の手と下町の接点は少なかったと思います。
消費社会になって 接点が増えてきたのですね。

黒澤監督の『天国と地獄』のようなものです。
あんな精神状況が 今はどこにでもあるように思います。

2009/9/29(火) 午後 1:34 [ hikaruno ]

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果たして私自身はどちら側の人間なのか、言うまでもなくタイ人からすれば向こう側の人間であるはずである。少なくとも、現在は円高を享受し、それなりの生活を維持しつつタイに暮らす自分がタイのアジアの将来を憂うことに
一抹の後ろめたさを感じてしまいます。でも、この事は、我々、日本や欧米諸国などいわゆる、先進国に突きつけられた問題でもある訳なのですね。無論、これは見識深いhikarunoさんを揶揄する意図が無いことを付け加えさせていただきます。

2009/9/29(火) 午後 1:35 [ 地球の人 ]

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ここ百年の欧米のアジアの植民地化が あくまで奪うことだけを
目的にしてきたように思えてなりません。
奪うことを可能にしていくためには 地域社会を壊し、
伝統的な共同体をばらばらにして 力を殺ぎ続けてきたのでしょう。
資源を持つ後進諸国ほど 狙い撃ちにされてきたのでしょう。

アングロサクソン+ユダヤ金融は ただただ奪い取るだけです。
日本だって 標的になっています。

政権交代をきっかけに 日本が いい意味でのアジアの
リーダーシップを発揮してもらいたいと願っています。

個人としては 観光に浮かれることなく、アジアの国を正しく
理解しようとする姿勢があれば、共感的な総合理解は生まれるような
気がしますが、どうでしょう。

2009/9/29(火) 午後 1:48 [ hikaruno ]

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見えないものに畏敬の念をもつ、見えない物に畏怖の念をもつ、自然が身近に存在し、人間自身のその小さな存在を省みる。・・・
精霊信仰のピーとは本来、そんな存在であったのでは???

ピーが良い事をしてくれる。ピーが悪い事をする。

いつの間にか、悪い精霊のようなイメージが固定してしまった・・・と、聞いております。
いかがでしょうか???

2009/9/29(火) 午後 5:49 [ がらくた・おやじ ]

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人の行い次第で ピーも悪いピーにもなったりするようです。
出来るだけ ピーを怒らせないように 上手に機嫌を取ることも
大切なようです。
いわゆる精霊ですから、怨まれると怖いですよ。
タイの映画やテレビドラマでは 過去にひどい目にあった人が
ピー(幽霊)になって、恨みを返すというものが多いです。

タイ人は こうした物語が好きです。
怖いもの見たさでしょうか。

2009/9/29(火) 午後 9:35 [ hikaruno ]


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