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東京 再び病院へ

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 展示会中は 緊張していたせいか、どうにか体調を保っていたが、3,4日前から 
 わき腹の肋骨辺りに痛みを覚え始め、咳き込むたびにその部分が傷むので胸膜が 
 おかしくなっているのではと再度病院に行くことにした。
 それに少し急ぎ足で歩いたり、階段を上ると息切れも以前より激しくなっている。
 悪化してバンコクに帰れなくなっても困ると思ったからだ。
 悪化だけはさけなくてはならない。

 今日も保険証なしでいくら治療費を取られるかと心配しながら、道を歩いていく。
 この前作ってもらった診察券を受付に出し、2階の内科の待合室で待つ。
 受付開始は午前8時半から、診察開始は9時からだ。

 私が大病をしたのは 今から30年以上前の学生時代のことだ。
 下宿生活の無理が祟ったのか 急性肺炎に罹ってしまった。
 毎晩咳と寝汗がひどく どうしようもなくなり、近所の病院に行った。
 この病院は 当時 大学の指定病院で 学生健康保険と国民健康保険を使えば、
 治療費も入院費もただだった。
 入院した部屋は大部屋で 10人近い入院患者がおり、すぐ近くのベッドには 
 脳軟化症、今では認知症と呼ばれている70歳近いおじいさんがいて、夜になると
 勝手に動き回らないように 両手足をベッドにくくりつけられていた。

 私といえば 毎朝の抗生物質の点滴と薬の投与、3度3度のきちんとした食事で
 どんどん回復し、1週間もすれば、体力も回復したが、結局1ヶ月近く入院することに
 なった。
 30年以上前の秋の10月中旬から11月中旬までのことである。
 私が入院して 2,3日目にやはり学生が同じ急性肺炎で担ぎこまれ、ベッドから
 遠かったので話はしなかったが、最後に食べた食事がカレーライスであったことを
 話していたのを耳にしたが、夜になると容態が急変し、翌日には亡くなってしまった。
 人間って 意外とあっさり死んでしまうものだと思ったが、運命とはそんなものかも
 しれない。
 あれから 30年以上経って、今なお自分が生き続けていることのほうが不思議である。

 日本での病院との係わりは 日本を離れて生活するようになってから、久しぶりの
 ことで 内科の診察室の前の待合室に座り込んでいる人たちといえば、ほとんどと
 言ってよいくらい 私より年上の老人ばかりである。
 病院と日中の公園へ行けば 確かに老人ばかりである。
 確かに日本は 老人社会になっていることを実感する場所である。
 老人たちの居場所といえば、病院と日中の公園ぐらいなのかもしれない。
 誰かのために生きる生活を失ってしまえば 生きる力も失われ、健康を簡単に
 損なうものかもしれない。
 人間 緊張した そして充実した生活をしていれば、丈夫さを維持でき、
 健康を保てるものだろう。
 私も何処か緊張感を失った老人の世界に片足を突っ込んでいる。

 診察が始まって30分ぐらいすると私の名前が呼ばれる。
 今日は呼吸器科の医師がいる日なのでやってきたが、肺には異状は見られないと言う。
 レントゲンでは肺のすべてを見ることが出来ないのでCTスキャンをすれば、見えない
 場所も見ることが出来るがどうかと訊かれるが、保険なしでは2万円かかるというので
 自分の状態を話し、1週間後にバンコクに行くので 本格的な治療はバンコクで
 受けるのでそれまでの薬、肺炎用の抗生物質も出してほしいと頼んだ。

 今日の診察代は安く、1449円だった。
 薬代は別で 病院の近くの薬局で調剤してもらい、4種類 1週間分の薬代は
 4189円だった。
 やって来る人たちに老人が多いせいか、とても丁寧で 分かりやすく薬の用途・効用の
 説明を写真付で印刷してくれたのはありがたかった。
 1度に4種類も処方されると わからなくなってしまうものである。

 帰り道は 近くの公園の中を歩いて帰ることにした。
 紅葉の季節の始まりの遅い都会の東京であるが、公園の中では イチョウの葉が
 すっかり色づいて黄金色に変わり、あと1週間もすれば、季節は秋から冬へと
 移っていくだろう。
 今の健康状態では 遠出は出来ないので 近くの公園の木々を眺めては 僅かばかりの
 秋を楽しんでいる。
 日本滞在もあと1週間である。



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閉じる コメント(14)

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紅葉とは、心和むモノですね♪

ですが、どうでしょう?
この記事を読んで、こう言うシチュエーションで
紅葉・・・。
まさに、人間 緊張した そして充実した生活をしていれば・・・
ですかね。
本文を読み終えて、もう一度見せて頂いた紅葉が
少し、寂しく思いました・・・

どうか、お大事に。。。。

2009/11/16(月) 午後 7:41 factor cotton

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もう東京もこんなに紅葉しているのですね〜
私も不注意で体調を壊してあまり外出をしていませんでしたから
季節の進み具合も良くわかりませんでした
我が家の庭を眺めれば、確かに椿のつぼみがほんの少し大きくなっているのが見えます。私が来年帰国する頃には花を咲かせているでしょう。
展示会で相当お疲れのように見えます。どうぞ体調を早く整えてくださいね。肺炎でなくて良かったですね〜

2009/11/16(月) 午後 7:54 [ sto*es*_88 ]

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factor cotton様

老後にどういう生きがいを見つけるのか 大きな問題ですね。
ネパールなどを見ていると 老後が自然な形でやってきています。
家の中心が息子の代に移ると 孫の世話をしたり、同世代の仲間と
生活を楽しむ。
三世代家族の形を失ってきている日本では 老後の生きがいを
探すのは容易ではありません。
静かに待合室に座り込んでいる老人たちを見ると
終りよければすべて良しという人生は
日本では難しくなっていますね。

2009/11/16(月) 午後 8:11 [ hikaruno ]

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stones様

今日は公園で一輪の椿を見つけました。
関西は 東京に比べると紅葉が遅いのかもしれませんね。

都会にあっても日本の季節の変化は美しい。
昔はよく山歩きをして、日本の四季を楽しんでいました。
この四季の移り変わりの素晴らしさの中で 育ててきた日本人の
感性をもう一度 見直したいですね。

2009/11/16(月) 午後 8:17 [ hikaruno ]

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「老後にどういう生甲斐を見つけるのかが大問題」?
人は本当に「生甲斐」や「幸せ」を獲得したいと思って生きているものでしょうか。
ヒマ吉には、それらは言葉に過ぎないとしか思えません。
老人のヒマ吉は、今この時を粗末にせず、しみじみと味わいつつ生きることのみが自分の生き方であると思っています。
「老後の生甲斐」を求めてカルチャーセンターに駆け込むことなど、方向違いも甚だしいと思っています。

2009/11/16(月) 午後 10:54 横浜ヒマ吉

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自分の納得できる生活作りが 無理のない生きがいになると
思います。
ある意味では 老後に至るまでどういう生き方をしてきたかの方が
大切なのでしょう。
老後になったから 急に何かを始めるというのでは納得する自分の
生活にはならないのでしょう。
生きがいは急に見つかるものでもないでしょう。

昔の人は 家族や地域とのつながりの中で、自然に老後を迎え、
生きがいを求めることなどなかったのですね。
今の世の中では 刺激が多すぎて 振り回されてしまうのでしょうね。

2009/11/16(月) 午後 11:07 [ hikaruno ]

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加齢、体の不調、独り暮らしの侘しさ、日本の冬の寒さ、いろんな条件が重なってくると人間弱気になりますね。私も冬には坐骨神経痛が痛み出しこの時期辛いです。特に独り暮らしだと生きがいを見つけるのも難しい。せめてアジアの人々の優しい笑顔に出会えるのが生きがいです。hikarunoさんもお体お大事にされて下さい。展示会お疲れ様でした。

2009/11/16(月) 午後 11:48 [ sabaibb ]

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人が笑顔で楽しそうに生活しているのを見るのは
励ましをもらえますね。
どうして 今の日本は 暗いのか、気になり、それだけでも
気持ちが暗くなります。
人が集まっていても 会話のない世界というのは普通では
ありません。
今日も病院に行きましたが 老人たちが前を向いて
ただ座り込んでいるだけ、共生社会はどこへ行ってしまったのか
アジア社会の暖かさは 日本から消えつつあるようです。

あと1週間で 暖かいバンコクです。
冷え切った心を暖めてきます。

2009/11/17(火) 午前 0:02 [ hikaruno ]

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***様

了解です。

2009/11/17(火) 午後 3:28 [ hikaruno ]

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冷え切った心を温めに行くのですか???

帰るのはどこでしょうか???

小生も、BKKに温まりにゆきたい!!

心ではなく、体ですが、温泉ならぬ、空気に温まりたい!!

2009/11/17(火) 午後 5:19 [ がらくた・おやじ ]

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日本というのは不思議な国ですね。
本当に笑いのない国になってしまいました。
いつからこんな風になったのでしょう。
笑いはどこから生まれて来るのでしょう。

皆 家の中にしまっているのでしょうか。
政権交代を機会に 笑いのある社会に変わってほしいと
願っていますが、道のりは遠いようですね。

2009/11/17(火) 午後 5:58 [ hikaruno ]

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やはり、微笑みの国でしょうか???

2009/11/17(火) 午後 10:31 [ がらくた・おやじ ]

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ユーモア、エスプリ・ジョーク・・・・・・・????

オヤジ・ギャグ・・・・発する側と受ける側。

世の中、キャッチボール。

2009/11/17(火) 午後 10:33 [ がらくた・おやじ ]

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今、バンコクも日本に近づいてきて、笑顔は少なくなっています。
不況と政治的な不安定からくるのでしょうね。

物質的な豊かさが 微笑の条件ではないようです。

2009/11/17(火) 午後 10:48 [ hikaruno ]


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