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タクシーを降りて 細い路地に入って 家に向かって歩いて行く。
持ってきた荷物は最低限のものだから、大した重さはない。
家の玄関の扉を開けると 扉のすぐ横に置いてある犬小屋から リオが甘え声を
出して 歓迎してくれる。
賢くて、人間の感情の機微を読み取る能力のある犬であるが、飼い主の家族は
この犬に関心がなく、又、散歩に連れ出す余裕もなく、狭い小屋の中だけで
生活している。
私がいれば、ちょっかいを出して遊んでやるのだが、今回の滞在では 私にも
遊んでやるだけの余裕はない。
頭を撫でてやるだけが精一杯である。
私が借りているのは3階建ての2階部分である。
8ヶ月間近く不在だったので 部屋中 埃だらけである。
3階に住んでいる大家の家族に挨拶に行くが 女主人は不在で 息子のサンガムが
顔を出してきた。
彼も体調が勝れないようだ。
女主人、女主人の父親、亡くなったご主人の父親、そして息子のサンガム、
結婚した娘は 子供を預けているので いつもやって来ている。
今 この家族も大変な状況の中にある。
女主人の父親は 89歳、亡くなったご主人の父親は87歳、
一人息子のサンガムは最近 C型肝炎にかかり、その治療費が大変だし、
二人の高齢の年寄りの健康状態もあまりよくなく、医療費がかかる。
息子の病気 C型肝炎の治療費が高く、薬はアメリカの二つの薬品会社だけが
作っており、治療を終えるまでにかかる治療費は 50万ルピー(約70万円)
働き手を失っているこの家族にとっては 大きな負担である。
家屋が2軒あるので 1軒を処分して治療費を調達することを考えている。
ご主人を癌で失って以来、災難続きで 何とか立ち上がろうとするたびに次々と
難題がやってくるようである。
それでも負けないで頑張っているところは 大したものである。
こういう女性を見ていると ネパールは女の頑張りで持っているということが
よくわかる。
夕方女主人が 仕事から帰ってきてから 大家の台所でお茶を飲みながら
話をする。
あまりに私が痩せたので驚いていた。
癌であるとは言わず、腎臓に問題があるということにした。
そんな話から、私の体調のことを心配してくれて 朝と晩の食事は大家のところで
食べることになる。
私自身 市場から食料を調達してきて 自炊をする自信がなかったので助かった。
ネパール料理のダール・バート・タルカリは ダール(豆汁)でご飯を
流し込むことが出来るので私にとっては食べやすい。
C型肝炎のサンガムの食事も刺激のないものということで油や唐辛子を控えめに
しているので 私にとっても都合がいい。
少し多めに家賃を払って、滋養のあるもの 鶏肉、魚を料理してもらえば、
サンガムにとっても好都合である。
自炊をするだけの体力は 私にはなく、停電、水不足の中での自炊は難儀である。
買い物に行くだけで体力を消耗してしまう。
到着した日は 運のよいことに 夕方6時から夜12時まで電気があった。
この時間に処分しておかなくてはならない個人的なものを処分出来た。
飲み水の確保は不可欠なので 近所の店でミネラルウォターを確保した。
栄養確保のために牛乳は毎日飲むことにした。
昼食は パン・ケーキ類とこの牛乳、果物で済ませた。
問題は睡眠時間である。計画停電で夜電気の来る時間が一定しない。
第一日目の夜は 夕方6時から明け方の3時まで
第二日目の夜は 夕方7時から明け方の4時まで
第三日目の夜は 夜9時から明け方の6時まで
第四日目の夜は 夜10時から明け方の7時まで電気がやって来た。
電気のない夜の時間は とにかく寝ることにした。
ついていたのか 夕方6時から夜12時の停電時間2日間、
夕方7時から夜1時までの停電時間は 経験しないで済んだ。
この停電時間にぶつかると夜の時間何も出来ないことになった。
最悪の計画停電時間だけでも避けることができたのは 不幸中の幸いだった。
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ひかるのさん
大家さんの暖かい心に触れて良かったですね。
人間の優しさが、病気になると身に沁みますね。
おやすみなさい。藤山杜人
2010/3/21(日) 午後 8:28 [ kaz*h*ro54*5 ]
こうした関わりができるというのが ネパールの魅力ですね。
昔の日本にもあったような人間の付き合いですね。
2010/3/22(月) 午前 9:44 [ hikaruno ]