|
カトマンズ同様、パタンにも数多くのドゥンゲ・ダーラ(共同水場)がある。
ドゥンゲというのは石造り、ダーラというのは蛇口と云う意味だ。
ネワール族のマッラ王朝時代、今から、3,400年前に造られたものだ。
日本が井戸水に頼っていた時代にこれだけの公共施設が造られていたのである。
当時のネワール族の土木技術が如何に優れていたかがうかがえる。
一日7時間半の計画停電の時間帯と週2回の2時間の水の供給の時間が重なれば、
水を引き込むモーターを使うことが出来ず、水の供給は、週1回 2時間というのが
現状だ。
そんな中で、今でも力を発揮しているのが、このドゥンゲ・ダーラである。
ここのドゥンゲ・ダーラの水の出の勢いは凄い。24時間水がやって来ている。
人々は次々に水を汲んでは去っていく。
子供たちに水浴びをさせている女たちもいる。
皆 貸間住まいで、部屋には水道の施設などない。一部屋を借り、家族3,4人で
生活している地方からの出稼ぎの人たちだ。
私が、初めてネパールにやって来た頃は、停電もなかったし、水は毎日朝晩の
決められた時間にはやってきていた。
25年という月日の流れの中で、カトマンズの人口は、5倍近くに膨れ上がり、
怠惰な政府のために、電気、水の供給のための開発は一向に進まず、最悪の状況を
迎えることになったのである。
それでも ネワール族の造ったドゥンゲ・ダーラがあるお陰で、多くの市民が
今なおその恩恵を受けている。
良き治世は、400年たった今も生き続けているのである。
マッラ王朝時代以降の権力者たちは、民衆を愚民と決めつけ、教育の機会を与えず、
公共施設の完備などにはお金を掛けず、自らの宮殿作り、富の蓄財のみに精を
出していたのだ。
選挙結果が出揃い、制憲議会が開かれ、王制が廃止になれば、ここ250年にわたって
君臨してきた王制の正しい評価がされていくだろう。
それを知らないのは、250年間 のんびりと胡坐をかいてきた王族たちと
それに群がる連中だけである。
その間、人々は貧しいながらも生き続け、自らの生活をひたすら護り続けてきた。
ドゥンゲ・ダーラにやって来るのもそのひとつの姿だ。
親が忙しければ、子供たちが水を汲みに来る。
家族が互いに支えあって生きているのである。
こんな姿は、もう日本ではみられない。家族が皆好き勝手に生きているのが日本だ。
カトマンズの金持ちたちの家族にも 日本と同じ様な現象が生まれてきている。
自分たちさえ良ければ、それでいいと大人のすがたは、子供にも影響を与える。
若者たちの凶悪犯罪が増える日本、日本の家族は何を失ってしまったのだろう。
貧しいネパール庶民、それでも互いに支えあっている美しい姿がこのドゥンゲ・ダーラ
共同水場にも感じられる。
そんな人々にすぐ隣のヒンズー寺院は祝福を与えている。
** 忘れないでね **
↓
にほんブログ村ランキングに参加しています。
*面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
[https://www.blogmura.com/ にほんブログ村]
人気ブログランキングに参加しています。
*面白いと思ったら下のアドレスをクリック*
[ http://blog.with2%2enet/in.php?590199 ]
|