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東京 夕焼け

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 今日は 凄い夕焼けだった。
 東京に住んでいた頃も、こんな夕焼けは見た憶えはなかった。
 忙しさに心を奪われて、見るゆとりもなかったのだろうか。

 こんな夕焼けを見ると、天地異変の前触れなのかと心配になる。
 そんなことを思わせるほど、素晴らしい夕焼けだった。

 これ以上に言葉はなし…


 幼い頃、夕焼けを背にしながら、家に帰ったものだ。
 
 ただ夕焼けというのは、秋という印象が強い。
 
 赤い夕焼けが、薄紫色に変わっていくと、
 
 冷たくなっていく大気が身を包む。

 そんな時は、幼いながらに 心は 過ぎ去った日へと向かった。

 淋しいという感情を知ったのは、そんなときだった。



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 ネパールのカトマンズ盆地の中に住むネワール族は、根っからの祭り好きである。
 特にネワール族のカーストの中の農民カースト マハルザンは、祭りの中で
 大きな役割を果たしている。

 祭りの行列の際には、太鼓、シンバル、笛を鳴らしながら、先頭に立って、
 街を練り歩く。
 12,3歳になると、大人に混じって、子供たちもその行列に参加できるようになる。
 太鼓やシンバル、笛の演奏も誰かに教えてもらうというより、
 大人たちの演奏をそばで聴きながら、見よう見まねで身に着けていくようだ。
 大人から子供への伝承が、日常生活の中で 当たり前のことのように行われている。

 女の子たちもそうである。
 祭りや一族の大きな行事の際には、ロキシ(米で作った焼酎)
 ジャール(どぶろく)は欠かせないものだし、昔からの伝統的な料理も必要だ。
 これらのものを作ることが出来なければ、一人前の女性とはみなされない。
 祖母や母親が、酒や料理を作るそばで、手伝いながら、その作り方を学んでいく。

 日本にもこんな生活はあった。
 つい50年前の田舎は、こんなことが当たり前だった。
 不便な時代であったが、学ぶべきことはいくらでもあった。
 今の時代、日本では、祖父母、親から、孫、子供へ何が 伝承されているのだろう。
 祖父母、親は、子供に何を伝えたいと思っているのだろう。

 明治維新以降、欧米文化に傾倒して言った日本だが、それは特権階級だけの世界であり、
 一般庶民とは無縁のものであったが、戦後派、アメリカ文化が入り込み、
 庶民の生活もアメリカ化されてきたというのは、周知の事実だ。
 食生活も文化も表面的なものだけを取り入れ、大切なことは抜け落ちている。
 食べ物とファッションと音楽、そして、生活スタイルだけが、
 流行する世界になってしまっている。
 アメリカやヨーロッパのほうが、よほど自国の文化、伝統を温存し、
 大切にしているだろう。
 文化の上っ面だけが伝わっているのである。

 1980年代のバブル以降は、アメリカ、ヨーロッパ志向ははなはだしいものになり、
 都会のマンション生活は、それにますます拍車をかけることになってしまっている。
 子供たちの世界から、手仕事が失われ、ナイフ、はさみが使えない、料理が出来ない、
 五感を使っての作業が出来ない。
 様々のナイフ類など、生活のための道具でなく、人殺しの道具に成り下がって
 しまっている。
 教育は学校任せ、生活指導も学校任せというのでは、教師も対応しきれるものではない。
 体力づくりはスポーツクラブ、何から何まで、家庭の外に任せていて、
 子は 親のどこを見て、尊敬の念を抱くのだろう。
 子育てまで楽をしようとすれば、どういう結果になるのか それは今の日本の社会が
 証明している。
 親殺し、子殺しは 後を絶たない昨今だ。

 便利な快適な生活を追い求め、お金を求め、時間を失い、生活も失う。
 親から子への、あるいは大人から子供への生活文化、知恵、人間関係のルールの伝承が
 失われれば、家庭の中での人間関係、社会秩序の崩壊は眼に見えている。
 今ほど五感に支えられた生活に根ざした家庭教育の求められている時代はないだろう。
 次世代の子供に 何を伝えていくことが出来るのかは、大人自身の生活の再生に
 かかっている。


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 ラオス シェンクアン地方のシルクの肩掛け
 北タイ族の手仕事である。
 今織られているシルク糸と比べると、質も高く、
 織り上げられた布も、しっかりしている。
 染めも 天然素材を使った天然染色のようだ。

 ラオスのことを思うと、ブータンのことが思い起こされる。
 両方、山の国であり、織物を得意とする国だ。
 人口もブータンが2百万であれば、ラオスは4百50万、
 主な産業といえば、農業という点でもよく似ている。


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