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キチャポカリの肉・魚を売る店の並ぶ通りを抜けると、スーン・ダーラと
呼ばれている広場に出る。
何故 スーン・ダーラと呼ばれているかというと、そこにはネワール族の
マッラ王朝時代に造られたドゥンゲ・ダーラ(石造りの水場)、ネワール語でヒティと
呼ばれる共同水場があり、その水の出口に当たる石造りの蛇口が真鍮で細工されており、
それが黄金色に輝いているからだ。
スーンとは黄金のことであり、ダーラは水の出てくるところという意味だ。
しかし、今は地下水も枯渇し、水は出ない。
20年近く前は このスーン・ダーラで水浴び、洗濯をしている人々を
よく見かけたものだ。
それに対抗するように広場の中央には ビンセン・タワーと呼ばれる高い塔がある。
今から、200年近く前のサハ王朝に 当時の首相であったビンセン・タパによって
建てられたと言うが、この時代は イギリスとの戦争の時代で、まだ、イギリスの
建築様式は入ってきていなかったはずだから、今ある塔は 後世 再築されたもの
だろう。
夜の8時を過ぎてもこのあたりは 人通りがある。
このあたり一帯には 中国の衣料品の店が数多く建ち並んでいる。
安く衣料品を買い求めるために 人々が集まってくるのである。
午前中は住んでいる近くを歩き回り、午後はラットナ・パーク、アッサン・バザールと
歩き回るせいか、このスーン・ダーラまでやって来ると、足は棒のようになっている。
この広場を観光の名所にしようと考えているのか、スーン・ダーラやビンセン・
タワーの近くには いくつかの木製のベンチが置かれている。
夕暮れのひと時を過ごそうと、ネパール人たちが座り、話し込んでいる。
私も足の疲れを癒すために、開いているベンチを探し、座り込む。
そして、流れていく人たちの姿を眺める。
薄暗い暗闇の中を 人々は 家路へと向かっていく。
近くの衣料品を売る店では、値段交渉をしている人たちが 店の明かりの中で
浮かび上がってくる。
少し、疲れも取れた。
再び、私も家路に向かって歩き始める。
この広場を出ると、ネパールの中央郵便局前の通りでは 衣料品を売る露店が
ひしめき合い、通りかかる人々に大声をあげて、ひき止めている。
衣料品を買いに来た人々と露店で あたりはまるでカオスのようだ。
電気はないので、露店の店主たちは、非常灯を使って、薄暗い中で商売をしている。
如何にうまく売りつけるか、如何に安く買うかの駆け引きが、熱気のように夜の闇の
中で渦巻いている。
何はともあれ、生き続けなければならない、その強い意思が感じられる広場だ。
カトマンズに店を持たない地方からやって来た人たちの商いの方法だ。
一攫千金を夢見ても 商売敵が増え続け、上がりは減る一方だ。
それでも止めるわけにはいかない。
人ばかり、増え続けるカトマンズでは、他に仕事を見つけることも至難の技である。
そんな雑踏を背にして、重い足を引きずりながら、坂道を下ることにした。
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