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旧王宮に近いこの橋を渡ると カリマティという場所に出る。
カリマティも ビシュヌマティ川をはさんで隣にあるテクも物騒なところである。
テクに近いバグマティ川沿いには ビニールを張ったバッラクの建ち並ぶスラムがある。
明るいうちは 別に問題はないが 夜遅くなると、強盗も出るような場所だ。
夜8時を過ぎれば、歩きたくない場所のひとつだ。
25年前、カトマンズ郊外のキルティプールという小さな町に住んでいた頃、
自転車に乗って、よくカトマンズに出かけたものだ。
バソンタプールの旧王宮広場の一角にネパール人の知り合いがいて、その知り合いに
会いに キルティプールの丘の上から、カリマティまでやって来て、この橋を渡り、
旧王宮広場までの上り坂を上って行ったものだが、遅くなるとこの橋を渡って、
キルティプールへ帰って行くことはなかった。
この橋、周辺は貧民窟という雰囲気があったのである。
雨期最後の雨と思いながらも、よく雨が降るカトマンズだ。
そんな日に再び、この橋に行ってみた。
今回はしとしとと雨が降る中を旧王宮広場から下って橋に向かった。
こんな雨の中で 橋の上で露店を開き、日々の糧を求める人たちはどうするのだろうと
気になったからだ。
橋に近づいていくと、いつもの賑わいはない。
雨の中では仕事にならず、手回しミシンで仕事をする路上の仕立て屋の姿も、
中国衣料の露店もない。
あるのは野菜売りの姿だけである。
朝 仕入れた野菜だけは売ってしまわないと、痛んでしまう。
僅かの利益だけで 生活の糧を得ている人にとっては、雨の日でも休むことは
できない。
路上の物売りたちは 傘をさして、商いに励んでいるが、いつもほどの人通りはない。
傘をささず、ビニール袋をかぶって頑張っている人もいる。
いかにも村から出てきた人といった様子だ。
雨が降ると傘をさすというのが 当たり前の姿であるが、25年前のネパールでは
傘は高級品で 誰でも持っているというものではなかった。
あってもインド製の黒い傘が 各家庭に1本あれば、いいほうだった。
家の誰かが 傘を持って出かければ それまでである。
雨が止むまで雨宿りを決め込む人、雨の中を濡れながら、歩いていく人、
そんな姿をよく見かけた。
今は中国からの見栄えのよい安い傘が 巷に出回るようになり、
皆 傘をさして 街中を動き回っている。
この小さな橋の上の市場でも 昔風の黒い傘ではなく、色とりどりの傘をさして、
商いに精をだしている。道行く人もそうである。
雨も小降りになり、物売りたちは増え始め、路上にビニールを敷き、野菜を並べ始め、
少しずつ、活気も出てくる。
母親に抱かれている幼児にカメラを向け、写真を撮り、その写真を見せると、
その母親は 姑に 「おばあちゃん、この子の写真を観て」と声をかける。
孫の写真を見て、おばあちゃんも喜んでいる。
そのおばあちゃんの写真も1枚、撮る。
カメラを向けると 嫌がる人、嫌がらずにポーズをとる人といろいろだ。
男や子供は大体嫌がらないが、女は逃げ出すもの、顔を背けるものが多い。
マガール、グルン、タマン、ネワール、チェットリ、ダマイ、カミと
この橋の上には 多くの民族・カーストの人たちが 集まっている。
それを眺めに来るだけでも 楽しい橋の上である。
私も 橋の上の野菜売りから 青葱を二束10ルピーで買って、家に向かった。
今日の夕食は 鶏肉すき焼き丼だ。
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