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昨日も 夕方の5時半から夜8時半までの計画停電だった。
部屋の中に居てもすることがないので、夕食のメニューにしていた鶏すきの材料を
求めて、散歩がてらにカトマンズのキチャポカリまで行くことにした。
豆腐と青葱と白菜を買うためだ。
豆腐や白菜は 近所では手に入らず キチャポカリまで行かなくてはならない。
鶏肉と春雨は 家にある。
家から30分ほど歩いて スーン・ダーラに到着し、横断陸橋に登り、カトマンズを
囲む山々を見回すと、その向こうに白いヒマラヤの山々が 顔を出している。
もう少し早くこの場所に来れば、夕闇前のくっきりしたヒマラヤの山々を見ることが
出来たのにと残念至極である。
相も変わらず、カンティパティの大通りは 大渋滞、スーン・ダーラ近辺にも
人があふれ、肉・野菜市場のあるキチャポカリまで行くのに
人並を掻き分けていく始末で難儀をしてしまった。
やっと いつもの八百屋で白菜と最後の2丁の豆腐を手に入れたが、
青葱の新鮮なものがない。
青葱は近所の市場で買うことに決めた。
夕暮れの6時半を過ぎると 盆地のカトマンズではすっかり闇に包まれる。
バソンタプールの王宮広場に行ってみると、大勢のカトマンズ市民たちが
広場の暗闇の中で話しこんでいる様子が ぼんやりとシルエットのように
うごめいている。
その広場の横を抜け、広場の裏のガネーシュ・タンに向かう。
この場所が ガネーシュ・タンと呼ばれているのは、カトマンズ市民がよく礼拝に
訪れるヒンズー教の神様 ガネーシュが 小さな祠の中に置かれている場所があるからだ。
その近くまでやってくると、おびただしい燈明がたかれ、お参りをしている人々で
ごった返している。
一人の小さな少年が 燈明の火元の番をしている姿が浮かび上がっている。
シバとパルバティの間に生まれた異形の神 ガネーシュ、
その異形な姿ゆえに民衆に愛され続けてきたガネーシュに
人々はどんな祈りを捧げているのだろう。
人々の流れは 止むことなく次々と続く。
若者たち、中年のものたち、老人たちと年齢は問わない。
火曜日には 毎週 燈明がたかれるという。
燈明の灯は そのやさしい光で あたりを幻想的に包み込んでいる。
ガネーシュ・タンの幻想的な光景に満喫し、帰り道に向かう。
暗い広場の片隅のネワール族の年老いた商人が薄暗い灯りの中に座り込んでいると
思えば、同じように広場の一隅には 携帯用非常灯の灯りの中で、野菜を売っている
人たちもいる。
何もかもが心に残る懐かしさを感じさせる光景なのだ。
野菜を売っている人々のすぐそばには 細い通り抜けようの路地があり、
そこはこのあたりの小さなネワール族のマナンダールの居酒屋が並ぶ路地だ。
居酒屋の中を覗きこむと 水牛や山羊の内臓料理や魚のから揚げが並び、
客たちは話し込み、楽しそうに酒を酌み返している。
暗い路地を抜け、ジョッチェン フリークストリートまでやってくると、
ネワール族のマナンダール(菜種油の製造・販売カースト)の居住地の路地では
街灯の周りに群がる人々が何やら話し合っている。
光と闇が程よく交差すれば、そこには 安らぎが生まれる。
人の心の中に 光と闇の部分があるとすれば、街にも光と闇の世界が必要だ。
先進諸国と呼ばれる国々では 生活の場所から闇を追い出してしまった。
そして、薄っぺらい文化を作り出し、
心の安らぎを失っているのは 皮肉なものである。
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