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 日中の陽射しは 春というより初夏に近い強い陽射しに変ってきている。
 そんなとある日 パタンの旧市街に出掛けてみることにした。
 パタンドカ(パタン門)から旧市街に入ると 入場料の支払いの要求を
 されそうなので、面倒を避けて、モンゴルバザール行きの乗り合いテンプーに
 乗り、モンゴルバザールを目指した。

 テンプーの終点 モンゴルバザール、パタン王宮の横を通り過ぎ、
 パタン旧市街へと入っていく。
 その路上脇の小さな広場では 1ヶ月前の満月の日に始まったソスタニ・プルニマの
 祭りがこの日の満月の夜に最終日を迎えるために そのお供えの花やサトウキビなどが
 並べられ、売られている。
 ソスタニというのは 女神バグワティの分身であり、デヴィ、パルバティ、カーリと
 様々の名前を持つ。
 ネパールのヒンズー教信仰の中では 重要な神様の一人である。

 パタンにやってきたら、私が必ず行くネワール・カザ(ネワール料理の軽食)の店が
 ある。
 パタンの中央を走る通りをその店を目指して歩く。
 パタンではホナチャという店が有名であるが、近頃では小さな店であるが、
 気に入っているのでその店に向かうことが多い。
 ネワール族のシュレスタ・カーストの女の人が商う小さな店で、
 4,5人が座れば、一杯になってしまう。
 ちょっと愛想の悪い女主人であるが、値段も安く、アンダ・バーラも
 水牛肉のカレー味の煮込みも美味しい。
 余計なことは言わず、大きな丸い鉄板を前にして 黙々とバーラを焼いている。
 小さな店だから、注文するとすぐさま注文したものが出てくる。
 この日 私が食べたものは アンダ・バーラと水牛肉のカレー味煮込み、
 いつもは煮込みは半皿だが、今日は一皿、会計はしめて35ルピー(40円)だ。
 写真を撮らせてもらおうとすると、この日はどういうわけか 
 「ちょっと待って!きちんとバーラを並べるから」と言葉を並べた。

 外に出ると 店の近く、パタンのスンダーラ(金色の蛇口の石造りの水場)の横に
 給水車が停まっている。
 その周りには たくさんの人だかりだ。水を売っているのかと思って、近くの人に
 そのことを訊くと 政府の給水車で水は無料だという。
 いつも近所の人々が使っている共同の水場 スンダーラが すっかり ひやがっている。
 政府の水道水も5日に1度、1,2時間の供給、数百年前のマッラ王朝時代に造られた
 スンダーラの水も涸れてしまっては、飲み水さえこと欠いてしまう。
 停電も大変だが、飲み水の確保もそれ以上に大変である。
 間借り生活の貧しい人たちにとっては 死活問題である。
 大家も自分の家族のための水の確保で手一杯で 店子にまで手が回らない。

 そんな人々の姿を見ながら、パタン旧市街の路地裏へと入り込んでいく。
 これからの散策は 足任せ、風任せである。
 路地裏を歩き回っているうちに 以前訪れたことのある農民カースト アワレ・
 カーストの人たちの住む集落にやって来た。
 パタンでは農民カーストにも多少の上下関係があり、ダンゴール・マハルザン、
 アワレ、そしてビンゼンカールに行くにしたがってカーストの下位になっていく。
 アワレやビンゼンカールは農業以外に別の仕事に従事する。
 その仕事は レンガ造りである。それが農民カーストの中でもカーストの上下を
 作り出しているようだ。

 アワレの人たちの集落の中に入っていくと 集落の広場で人が集まり、
 たくさんの湯がいたジャガイモの皮をむいている。
 近くの寺院の中では 歌と楽器が鳴り響いている。
 何かの行事のようなので訊いてみると 今日はグルッパの儀式があると言う。
 グルッパの儀式とは何かと尋ねると、女の子が12歳になった時に祝う儀式で
 その日には 集落の全員を呼び、皆で祝う宴会を催すと答えてくれる。
 その宴会のための準備のジャガイモむきだったわけだ。

 そんな会話を交わしていると、ジャール、別名チャン(ネパールのどぶろく)を
 飲むかと どぶろくを持ってきてくれたので 遠慮なく頂く。
 甘酸っぱい白いビールのような味わいがある。
 それを飲み終えると 今度はロキシー(米で造った焼酎)を相伴させてくれる。
 つまみに剥いたばかりのジャガイモをくれた。
 今度は 昔からのネワール族の煙草、タマーコを容器に入れてふかし始め、
 勧められたが、これは遠慮した。

 ジャールとロキシーでいい気持ちになり、寺院の中の集会場に入っていくと 
 中年過ぎのアワレの男たちが 楽器を奏でながら、宗教歌を歌っていた。
 グルッパの儀式の準備、それを祝って、歌と楽器に興ずる人々、この日1日は
 ネワール族のアワレの人々の濃厚な時間に触れ、暖かい気持ちになった。


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 カトマンズの街の子供たちは 一人ぼんやりと時間を持て余していることはない。
 少なくとも貧しい庶民の子供たちはそうだ。
 生活に余裕のない庶民の子供たちは お金のかかる寄宿舎制の私立学校に通うことなど
 到底 無理な話で、授業料の安い私立学校か、公立の学校に通っている。
 学校が終われば、あるいは土曜日の休日は 路上や広場は彼らの遊び場となる。

 自転車は まだ子供たちの憧れの的だし、ボール遊び、ビー玉、昔ながらの遊戯も
 まだ色あせていない。
 計画停電の中のカトマンズ、テレビもコンピューターゲームも駆逐され、
 路上や広場に群がる子供たちの数も増えたようにも感じる。

 中産階級を気取る小金持ちの親たちは 小さい時から、子供の遊び仲間の選択を
 しようとする。
 カトマンズのチェットリ族、バウン族の親たちにはそうした傾向が強い。
 小さい時から、子供を狭い世界に閉じ込め、多くの民族、カーストのネパール社会で
 他民族と交流しようとはしない。
 私が住んでいる家の大家の家族もそうである。
 そのため、こうした家族の子供たちは 生活力のない幅の狭い人間に育つ。
 友達関係もきわめて狭い。

 こうした人間たちが ネパールの中枢を牛耳っているのだから、民族融和政策など
 口ばかりで 生まれては来ない。

 子供たちも4,5歳を過ぎると 格差社会の中に組み込まれていく。
 まともな公教育制度を持たないネパールでは、金持ちはレベルの高い私立学校へ、
 貧乏人は授業料の安い私立学校か公立学校へと振り分けられていく。
 公立学校だって、学校によっては 制服・副教材にお金がかかり、どこの公立でもと
 いうわけには行かない。

 私立学校では 幼児部 就学前期 小学校、中学、高校という形になっており、
 SLC(高校卒業資格試験)に向けての受験教育が幼児期から行われる。
 ただただ、記憶重視の詰め込み教育が行われ、SLCの試験の結果が学校の良し悪しを
 判断する基準になる。
 このSLCの試験に合格しない限り 大学への進学は出来ない。
 ネパールでは 教育の機会均等など どこにもないのである。
 貧しい庶民の子供が 高い教育を受けることが出来るというのは 遠い夢のような話だ。
 カトマンズの教育の大半を私立教育に頼る現状では 教育の機会もお金しだいである。

 そんな厳しい現状の中でも 貧しい庶民の子供たちは 仲間との生き生きした遊びを
 楽しんでいる。
 彼らの唯一の財産は 仲間とつながる能力である。
 この能力こそが 彼らの生活を 社会を変えていくための希望である。
 この希望が大きく膨らみ、現実を変えていく力に変っていくことを願うばかりである。


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