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 古い歴史を持つ街の中心では 王宮など工芸の粋を凝らした見事な建造物を見ることが
 出来るが、私は街の周辺を歩くことも好きである。
 ネワール族の造り上げた1500年以上の歴史を持つパタンの街では 人々の住む場所が 
 各職業カーストによって 住み分けられている。
 街の中心である王宮周辺には シュレスタ・カーストの人々(マッラ王朝時代の支配層)が住み、
 街の周辺に向かって、低いカーストが住むという形になっている。
 それはカトマンズでも同じである。

 そのシュレスタ・カーストを取り巻くように仏教徒のサキャ、バジャチャーレ、
 ウダースと呼ばれる職人カースト、その外側にマハルザンと呼ばれる農民カースト、
 同じ農民カーストでも農業とレンガ造りを仕事にするアワレは マハルザンより少し
 低く見られ、その外側に住む。
 そして、その外の街の周辺部には サヒ・カースト(カサイ、カルギとも呼ばれる)、
 家畜の堵殺を生業にする人たちが住む。
 そして、街の外側には 不可蝕選民といわれる最下層カースト ポーレ(別名デオラ)が住み、
 街の中に住むことは許されなかった。
 彼らは 魚業、豚の飼育、火葬場での清掃などを仕事としている。

 パタンの中心部の散策には飽きたので、パタンの街の周辺部を歩くことにし、
 街の東側周辺に行ってみた。
 後で気がついたことだが、この東側周辺部は パタンの街でもバグマティ川に接して
 いる地域である。

 周辺部に向かって歩いていくと 仏教徒 サキャ・カーストの人たちが建てた仏教寺院がある。
 イェンプ・マハビハールと呼ばれる寺院で 寺院というより仏教伝道所のような役割を
 持っていた場所で、パタンの中にはサキャ・カーストの人たちが建てたこのような伝道所が 
 15箇所ある。ネワール族の間では バヒと呼ばれている。
 これに対して 集落の中に建てられ、バジャチャーレが祭事を司る寺院は ビハーと
 呼ばれている。
 歴史的には サキャ・カーストの人たちの建てたバヒ、マハビハールのほうが古いようである。
 こうしたサキャ・カーストの人たちが 積極的に伝道所として使っていたマハビハールも 
 70年近く前に ラナ独裁政治の時代 カトマンズに住む僧侶が ラナ家によって
 追放されてからは 仏教伝道所としての役割を失ってしまった。
 マハビハールに住んでいた伝道師の僧侶もいなくなり、荒れるに任せていたようだが、
 以前ほどではないにしても 少しずつ、昔の仏教伝道の役割を取り戻しつつある。

 そのマハビハールの先まで行くと パタンの旧市街の果てに至り、旧市街の外に出る。
 そのすぐ先は バグマティ川である。
 そこにも 寺院がある。
 バドォラカーリという神様を祭った寺院である。
 バドォラカーリという神様のプザーリは ネワールカーストの最下層、不可蝕選民の
 デオラ(ポーレ)と呼ばれる人たちで 魚採り、火葬の後の清掃など人の穢れを
 受け持つカーストの人たちである。
 上位カーストの人々は 蔑みとともにポーレと呼ぶが 彼らは自らをデオラと呼び、
 それは神様に奉仕する人という意味である。

 この寺院に向かっていると 学校帰りの少年が 私の後ろを歩いていた。
 寺院の中に入ると、その少年は別の寺院の入り口から入ってきた。
 彼もデオラ・カーストの子供だった。
 私立学校に通っているという。素直で利発そうな少年だった。

 寺の中には何時もデオラ・カーストの人々が常駐しており、
 彼らの憩いの場所のようでもあった。
 年配の人たちは 愛想がいいが 若い人たちはどこか猜疑心の強いところもあった。
 彼らの時代には まだデオラの子供たちには教育の機会がなかった。
 上位カーストの親たちが 彼らとともに 自分の子供が学ぶことを嫌ったからである。
 一昔前までは パタンの旧市街の中に住むこと、入っていくことも許されなかった人々である。
 時代が流れ、人々のカーストに対する意識が変ったかといえば、
 やはりまだまだデオラの人たちに対する蔑みの心は 消えることなく残っている。



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 今日も朝4時に起きて、コンピュータにご挨拶、朝8時まで来るはずの電気が 
 7時15分には停電に入ってしまう。
 ここ2,3日 こんな状態が続いている。
 次に電気が来るのは 午後4時から真夜中12時まで、部屋にいても仕方がないので
 今日は 停電の時間帯、カトマンズ郊外のゴダワリへ行ってみることにした。
 23年も前、蝶捕りがネパールでまだ厳しくなかった頃、日本人の蝶捕りと一緒に 
 ゴダワリの奥にあるプルチョキの山の頂上に登ったことがある。
 彼の目当ては クリシュナアゲハという蝶だった。

 山には登ったけれど、ゴダワリの里を散策することのないまま、
 23年が過ぎてしまっていた。

 家を出て、大通りでラガニケル行きのミニバスに乗る。
 ラガニケルまで12ルピー(約15円)の運賃だ。
 ラガニケルに着くと、早速ゴダワリ行きのミニバスを探す。
 ラガニケルのバス乗り場に集まっているネパール人に ミニバスの場所を訊き、
 やっとバスを見つける。

 トヨタエースを改良したミニバス、乗せられるだけ人を乗せる。
 座れないものは ぶつぶつと文句を言っているが、車掌は知らん顔だ。
 バスはカトマンズを1周するリングロードを越え、村へ向かう道へと入っていく。
 どうも憶えのある道だと思ったら、以前に行ったことのあるアルシディ、タイバーへと
 向かう道筋だった。

 ミニバスは 坂道を登り、タウンケルという小さな村を抜けると、チェットリ族、
 バウン族、タマン族の住む生活地域へと入って行き、並ぶ家々もネワール族のものとは
 違って 屋根のある建築様式の家に姿を変える。
 遠くには 谷間を挟んだ向こう側にタマン族やチェットリ族の集落が見える。
 いかにも田舎にやってきたという光景だ。

 30分くらいかけて ミニバスはゴダワリの終点へと到着した。
 運賃は15ルピー(約20円)だった。
 終点のゴダワリは ピクニックの場所としても有名で、レストランの数も多い。
 自然が保全されているせいか、空気が清涼で、なにやら生き返った気になる。
 ここ20年ばかり、東京、バンコク、カトマンズと空気の不味い場所での生活が
 多かったせいか、空気が美味しいと感じたのは久々振りである。
 あたりは山に囲まれ、その山も樹木がしっかり根付き、大木も多い。
 いたるところでオゾンが発生しているといった感じだ。

 ゴダワリは 水が豊富なことでも有名で、素晴らしい水が湧き出しており、その水を
 売るためのタンクローリーが十数台もやってきている。
 タンクローリーの向かう道にあしを進めていくと、有名なボタニカルガーデンがあり、
 そこの研究所の敷地には 桃色の花が満開寸前だった。
 中に入って、花の名前を訊くと、日本からの桜の花だという。
 八重桜ではなく、花びらが五弁の桜である。
 一足先に花見を済ませてしまった。
 カトマンズの街の中は 初夏の陽気であるが、ここゴダワリは春爛漫である。

 タンクローリー車が向かう道をどんどん歩き続けていくと、チベット密教を学ぶ
 僧侶たちのグンバが見えてきた。
 そして、向こうから仏教を学ぶまだ幼い僧侶たちが 走り出してきた。



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