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 午後3時 バンコクの暑さも 頂点に達している。
 汗が流れ出てきて 着ていたTシャツも汗まみれ、
 持っていたタオルもぐっしょりだ。
 
 ワット・タイからプラカノン運河沿いの次の寺院を目指す。
 このあたりでは目立つ大きなマンション、賃貸しか分譲かわからないが、
 そのマンションを通り過ぎていくと いつごろ建てたものなのかわからないが、
 20年前にはよく見かけた 崩れかかったような食堂が何軒か並んでいる。
 食堂の裏手にある密集した集落の人々相手の食堂らしい。

 そのあたりを過ぎると 寺院へと入っていく参道のような路地がある。
 寺院の入り口まで百メートル近くにわたって みやげ物屋のような店が多く立ち並んでいる。
 先のワット・タイとは明らかに違っており、参拝者の数も多い。
 寺院の前にある案内板を読むと ワット・マハブットと書かれており、
 現在のラッタナコウシン王朝の前、アユタヤ王朝時代に建てられた寺院だ。
 今から、250年近く前 一人の僧侶が寺院を開き、それが現在の規模になったようだ。

 参拝者も多く、寄進も充分にあるせいか、火葬場もその他の建物も ワット・タイに
 比べると 一段と豪華で規模も大きい。
 この寺院、ご利益が大きいのか 一大観光地化しているようだ。

 寺院の裏手に行ってみると ここにもタイの仏教建築ではよくお目にかかる太鼓を
 備え付けた豪華な塔が建てられており、その塔を囲むように 白いチャディと呼ばれる
 仏塔が並んでいる。
 その仏塔には 死者の写真が貼り付けられていた。

 ここの写真を撮っていると 24,5歳のタイ人の若者が 母親らしい女性と一緒に
 通りかかる。
 「写真をとって、どうするの」と訊くので 「日本人に見せる」と応えると
 「日本人なの」と驚いた表情を見せる。
 この頃は 日に焼けて 顔の色も黒くなり、日本人に見えないこともあるらしい。

 連れの母親らしい女性が 高い塔の周りにある白い塔 チャディについて 説明して
 くれる。
 話によれば、この寺院にこうしたチャディを造るには 50万バーツの寄進が必要で
 あり、チャディの中には 死者の遺骨も納められていると言う。
 貧しいものなど 遺骨の一部は 一旦 家の中に置き、時期が来れば、川に流すのが
 普通であるが、どうも金持ちの方が 死者に対する未練が大きいようだ。
 この白いチャディを建て、寺院に寄進することで 大きなタンブン(徳を積む)を
 することになり、より良い来世が用意されるというタイの仏教思想からくるもの
 らしいが、どうも私の感覚とは相容れない。
 生きている間も不平等に苦しみ、死ぬときにも不平等がある。
 平等ということは 富めるものも貧しいものもともに死を迎えることである。

 タンブンの一番大きなものは 寺を建てることであり、寺や僧侶に対する寄進を
 多くすれば、大きなタンブンを得ることが出来、それが来世の地位や身分に影響を
 与えるというのでは これはどう見ても平等とはかけ離れており、貧しいものは
 タンブンの量が少なく、再び、貧しいものに生まれつくことになる。

 私などは 死ねば 遺骨を海でも川でもいいから、撒いてくれればそれで充分だ。
 死んでしまえば、何も残す必要はない。
 白いチャディを見ながら、人間の持つエゴの現われだろ思い、人間の業の深さを
 感じるだけだった。
 寺もこうした人間のエゴ、業の深さを利用して、上手に商売をしている。
 これは日本も同じである。



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 22年前に バンコクを訪れた頃は 中華街の端っこにあるカラッカダ・
 イーシップソーン(7月22日)・ロータリーの前のジュライホテルに泊まることが
 多く、もし、ジュライホテルに部屋の空きがなければ、台北ホテルにもよく泊まった。
 台北ホテルは 受付は2階で 1階には床屋や中国人の経営する飯屋があった。
 その飯屋では 小学校を卒業したばかりの子供たちが 立ち働いている姿を
 よく見かけた。
 田舎の小学校を卒業して この飯屋で働き始めたのだろう。
 当時は まだまだ田舎では 中学校に進学することは 誰でも出来ることではなかった。
 バンコクの中国人家庭などは豊かだったから、子供の教育には熱心だったが、
 バンコクでも貧しい家庭では 子供を中学へ進学させることは 容易なことでは
 なかった。
 教科書や学校の制服・かばんなどを揃えれば、2千バーツぐらいは必要だったはずだ。
 その頃は 貧しい家庭では月3千バーツを稼ぐのがやっとだった。

 ラーマ4世通りでは 子供たちが停車している車に 花飾りや薔薇の花を売っている
 姿もよく見かけた。
 親を助けてということもあっただろうし、自分の小遣いを稼ぐこともあったのだろう。

 バンコク最大の歓楽街 パッポン、タニヤ通り、スリウォング、シーロムあたりには
 夕方を過ぎると 2キロぐらい離れたバンコク最大のスラム クロントーイあたりから
 歓楽街に遊びにやって来ている子供たちも多くいた。
 外国人にたかる子供たちだ。
 中にはシンナー遊びにのめりこんでいる子供たちも多くいた。

 大人も子供も生きるためにもがいている姿がそこにはあった。
 歓楽街にやってくる子供たちの大半は 家庭が崩壊寸前にあり、家庭も片親の家庭が
 多く、親も食べることが大変で 子供のことなど構っておられないというのが
 実情だった。
 中学にも進学できず、スラムでの生活の中では 未来も見えず、仲間とつるんで
 歓楽街を徘徊する子供たちだった。
 タイが 経済成長へと向かう前のバンコクの子供たちの姿だった。
 戦後のどさくさの中の日本の子供たちも 同じような社会に生きていたのだろう。

 20年以上前のあの子供たちは 今はどうなっているのだろう。
 生きているのか 犯罪に巻き込まれ 刑務所へ行ったのか、運悪く命を落としたのか
 しかし、自由に自分の思うままに生きている子供たちの生き様だけは感じることは
 出来たそんな時代だった。

 そういう時代だったのである。
 今は そんな子供たちの姿を見かけなくなったが、今のタイが 子供たちにとって
 幸せな時代なのか どうかはわからない。


       いつのまにか少女は

            作詞・作曲:井上陽水


    いつのまにか青い空がのぞいてる
    思いつめた黒い雲は逃げてゆく
    君はどこで生まれたの 育ってきたの
    君は静かに音もたてずに大人になった
    Un un Un un un

    白い膚が光に触れまぶしそう
    髪の色は青い空に浮きたって
    燃える夏の太陽はそこまできてる
    君は季節が変わるみたいに大人になった
    Un un Un un un

    いつのまにか「愛」を使うことを知り
    知らず知らず「恋」と遊ぶ人になる
    だけど春の短さを誰も知らない
    君の笑顔は悲しいくらい大人になった
    Un un Un un un Un un un


   井上陽水 いつのまにか少女は
   http://www.youtube.com/watch?v=aKHKQ1btrlc


 当時のバンコクの子供たちの姿を眺めていると 井上陽水のこの曲が 心に沁みた。
 遠い遠い昔のことである。



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