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今日から本格的な検査の始まりであるが、タイ・バンコクの国立チュラロンコン
大学病院での検査結果は出ているので、それの再確認ともっと綿密に病状について知ると
いう目的のためである。
午前中は 胸膜にたまっている胸水の一部を取り出し、胸水の中に含まれている癌細胞の
種類を確定するためである。
病室にエコーによって胸水の所在を確かめる器械が運び込まれ、
主治医と担当医の手によって、胸水が取り出された。
担当医というのは どうも昔のインターン、今では研修医と呼ばれており、
経験を積んだ主治医の下で医療技術を研鑽し、主治医の補助をする役割らしい。
私の担当医のY医師は ゆくゆくは外科医を目指していると言っている。
取り出された胸水は 病院外部の病理研究所に送られ、癌細胞の遺伝子や構造が調べられ、
それを基に適切な治療方法と抗癌剤が選択されるようだ。
私の場合は 腺癌なので 遺伝子によって、今 効き目のあるイレッサという抗がん剤が
使えるかどうかを確かめるためである。
午後からは 胸部と腹部のCT検査のために 昼食は午後3時以降になってしまう。
バンコクでは 国立病院であるチュラロンコン大学病院の胸部のCT検査の費用が
7千5百バーツ、約2万円という高さに驚き、これではバンコクでは 到底 治療も検査も
出来ないと思い、日本に急いで帰国した検査である。
その上 順番待ちで いつ検査をしてもらえるかわからない。
高額な治療費の私立病院に行けば、すぐに検査はしてもらえるだろうが、
検査費用は 国立病院の2倍以上になるだろう。
国民保険制度のないタイでは 癌は やはり死病であり、定期健康診断もないから
気がついたときには癌もかなり進行して手遅れ状態である。
検査費用も治療費も抗がん剤も タイの一般庶民から見れば、
べらぼうに高いから、お手上げである。
病院の地下一階にある検査室で 10分もしないうちに胸部、腹部のCT検査は終了である。
CT検査用の器械は 日本でも1台2千万円以上である。
病院生活も三日目に入ると、体調にも余裕が出てきて、辺りをじっくり観察できることも
出来るようになる。
お医者さんたちも看護師さんたちも しっかり仕事に励んでいる様子がよくわかる。
私と関わりのある看護師さんは 4,5人いるのであるが、
顔と名前がなかなか一致してこない。
顔と名前が一致してこないと 人間関係の深まりも生まれてこない。
仕事を終え、私生活ではどんな生活や人間関係の中で生活しているのかわからないが、
病院内での姿を見る限り、いたって真面目だし、顔つきもきりっと引き締まっており、
バンコクあたりに遊びにやって来ている日本の女の子たちとは 大違いである。
結婚年齢も高く、30歳近くなっても 未婚という看護師も多いようだ。
看護師という厳しい職が 男性を見る目を厳しくさせるのかもしれない。
患者のわがままや患者の生死に触れることで 大人としての目を持つことが
出来るのだろう。
夜になると胸水を抜いたところが 痛み始める。
バンコクで胸膜の組織を切り取ったところも一緒に痛み始める。
強い鎮痛剤をもらって、今夜は早寝だ。
バンコクのチュラロンコン病院で胸膜の組織細胞を 小さく切り取り、取り出した場所が
小山のように盛り上がり始め、 それが背中の右端にあたり、普通の姿勢で寝るのも
難しくなってきている。
がん細胞が 胸膜組織を取り出した細い道に沿って 表に出てきてしまったのである。
抗がん剤に期待するより方法はないようだ。
放射線療法では 対応できないようである。
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