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2010年03月

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 三日三晩 眠れない夜が続いてしまった。
 本棚を覗いたら 山本周五郎の『さぶ』が眼に入ったので 抜き出して読み始めた。
 沢木耕太郎も『深夜特急』の中で取り上げている本であるから、てっきり読んだ
つもりでいたら 全く内容に記憶がないことからすると読んでなかったようだ。
本の題名は『さぶ』であるが、主人公はさぶではなく さぶの友達 栄二で さぶは
複線として出てくるだけである。
沢木耕太郎氏がアジアからヨーロッパへ抜ける旅の途中でこの本を手に入れ、
よく話題にする本である。
頭の回転の速い栄二とどちらかといえば回転の遅いさぶとの関わりが描かれているが、
この本の内容とアジアからヨーロッパへ抜ける途中で出会ったこの本との感動の
出会いがぴんとこない。
日本語の本に飢えていたから この本が心にひかかったのかもしれない。
しかし 内容的には重い内容の本で さぶの人のよさには感動しても、栄二の身勝手な
発想には付いていけないところもある。
日本的な情緒の世界を受け持っているのが さぶ、自己の芽生えといった
ヨーロッパ的な価値の世界を受け持っているのが栄二の世界である。
二人の世界は結局折り合いがつかないようにも思えてくる。
 
沢木耕太郎氏がこの本に引かれたのは 折り合わない栄二とさぶとの二人の関係を
アジアとヨーロッパと重ねてみたのかもしれない。
日本的なものとヨーロッパ的なものといってもよいかもしれない。
山本周五郎もこんなところに日本とヨーロッパとの折衷を試みていたのかも
しれないが、さぶが葛西の実家から帰ってくる最後の場面を読んでも、
さぶはかたくなにさぶであるし、栄二は相変わらず理屈で物事を理解しようと
するところは変わっていない。
 
栄二中心の理屈っぽさが抵抗になって 読まずに置いたのかもしれない。
さぶの持っている日本的な世界を必要以上に期待していて、さぶの物語ではないと
いうことから、読むことを拒否していたのだろう。 
 
栄二の周りの人間関係はさぶ的な人間関係に彩られている。
おのぶ、おすえ、与平などひたすら栄二に尽くすだけである。
さぶの無償の奉仕が周りを変えていっているのである。
 
沢木耕太郎も栄二に対してより、さぶやおのぶ、おすえ、与平に対して共感を
憶えたのかもしれない。
 
アジア的世界、日本的世界がさぶの行動を通して語られているのだ。
江戸庶民の情緒の世界、古い日本の良さがさぶの行動を通して語られている。
 
日本の戦後の高度成長期前までは 下町のどこかに残っていたような人間関係だ。
最近話題になった『夕陽丘3丁目』シリーズとつながるところもある。
Always 夕陽丘3丁目』をタイのテレビ番組で見た。当然タイ語の吹き替えだった。
あんな野暮ったい世界とさぶの住んでいた下町の世界がどこかでつながっている。
暖かいものは 理屈ではなく 野暮ったいものなのだ。
さぶの世界が まさに野暮ったい世界である。
格好いいもの、シャープなものを求めているうちに 
何か大切なものを失っていくようだ。
それは栄二の求めていた自分勝手な世界、格好のいい世界である。
自分の理屈しかない世界であり、それは現代社会と通じるところがある
 
そんな視点から 山本周五郎 『さぶ』を読んでみるのもいいだろう。
それは『夕陽丘3丁目』ともつながる世界でもある。
 
世の中の暖かいものは 大切にしようとしなければ、いつのまにか失われ、
味気ない世界だけが残っていくだろう。
 
 
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バンコク 雷雨

 夜8時近くになって 激しい雷と稲光の饗宴になった。
 初めのうちは 遠くでの雷と稲光だったが、近づいてくると雷雨に変わった。
 この時期には珍しい雷雨である。
 雨脚は段々強くなり、激しい雷雨へと変わってゆく。
 久し振りの雨で気持ちがいい。近くに雷鳴が轟く。
 しかし、季節はずれの雷雨で 気持ちの上では何かすっきりしない。
 昼間 暑く 夕方になるとスコールという6月の雨期のパターンなら一時の清涼を
 与えてくれるのだが、この雷雨は一体何なのだろう。
意外としつこい雷雨で 雷が鳴り始め、雷雨が止むまで 1時間以上の時間を
 要した。
 3月の終わりにこんな雷雨は珍しい。ちょっとした異常気象である。
 今年の3月中旬以降は 暑かったり、涼しかったりで 落ち着かない天候である。
 その揚げ句が この異常な雷雨である。
 タクシン元首相支持派の赤シャツ軍団が 集会を開くと よく雨が降るようである。
 タクシン元首相が呼び込んだ異常気象なのだろうか。
 
この雷雨に神経を刺激されたのか、なかなか寝付かれなくなってしまった。
 昨夜も寝付かれず、明け方までうとうとしながら 寝転がっていた。
 今夜もそうである。
 不眠症の兆しが現れてきたようだ。
 1日中 部屋にいることが多いので どうも寝つきが悪い。
 最近 又、本が読めるようになってきたので 読みやすい本を選んで寝しなに
 読んでいる。
池波正太郎の「梅安」シリーズが読みやすくていい。
8時過ぎから10時過ぎまで読んで眠くなれば寝ることにしている。
しかし、以前のように集中して読めないから、15分読んでは休み、15分読んでは
休むという読み方である。
以前は夜中の12時過ぎに読み始め、眠くなったら寝る方式だったが、テレビも
面白くないし、写真を撮らないので写真の整理をしないので、夜時間が余って
仕方がない。
生活のテンポが変わってしまったことも 不眠症を誘発してしまうに違いない。
バンコクでの生活もあと6日間である。
のんびり過ごしたいものである。
 
 
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バンコク 不景気

 月末のせいか バンコクの街並みに勢いがない。
 先日 行ってみた中華街も侘しげだし、近くのMBKセンター(マーブンクロン)も
 買い物客の数は少なくなっているようだ。
 今年に入ってから 繁華街の売り上げも落ちているらしい。
 ボーリング場なども人の出入りが少ない。
 
 カセムサン ソイ1のゲストハウスや中級ホテルも季節はずれなのか、ツーリストを
 あまり見かけない。
 欧米人のツーリストは多少見かけるが、日本人の姿は皆無である。
 MBKセンターを歩いているツーリストも 欧米人か中東諸国、インド人は見かけるが
 ここでも日本人の姿は あまり見かけない。
 いつもの年なら見かける卒業旅行の学生たちの姿もなく、寂しい限りである。
 
 ネパールでは 中年以上の年配者の団体旅行者を空港で見かけた。
 どうも海外旅行が出来る余裕のある世代は 中高年以上の世代のようである。
 若者の姿をあまり見かけなくなったのは 若者たちがワーキングプアーに多く属し、
 海外旅行をする余裕がなくなっているせいなのだろう。
 
 先週あたりから タクシン元首相を支持する赤シャツ軍団が 王宮広場
(サナン・ルアン)周辺に集まり、反政府運動を活発化させている。
 これもタイの経済不況に対する不満の表れなのなのだろう。
 シーロム道路、スクムビット道路あたりは あまり影響は受けていないが、
旧王宮周辺へ向かうバス路線は 赤シャツ軍団の集会の影響で スムーズに動いて
いないようだ。
 
これもタイの年中行事のようなもので バンコク市民は いたって平静であり、
日常生活には あまり影響を受けていないようだ。
私の住んでいるあたりも ニュースを見なければ、赤シャツ軍団が王宮広場に
集まっていることなど 知らないで済むが、それでも バス停でバスを待っていると
時折、赤シャツを着た人たちを乗せた小型トラックが行き過ぎていくので 
「ああ、そうか 集会が開かれているんだ」と気がつく程度である。
政治に対して 不満表明をするということは 政治を活性化するという意味で
いいことだろう。
日本のように 皆が黙り込んでいると 何を感じ、考えているのかわからず、
分けの分からぬ政治が横行することになってしまう。
だからといって タイの政治がうまく行っているということにはならないが、
反対意見が表明されていれば、何らかの刺激にはなるし、国民に考える機会を
与えることにはなるだろう
 
 
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 ここ何日か 涼しいバンコクである。
 部屋にこもっていても 1日がなかなかすぎていかないので 午後から
 中華街のヤワラートへ漢方の薬を買いに行くことにした。
 効くのか効かないのかわからないけれど 気休めである。
 
 国立競技場(サナン・キラ・ナナシャード)前のバス停で73番の冷房つきバスを
 待つ。
 中華街 ヤワラートへ向かうこのバス いつも長い間 待たされる。
 ルートが長いせいか、道が混み合っていると、2,30分待たされる。
 今日は 20分待たされた。
 それでも ヤワラートまで座れていけたのでよかった。
 
 ヤワラートのバス停で下りて 目当ての薬 「龍楽片」を買い求めようとしたが
 名前を忘れ、買うのに難儀した。
 いつもは 1瓶 100錠入り 600バーツで買うのだが 店を回っているうちに
 1瓶 500バーツのところを見つけ、4瓶買ったので 400バーツ 得をした。
 これがヤワラートである。
 この薬 700バーツから500バーツの間で売られている。
 店主との交渉次第で 値段にこれだけの幅が出来るのである。
 これは何度も通わないとわからない。
 
 ヤワラートの漢方の薬局では 中国から輸入した癌に効くという薬剤が 
数多く売られている。
保険制度のないタイでは 癌にかかると 高価な抗がん剤による治療は 
金持ち以外は不可能である。
保険制度のある日本での抗がん剤の治療よりはるかに費用がかかるのである。
 
少しお金がある人間は 抗がん剤治療より費用のかからない民間療法、
漢方に頼ることになる。
私が今日買った「龍楽片」は4瓶で2000バーツ、半月分である。
1月分だと4000バーツになる。
1ヶ月4000バーツ分の薬代は タイの一般庶民にとっては小さな額ではない。
タイで癌にかかると お金持ち以外には 高価な治療法は期待できず、
貧しいものにとっては不治の病ということになる。
 
それでも 癌は食生活に関係するから、飽食に明け暮れている金持ちの方が
かかりやすい病気なのだろう。
質素な食事をしている貧しい人たちにとっては 無縁の病なのかもしれない。
 
気休めのための漢方「龍楽片」を買い、さっさと家に向かった。
月末のせいか 中華街も人通りもなく 侘しげな様子だった。
別段他の用もなかったので230分だけ中華街に居ただけだった。
食欲があれば、ラーメンでも食べたのだが、中華街にやってきても食欲は
出てこない。
豚肉、牛肉はやめているので 中華街にやってきても 余計に食べるものがない。
 
 
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 4泊5日というカトマンズ滞在の報告を終えた。
 体力が落ちているので 充分に動き回ることも出来なかったし、写真を撮ることも
 出来なかった。
 写真を撮るというのは 私にとって どこか被写体との緊張感を作り出すことが
 出来ないと うまく写真を撮れないことがよくわかった。
 ただ 歩き回っているだけで 体力を消耗し、写真を撮るという行為に緊張感を
 作り出すだけの体力・気力が残っていないことに気がついたカトマンズ滞在だった。
 写真を期待していた人には申し訳ないことをしたと思っている。
 
 それはバンコクに帰ってきてからも同じである。
 体力を回復したいと思うが 食欲がないから悪循環である。
 果物が食べやすいので出来るだけ摂るようにしている。
 食欲がないから 果物と飲み物以外のものは 何を食べても美味しく感じることが
出来ず、主食などは無理やり食べているといった感じである。
 
朝は 近所で豆乳を売っているから、中華風あげパンを一緒に買ってきて 
朝ごはん、昼は果物で済ませる。
夜はご飯を食べなくてはと思い、市場へ出かけ、惣菜を買ってくるが、
以前のようには進まない。
 
バンコクから上海経由の帰国の日 4月6日まではこんな日が続くのだろうと思う。
今までは どこにいても 食べることに苦労することはなく、インド、ネパール、
タイでも 何でも食べることが出来、どうにか生活してきたが、抗がん剤の
治療以降、味覚に大きな変化があり、果物と飲み物以外は美味しく感じず、
食べないと痩せるので努力して食べているが、充分ではなく 痩せてしまう。
 
ネパール滞在中に食べたダル・バート・タルカリはダールという豆汁と一緒にご飯を
流し込んで食べていたので 意外と食は進んだ。
人に作ってもらったご飯は 気が楽で食べやすいこともあったのだろう。
 
今年のバンコクは もうじき4月がやってくるというのに ここ2,3日 
しいが続いている。
4月の中旬には タイの最大の行事 ソンクラン(水掛祭り、タイの新年)が
あるというのに不思議な天候である。
明け方など扇風機をかけて寝ていると寒く感じるくらいである。
季節の変わり目の異常気象なのかもしれない。
涼しいといっても 日中 歩けば 汗が吹き出してくる。
汗かきの私にとっては バンコクは 1年中 地獄の季節である。
 
 
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